「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」舞台挨拶@ミッドランドスクエアシネマ1回目レポート
2019年4月28日に開催された「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」舞台挨拶@ミッドランドスクエアシネマ1回目のレポートです。
聞き違いや見間違いがあるかも知れませんがご容赦を。
上映後舞台挨拶。
舞台下手側から司会のポニーキャニオン小西さん、黒沢ともよさん、朝井彩加さん、豊田萌絵さん、安済知佳さん、石原立也監督の並び。
これまで何箇所かでやってきて21回目となる舞台挨拶。
名古屋の観客はその中でも一番元気いっぱいなのだそう。
何と会場の8割程が今回初めて観たのだそうで、そのためでもあるのでしょう。
■印象に残っているシーンは?
黒沢「久美子は主人公の特権で夜に先輩や秀一、麗奈と2人で訥々とおしゃべり出来るシーンがあるんですけど、今回もそういうシーンを頂けて。
秀一とは夕方以降のシーンが3回ありました。
夜一緒に居がちw」
\ざわっ…/
黒沢「いかがわしいことはしていませんからねっ!!
まだキスはお預けですよ」
安済「傘で殴られちゃいますからねw」(朝井さんが言っていたかも知れない)
黒沢「もう一発『バカッ!』って入れても良かったなと思いましたけども。
秀一役の石谷くんとは原作を読んでどう思ったか、どこから物語が動き出したと思うか話し合って。
普段支える側になることが多い人は『ここが自分の見せ場』だと思って演じると後から作品を観たときに粋じゃなくなっちゃう。
石谷くんは自己顕示欲をよく抑えてくれたなと思いました。
春貴くんは良い男ですよ」
小西「今回初めて秀一からのアプローチがありましたね」
黒沢「今回は相手役からのムーブで久美子がどんどん変わっていく作品だったので、秀一から大きくムーブを入れてくれたのがありがたかったですね。
ちゃんと恋に落とさせてくれた」
石原「僕は駅での秀一と久美子の会話が好きです。
元々2人は幼なじみということもあり、TVシリーズでも久美子にその気はなくても何となく秀一は久美子のことが好きなんだろうな~というのが分かるようにちょこちょこやってきたつもり。
今回原作を読んで2人の関係性が変わっていたので、これはやらざるを得ないなと。
一年編でも(この伏線として)やや薄味ではありますが、こつん(グータッチ)とかやっといて良かった」
誰かが朝井さんに「どうでしたか?」と振る。
朝井「私は大丈夫です!!
こんな素敵なお話の後に話すことなんてないです」
あああああ~~~~~(ToT)
安済「龍聖にカッコいい人がいるかもよ!?
演奏会とかで一緒になったときに『チューバ重~い』って言ってたら支えてくれる人がいるよ!
新しい男で上書き保存するんだ!!」
朝井「私は香織先輩とあすか先輩のお揃いのものが気になりました」
あすかおり勢発狂のシーンですね。
ここで気づいた人のアンケートがあり、1割も挙手してなかったように思います。お洋服が色違いでブレスレットを同じ位置でつけていて、ピンキーリングはお揃いです。
私は原作を読んでますからね。うわ、この重たい原作設定を映像化しやがったなと言う気持ちでした。香織先輩の爽やかな笑顔が余計に怖さを引き立たせてるよ…。
石原「あの手を振るシーンは元々はこういう振り方だった(指輪がよく見えない振り方)んだけど、香織の手が見えるように変えたんです」
安済「お揃いのネックレスやブレスレットならまぁ分かるけど。
女同士で指輪ってヤバくない??」
アンタが言うかw
黒沢「でも私達も水着色違いにしてた」
その言葉に照れ照れし出す安済さん。
豊田「水着と言えばプールのシーンでなかよし川の2人が足を持ち上げているシーンがあって、絶対真似しちゃいけないんだけど。
1カットでもすごく好きなカットです」
小西「晴香・あすかから優子・夏紀に代替わりして新生・北宇治が誕生したわけですが、いかがですか?」
安済「優子はいい女になりましたね~…(ムフー(腕組みしながらうんうん頷く)」
黒沢&朝井&豊田「「「誰目線!?!?」」」
安済「リズでの会話でも感じたのですが、トランペットパート落ち着いてるな。ちゃんともう関係が築かれているんだなと。
香織先輩を見つけたときの反応を見たときは『あーこれこれ』ってなりましたが。
凛とした姿を見ているとちっちゃいのに大きく見える。
そしてそれを支える夏紀」
ここで本番前に優子が夏紀に「副部長、ありがとう」と言い、夏紀が「何で今なの!?」と照れるシーンについて触れられます。
このシーンでは「照れてる夏紀を茶化す笑いを入れて」という指示があったそうで朝井さんたちが入れたそうです。
小西「豊田さんはいかがでしたか?(安済さんを見ながら)」
安済「私は豊田さんだった…?
