令和5年中小企業診断士1次試験 経営情報システム 4問くらいしか分からなかったけど自己採点68点取った思考の記録(前編)


はじめに

 この記事は、令和5年中小企業診断士1次試験 ほか科目に比べて比較的自信があると思っていた経営情報システムにおいて、その過信を見事に打ち砕かれた所からなんとか立て直し、最終的に68点を取った際の思考の思い起こしを記録したものになります。
 問題文を1周した段階で、自信を持って回答できると思った問題は4問くらいしか無かったように思います。それでも、まずは足切り回避の40点を最低ラインとして、可能な限り選択肢を削って得点確率を高めようともがいた結果、自己採点で68点となりました。
 分からないながらも点数が取れたという記録が誰かの役に立てたら良いなと思い、記録として残します。
 注意点にも記載しますが、全く勉強しなくても解けるというつもりは一切ありません。自分が持つ知識の断片をつなぎ合わせて点数を削り取った結果ですので、知識がゼロであれば足切りで終わっていたと思います。

試験前の状況

 前日の手応えはあまりなく、2日目に前日のマイナスを取り返さなければと思っていました。自己採点結果では運営管理以外は60以上ですが、解答を見ていなかった段階では、企業経営理論以外は40超えてるけど60の自信はない、程度の気持ちでした。特に財務会計は足切り回避を願う心境で、この年の爆弾科目だと思っていたレベルで自身がありませんでした。
 元々はIT系の会社にいたこともあり、過去問でも80点くらいは取れていたので足りない点数をひっくり返すためにも経営情報システムで80点を目標としていました。
(参考)最終的な自己採点結果  経済60 財務60 企業70 管理55
感覚的な手応え 経済48 財務440 企業60 管理48


試験開始後の心境

 まずは解ける問題から解いて、余裕を持ちたいと思い問題を最初から最後まで通しで見てみたところ、意味不明な文章が並び、極めて危険な状況であるとの認識に至りました。上述の通り、前日のマイナスを取り返さなければ1次試験不合格になると思っていたため、正直なところ大混乱でした。
 しかし、この時2つのことを考えて立ち直りました。

・40点を取れなければ何の可能性ものこされず不合格になる。結果は後で分かるんだから、今は1点でも多く点数を削り取るために、徹底して選択肢で勝負しよう

・なんだかんだいっても、情報は自分の中では得意な部類。これで自分が足切りになるならほとんどの人ができないはずだ。そうなったら、今年の合格者が圧倒的に少なくなるはず。それなら後で文句を言うためにもまずは全力をぶつけよう

そこで計算しました。

4問自信があれば16点は実力で取れる。 残り84点分を半分の確率で当てれば42点 つまり、選択肢で2分の1に絞り込めば58点は取れるし、明らかにおかしな選択肢を見つけることができれば60点を超えることも可能
40点を取れば、もしかすると自信がない科目でも思いの外点数が取れているかもしれない。なら、諦めるのはまだ早い。

そう考えた時、安西先生が

私だけかね・・・? まだ勝てると思っているのは・・・

と言っていたシーンを思い出しました。

ある意味、悟りのようなものを開いて知識勝負を諦めて選択肢を徹底的に吟味しようという意識に切り替えました。 問題を1周読んだ段階ではメンタルはHP1まで削られていました。ですが、とりあえず深呼吸をして選択肢を削ることでわずかながら可能性を見出したことで最後まで諦めずに戦えたと思っています。自分より知識のある人でもこの段階で諦めてしまったから残念な結果になってしまった方もいると思います。
 それらの方と比べて、諦めの悪さだけで点数を取れたと思っています。

左手はそえるだけ・・・
諦めずに自分ができることをやろう

注意点

●あくまで筆者がこのように考えたという記録であり、正しい知識を述べているものではないことをご留意ください。また、この記事の内容について筆者は一切責任を負いません。
●知らなかったけど解いたとは書いておりますが、勉強しなくても解けるというつもりはありません。問題を解くにあたり、それまで学んだことの断片的な知識をつなぎ合わせて少しでも正解の可能性をたぐりよせようとした結果自己採点68点となりました。全く勉強していなければ足切りであったことは想像に難くありません。
●多少なりとも筆者には情報系の知識はあったつもりです。そのため、問題に対するピンポイントな知識は持ち合わせていなかったとしても、選択肢を絞るためには自身が持っていた知識はフル活用しております。
●全問に対し正解をした訳ではありません。そのため、分からなかった問題もそのまま載せます。筆者の知識不足に対する誹謗中傷はご遠慮ください。
●試験から3ヶ月以上経過しているため、必ずしも当日の答案を再現したものではありません。無意識のうちに、試験後に見た情報に影響を受けている場合もあります。
●68点という数字はあくまで自己採点結果に過ぎません。点数を開示したわけではありません。ただ、1つの事実として2次試験に進むことができたので、最低でも40点は取ったことは確実と言えます。


