「広くて素敵な宇宙じゃないか」
というわけで、星を見るために、日が変わる頃と、日が昇る少し前に、半纏を着込んで外に出た。
うちの近くは、畑が沢山あって真っ暗なところがあり、星の観察にはとてもいい。夜中でも時々車が通ってちょっと怖いのが玉にキズ。
でも、こちらも怖いわけだけど、冷静に考えてみると、夜中に半纏を着てボーッと空を見上げている女が突然畑の脇にいるって、ドライバーからしてみたら相当ホラーだろうな(笑)
まあそれはいいとして。
流れ星はというと、たぶんこれ、そうだよね?というのがチカっと何個か見えた程度。それも嬉しかったけど、冬の星座が本当に綺麗に見えて、しばし宇宙旅行のようだった。
むかし、
「広くて素敵な宇宙じゃないか」
っていう戯曲を、中学の演劇部でやったことがあるんだけど、そのタイトルを思い出した。
全然獅子座流星群と関係ないけど、アンドロイドのおばあちゃんが出てくる、近未来のハートフルなお話。25年ぶりにググって思い出して、泣けた。
アンドロイドって、今思うと、永遠と死のモチーフなんだよなあ。
全部は覚えていないけど、台本の中に
連星のミザールとアルコルを、人にアンドロイドが寄り添う様子にたとえるセリフが出てくる。
人の心を救えるのは人だけかと思いきや
アンドロイドが、永遠をもって、そこに寄り添う。
それが妙に優しくて
わたしの心に響いた。
水瓶座の時代(風の時代)を前に、これをふと思い出したのは、意味があることかもしれない。
アンドロイドが心を持つ時代は、まだまだ先かもしれないけれど、「人でないもの」が、人に寄り添う時代は、もうきているのかもしれないから。
現実は小説より奇なり。
わたしは、これからの時代を生きて、眺めていくのが、楽しみ。
わたしは人間だからいつかいなくなるけれど
星を思えば、永遠を抱ける。
そんな気がする。
いいなと思ったら応援しよう!
記事がお役に立ちましたら、お気持ち分サポート頂けると嬉しいです(*^^*)