GPTsで作った文書検索botを業務に活用してみた
こんにちは、dotDでの立田です。GPTsをプロジェクト業務に導入した件について紹介させてください。
dotDのAIに対する取り組み
dotDではBizDev、Design、Development、Corporateそれぞれの部門のメンバーがあらゆる業務に対してAI技術を積極的に活用しています。
新しいサービスのキャッチアップも盛んですし、ちょっとしたツールであればエンジニアがさくっと作ることもあります。
先日はGitHub Copilotを題材にウェビナーを開催し、多くの方にご参加いただきました。
今回紹介するGPTsはやる気とちょっとのお金があれば誰でもすぐに実現できちゃいます。
あくまでライトな活用事例としてみていただければ幸いです。
プロジェクトで直面した課題
私のプロジェクトでは、特定業界向けのプロダクトを開発しています。ガイドラインからシステム要件を洗い出す必要があるのですが、「英語」、「専門用語が多数、かつ計算式もあり」、「業界の人も解釈が分かれる記述」と内容理解のハードルが高いです。
始めは日本語翻訳されたドキュメントを愚直に読み進めましたが全く頭に入ってこなかったため、壁打ち相手としてGPTsで文書検索botを作成することにしました。
GPTsの導入
準備はたったこれだけ。
ChatGPT Plusの契約 ($20/month)
知識となるPDFの準備
GPTsの作成も、メニューから知識となるファイルをアップして指示を入れるだけ。指示のチューニングに多少時間がかかりましたが1時間ちょっとで完成してメンバーにリンクをシェアしました。
導入の効果
効果はすぐにあらわれました。
ChatGPTの無料プランでも使えるためメンバーが壁打ち相手で使ってくれた
ドキュメントの読み込み時間の大幅短縮、内容の理解度向上
ハードルが下がったことにより要求精査の工程からエンジニアが参画でき、実装を意識しながら作業を進めることができた
サンプルデータを作成することで具体像をイメージすることができた
気をつけるポイント
一方で、AI特有の挙動は気にしておく必要があります。
常に正確な回答とは限らない
学習させるファイルは英語版のほうがよい。日本語は精度が落ちる
チューニングしすぎると精度が悪くなる傾向がある (個人的感覚ですがファインチューニングに留めておいたほうがいい印象です)
追記 : チューニングのしすぎが問題ではないかもとの指摘がありました。もう少し検証してみます
まとめ
GPTsの利用により、チーム全体で要件の解像度を高めることができました。GPTs Storeには大量のGPTsも公開されており、各分野のおすすめも紹介されているので活用するのも有用です。
さいごに
dotDでは一緒に働く仲間を絶賛募集中です!
興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。
▼dotD CFP Calculator公式ページ
▼dotD公式ページ