当日の思考の軌跡

第1問

記述bは確実に正解。この時点で可能性があるのは ウ もしくは エ。
つまり、吟味すべき記述は c または d 。

正直、ここから先は ほぼ運だと思う。

総じて、補助記憶装置に関する速度では遅いとされる「書き込み速度」のほうがより問題になりやすい。 となれば、 d のほうが可能性としては高そう。

ということで、 bとd の エ 

第2問

正規表現は、文字列に関する表記であることは知っていた。
また、「置き換える」「変換する」「伏字にする」と表現を変えて入るが、言っている内容が同じウ〜オは選択肢から除外。
アは取得するということで、置き換えるとは異なるが文字列に関する記述であるのに対し、イは売上高という数値の大小の話をしているので仲間はずれはコレだと判断し イ を選択。

第3問

ハッシュ関数が暗号化であることは知っていた。だから、イとオは違う

重みを出すのに誤差?これは違いそうな気がする

この2つでエ。

シナプスとニューロン 違いがよくわからんけど、シナプスって生物でしか聞かないと自己暗示でエ。ニューロンは機械学習関係で聞いたことある。

第4問

半構造化とのことだが、バイナリデータの音・画像・動画は構造化ではないと思う。 この時点で a を含む ア〜ウ が脱落。

エとオでは、deが共通しているので比べるべきは bc
json と XML は近そうだから多分 c

ということで、 オ を選ぶ。

(注) あとから、リレーショナルデータベースはスキーマを定義してるということで、より自信を持ってbを削れるなと反省しましたが、試験当日は上記の思考で正解に至りました。

第5問

ここは、たまたま知っていた「ストアドプロシージャ」で一本釣り。他の選択肢はあまり見なかった。完全に運で正解しただけ。 イ

一応補足すると
・インデックス → 目次とか索引のようなもの? コネクションとは違うか?
・トリガ → 引き金から、何かしらの処理を始めるきっかけ 程度の理解。1つずつ読み込むものではないよな?と思い除外

これくらいで選択肢を2つ削れたけど正解には至れない。ストアドプロシージャを知らなければ 確率3分の1の勝負だったかな。

(後付として補足)
早い段階でイに絞っていたので試験会場ではそこまで深く考えなかった内容。
レプリケーション → レプリカ と連想すればデータの複製の話だとわかったか・・・
ロールフォワード → ロールバックの親戚の用語だと思った。DBの復旧に関連した言葉?

第6問

(ア)DNS→ google.com みたいなURLとかを 数字である IPアドレスに振り分ける話だからアではない

(エ)最速応答「時間」と「接続数」って関係あるの?△高性能サーバーなら多くても早く返事しそう。

(オ)複数のISPと契約→1つと複数回線でもできそう

この段階で、アは✗エオは△

Direct と Returnから、リクエストに関する返答が直接来るという語感から、イには矛盾がなさそう。 ウは除外する根拠はないけど、イのほうが正しそうな気がする。 自信度Dでイを選択

第7問

保存形式・・・正直厳密には覚えていない。
GIFって、かなり色が少なかった気がする。 JPEGって非可逆じゃなかったか?

試験会場で絞ったのはこの程度。 MP4は動画形式なのは分かるんだけど、画像って可能だったっけ・・・? 
MP3が音声データなのは分かるけど、可逆圧縮? コレは覚えてない。

多分この問題は間違えたと思う。

第8問

コレも多分間違えたと思う。 正直、第●正規形の問題は苦手だったので、深入りしないことは試験前から決めていたから選択肢を絞るだけ絞って、あとは運任せ

単価データが重複してるから、完全に正規化はできてないと思う。だから、第3正規形ではないかな? → オを除外
得意先コードとか商品コードには分類してるから、第1にはなっているはず。
となると、第1か第2のどっちかだとは思うけど、これ以上はよくわからない。 イも除外

 第2であって第1でないっておかしいよな?ということでウも除外。

残った選択肢は アかエ。 あとは勉強不足を神頼み。

題9問

件数が大から小への降順、すなわち DESC この時点で アエの2択に絞れる。

商品IDは 商品1と商品2で別物になってるから A.商品ID = B.商品ID となっている エ も除外。 集計結果からも A.商品ID < B.商品ID であることは確認できる。

これは割りと自信を持って ア

第10問

NAS → Network Attached Storage これは覚えていたので dがNASになっているイエ

RAID0 が ミラーリングの話だったような気がする
RAID1との違いが自信なし。 とりあえずよく見た気がする RAID0を選ぶ。


とりあえず前半はここまでにします。 前置きも書いたからちょうど半分くらいになるかな? 続きはまた改めて。


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