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ミーハー時々まじめ

「障害者」という言葉、あんまり好きじゃない。
できれば使いたくない。
障害って、現状の社会で生活するに当たって障害になっているだけで、目が見えなくても、足が不自由でも生活がスムーズにできれば、障害とは言わないわけで。
背が高いことも魅力にもなるが、建物の出入り口が低いものばっかりだったら障害になりうる。見た目以外にも、素早く動くことは苦手だが、ひとつのことに長い時間集中していられるとか、力は弱いけどめっちゃアイデア豊富とか、人には様々な特徴がある。コミュニケーションはうまくできないが、めっちゃ絵が上手いとか。
なので私は、障害と言われていることも、特徴として捉えればいいのになぁと普段から思っている。
そんな中、障がいを持った方の就労支援に長年取り組まれている花の木ファームさん主催の「ハナノキフェス」のボランティアをさせてもらう機会があった。私は飲食ブースでチケットの”もぎり”を担当。お客さんから食券を受け取り、控えの半券を渡し「ネギと紅生姜を乗せますか?」と確認する担当の障がいのある方につなぎ、商品を渡し控えの半券を回収する、という流れだった。始まる前は、緊張している様子だったネギと紅生姜の確認担当の方が、だんだん自信がついたような明るい表情になっていったのが印象的だった。
他にもたくさんの就労支援の利用者さんたちがいて、楽しそうに誇らしげに自分の役割に取り組んでいて、仕事に対するあり方が素敵だった。健常者という括りにいる私たちが忘れているあり方ではないか、そう感じた。
ステージプログラムの中であったシンポジウム「凸凹こそよし。人を活かすモノづくりの醍醐味」も胸熱だった。俳優の松山ケンイチさんをゲストに迎え、花の木ファームの中村さん、他法人で就労支援に取り組むしらさわさんのクロストーク形式で、凸凹の個性を現状の社会に合わせようとする仕組みには違和感がある、それぞれの個性を活かした作業をしてもらうことが大切。凸凹な本来の自分をならす圧力がかかるって苦しいけれど、それに負けないくらい強烈な凸凹こそよし。
経営の手腕や発信力のある人たちがこういう考え方をされているって、めっちゃ希望が持てる。今後も、松山ケンイチさん(momiji)と花の木ファームのコラボがありそうな話もあったのでこれからも注目していきたい。

と、真面目ぶって書いたけど松山ケンイチさんはかっこよかったし、フランクフルトもコロッケもスープもクッキーもめっちゃ美味しくて、思いがけない再会もあって、いろんな人とお話できて、とにかく楽しくて幸せな時間だった。ってこと〜。

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