インスタ映えの風潮で「ちいさな美しい世界」の煌めきがふえた。
フォトジェニックなんて言葉、一眼レフとかのいいカメラをもって撮りに行っちゃうような人くらいからしか発せられなかったその言葉。
今では普通に聞くようになるし「おお、フォトジェニック」といっても相手に「なにそれ?」とかえされることなく通じる。
インスタいいね!乞いとか、インフルエンサーになるために問題行動をとる密かな闇を抱えることになる人もいたりして、人の業も興味深いながらに美しく、キラキラしたような写真が毎日、毎秒上がってくる。
各企業、特に飲食に携わるお店はインスタ用の商品をだすようになった。
食べ物は、ちょっとした手間で綺麗にみえて、消費者も買いやすいモノ。
とても寒い日に、あったかい黒蜜ラテみたいなのをたのんで、トッピングで「おいり」という和菓子をのせたもの。
こういう、目の前1メートルくらいの世界。
小さな世界で、煌めきがうんと増えた。
カフェでも、ケーキ屋でも、ほんのちょっとしたモノ。
ほんのちょっとした、小さな範囲で、しかも食べてしまえばそれでお終いの僅かな時間の話。
ほんのひとときの、見栄えのいいちいさなものは、すこしの感動、感嘆をくれる。
でもって、写真にとってインスタ・ツイッターに載せて「それ美味しそう!どこの?」なんて聞かれて自分がすごいわけでもないのに承認欲求も一緒に満たされて一石二鳥。
ちいさな美しいものが増えた。我々も、あとでUPするためにフォトジェニックなものを見逃さないようになった。それだけで、世界の煌めきが増えた。
たまに、見た目に味が比例していないのもあるっちゃあ、ある。
こちら、アフターヌーンティーのレアチーズブルーカルピスという、いろんな要素もりもりのドリンクに、味は大丈夫かと注文の時に我に返らなくてよかった。
甘いだけのものが苦手で、これは正解でした。アイスと一緒にレアチーズがのっていて、酸味もあるとても美味しいドリンクでした。
文具イベントに遊びにいったときに頼んだカクテル。
ノンアルコールです。
お酒が飲めないのは、美味しそうにすいすいと色とりどりのカクテルを飲んでいる人を横目にみると人生損しているなって思う。
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ちょっくら、手術することになりました。