豊田さんと結婚しました!」
朝井「取んなよ~!!(ブチギレ)」
豊田さんはなかよし川のシーンがお気に入りだと既に話していたので安済さんの番。
安済「色々話して来ましたが原点に戻って大吉山」
黒沢「湿り気が…」
安済「ジトジトしてたでしょ?
直前まで秀一とあれこれあったけど、あれはあれ。これはこれときっちり切り替えてて、あれ(秀一)は恋。これ(麗奈)は愛。
愛の演奏を聴きながら彼氏からのLINEを片手間に見る久美子。
愛の音色で大吉山に呼ぶ」
黒沢「もうハンターだよねw」
安済「あのシーンで麗奈から久美子に自分がどう思っているか伝えられた。
やっと久美子と自分との時間が取れたという、その湿り気もだし、大吉山も綺麗だし。
麗奈、美少女だな~!!って思った」
小西「大吉山が出てくるのはこれで2回目ですかね?」
黒沢「3回目です!!
『奥さん、もう死んでるんだよ…』のシーンでも出てきてます」
安済「何かあったら登るみたいなキーポイントになってるw」
黒沢「どんどん湿っていってる。
麗奈に『私達もリズと青い鳥みたいに一緒にいられなくなるのかな』と言ったら飴を差し出されてパクっと齧り、『何か吹いてよ』って言うんですけど、そこは「このまま抱いて」って言うつもりで言った」
安済「私もそれに応えるつもりで言ったから、『いいよ』って優しく言えた」
見つめ合う黒沢さんと安済さん。
会場内の湿り気がMAXになった瞬間でした。
小西「滝先生役の櫻井さんはこのシーンを『これは男は見ちゃいけないものだ』『山の上のラブシーン』と仰ってましたからね」
石原「僕は加部ちゃんとのストーリーラインが気に入っていて。
加部ちゃんはご存知、1年前にコンクールに落ちたチームの集まりであるチームもなか(森田しのぶ・中川夏紀・加部友恵の頭文字を取っている)の一員で、その中でも森田しのぶについてちょいちょい拾ってるんです。
一期で葵が辞めるとき『先輩辞めないで下さい!』と言っているのは森田なんです。
森田は2年でレギュラー入りするのですが、コンクールが終わった後めそめそ泣いてるカットを入れたりしました」
加部ちゃん先輩の話かと思いきや、まさかの森田話。
脇役にも様々なドラマがあると言うことです。
最後にひとこと。
石原「キャラクターやキャスト、スタッフの熱い思いをフィルムに詰め込むことが出来てうれしく思っています。
今後も応援宜しくお願いします」
安済「2年生になった麗奈を演じることが出来ただけでも奇跡に近いのですが、部長になった久美子を見て、3年生になりたいと思いました。
3年生になれるように応援してもらえたらと思います」
豊田「奏のファミレスでの『これ食べます?』や、練習のときの『飲みます?』のところで心の距離を寄せていっている、女の子特有の仲の良さが個人的に好きなので観られてうれしかったです」
朝井「もしも久美子が高校でトロンボーンをやっていたら。
夏紀に声をかけていなかったら。
少しの勇気が今に繋がっているということが、私達の日常にも関係してくることがあるのではないかと思います」
黒沢「他のところでも言ってるんですけど、同じところに住んでいたり、同じ性別だったり以上に、こうして同じ物語を共有していることの方が共感度が上がるのではないのでしょうか?
私達は今日、同じ会場で一緒に息を吸い、息を吐きました。
これはとても素敵なこと。
私は舞台もしているのですが、舞台だと会場が限られてしまうけれど、ありがたいことに映画は全国で放映されていますので、日本中、仲間でいっぱいにすることが出来ます。
これからもこの輪を広めさせて下さい」
以上、レポートでした。