人のこころは四角ではなく、まるい
by カワムラジオ
少し前、ペレリマンによって100年の数学の難問、ポアンカレ予想が解かれ、宇宙の形が、ドーナッツのような穴の空いた形ではなく、連続していることが証明されました。
数のことを考えていて、果てしない宇宙のことが分かってしまうのだから、驚くべきことですが、かつて人は、宇宙と人の心は繋がっていると考えていました。ですから、宇宙を研究すれば、人が理解でき、人を研究すれば、宇宙が解ると信じていました。
ある意味、数学は人が心のなかに作り出した概念的な宇宙ですから、心の中の宇宙を証明して、実際の宇宙の形がわかったというのは、太古の人の考えが間違いではなかった、と言っても過言ではないかもしれません。
すると、人のこころも同じ形をしているのでしょうか?
もちろん、こころは物質ではないので、概念的な話になってしまいますが、アイザック・ニュートンの書いた書物の中に、こんな言葉があります。
”自然には際限というものがない”
これは、宇宙には法則があり、全ての事象は完全にそれに従う、という信念を綴ったものです。際限のない形は二つしかありません。円か直線です。直線は無限の概念で、円は有限の概念です。
この宇宙のすべての事象は有限の範疇です。意味を成し、存在し、エネルギーを持っていることが無限ではなく有限であるということです。
こころはエネルギーであり、現象です。
こころは、どこまでも広がろうとする”可能性”という際限のない性質と、宇宙の”現象”であるという有限の性質を持っています。無限と有限のはざまで出来る形は円です。
こころはまるいのです。
例えば、初詣に行ったり、縁起を気にしたりといったことは、一見繋がりのないことを関連付けて考えています。いわゆる占いなどもそうですが、占星術を例にするならば、物理的には何万光年も先の星からの光のエネルギーはほぼゼロに等しく、極めて小さいので、人を動かすためのエネルギーはありませんが、星占いを参考にする人は実際その運行を見て行動を変えたりします。
もし、こころが四角だったら、そういったことはしないかもしれません。
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