【コラム】「弱さ」に関して思うこと
ご来店された方と、出産の話になりました。
私自身は、最後の出産から6年近く経ちまして、だいぶ遠い記憶になりつつあるのですが、お産は、その1回1回が、強烈なヒーリング体験になっています。
いちばんは2番目の出産でした。
ぜんぶ安産の範疇だったみたいなのですが、1番目のお産がすごーくしんどかったな〜という印象で、なんとかこれを軽くしよう、と2回目の妊娠では、リラックス系のお産方法をとことん模索しました。
その結果、子宮口が全開近くなるまで居眠りこける、くらいだったのですが、そこからなぜかなかなか進まないのです。ほとんど痛がらないとはいえ、そこそこお腹痛い。しんどい。なんでまだ進まんのだ。
というので、あんなに準備したのに、なんでうまくいかないの……と泣きが入り、「ほんとは私、痛いの!」と言った瞬間に、ハイパー痛みが増して、2人目が本気を出してきましたww
その後は、ぎゃああああああ しぬーーーーしぬーーー😱みたいな感じでw 私が当初イメージしたのとは別の、ひどく無様なお産になったのですが(そこから30分で産まれた)
なんと、なんとですね。
それがとても良かったのです…。
私に必要だったのは、「助けてくれ」「私は辛い」と叫ぶことでした。こんなに素直に自分のつらみを吐き出したのは、久しぶりか、下手すると初めてだったのかもしれません。
1番目のお産は、迷惑かけまい、カッコ悪いとこは見せまい、と思ったのと、これくらい耐えないと駄目だ!みたいなマッチョな考えで臨んでいたんだなと思いますが、だから辛かったんですね。本当はきつい、助けてと、自分のために言ってやれなかったのです。
そして、2番目のお子(娘)は、私が「本当は痛い」と言うのを待っていたんだと思います(笑) いつわりのポジティブシンキングと、優秀に産まなきゃ死ぬ病、みたいな私にカツを入れてくれたんだなと思います。
私は弱くても許されるんだな、と思ったら、とても温かい気持ちで、お産の後は、生きてる中で一番リラックスできてたんじゃないかなと思います。
3番目はどうだったかって? 始まったら爆速で死んだ!😱みたいな記憶(出産時間1時間半くらい)で、産気づいてアアアアアもう無理、お産やめる、しぬーーーっ😵てなってるところを、パワー系助産師さんがこの世に繋ぎ止めてくれた、みたいな感じです。
生後にこの子のホロスコープを見たら冥王星がアセンダントにあったので、あっ 私 冥王に殺されたわwwwって生後3日くらいでウケてました。(という程度にあまりショックが残ってない)
痛いことより、痛いっていえないことのほうが、辛かったのですね、私は。と自分のことを理解しました。
ともかく、このお産によって、価値観がずいぶん変わりまして、生きるのもずいぶん楽になったし、タロットセッションで言うことも、これを機にずいぶん変わったんじゃないかなと思います。
タロットは、カードが答えを持っているようにみなさん思っているかもしれないけれど、そういう場合ももちろんあるのですが、
たとえば、今日のお題のように
「弱いこと」について思っている価値観が
=悪いこと
=良いこと(少なくとも悪いことじゃない)
と違うことで、同じカードを見ても、言うことが全然違ってくる場合もあるのです。その1枚が孕んでいるたくさんのテーマについて、どれだけの経験を持っているかで、言えることが違ってきます。
タロットの外形の情報は、ここでも書いていきますし、書籍やネットにもたくさんの手かがりが転がっていますが、結局は、自分の人生、悟りが、タロットの何よりのネタ帳になるというわけです。
私は、自分の体験から、弱さや、ありのままをそのまま受け入れることこそが、人間に一番必要な安心を与えるのだ、と悟りまして、それが日々のカウンセリングのベースになっています。
生きることなんか、無様でナンボ、人に迷惑かけてナンボ、自分が弱いのは、人と繋がるためです。
一人でなんでもできたら、人と繋がる必要がなくなるじゃないですか。それは、実は一番寂しいことです。
自分が許せたら、人も許せます。世の中が完全でないことも。そのように、お互いを受容しあって生きる方が、幸せなんじゃないかなと。
今日はそんなことを改めて思いました。
ちょっと大切なことなので、今日だけは全文無料とさせてください。お読みいただき、ありがとうございました🙇♀️
(以下に文章はありません)
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