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[モダン]マイデッキ紹介:白単エルドラージタックス

はじめに

この記事はMagic the Gathering(以降MtG)における、モダンのアーキタイプの1つである、Eldrazi & Tax(エルタク)に関する個人的なメモです。

TL;DR

エルタクはスカイクレイブの亡霊が登場してから、若干人気薄ではあるものの、モダンのメタに対する解答を有する良デッキ。難題の予見者による太いクロックが魅力のこのデッキ、是非とも使ってみてください。

エルタクとは

ヘイトベア戦略を軸に据え、白を基調としたDeath & Taxの亜種のデッキです。このデッキにマナレシオに優れるエルドラージを追加し、マナ束縛によるコントロールとビートダウンを両立したデッキがEldrazi & Taxes(エルタク)です。かつては白黒無色の3色で組まれることが多かったですが、最近は白無色の2色で組まれることが多いです。(無色を1色と数える理由は、このデッキにおいて無色マナが重要であるため、あえて数え上げています。)一般の呼び方としてはいちいち白黒無、白無とは言わず前者を白黒、後者を白単として表記することが多いと思います。

白黒型の特徴

こちらの記事が詳しいです。

《難題の予見者》《潮の虚ろの漕ぎ手》による手札追放や《流刑への道》など除去で追放したカードを、《不毛の地の絞殺者》の昇華者能力で墓地に戻してクリーチャにマイナス修正を与えることで、除去力を全体的に底上げしているのが特徴。またクリーチャの持つEtB能力を《修復の天使》で再利用するとともに飛行クロックへの回答を相手に押し付けます。

白単型の特徴

デッキリストのサンプルは、ここの2位のデッキを参照。

基本の動きは白単ヘイトベアに準じます。《レオニンの裁き人》を中心としたマナ否定戦略を中心として相手を縛り、低マナ域でのアクションに相手を引きずり込みます。今までのヘイトベアと違うのは、マナレシオに優れるエルドラージの採用によりキルターンが早まっている点。石鍛冶の解禁とシェフェトの砂漠の追加により、白単でも十分なデッキパワーを持つとともに、《コイロスの洞窟》に頼る必要がなくなり白単で組めるようになりました。また、M21で《封じ込める僧侶》が再録され、ヴィンテージでも使われている《変位エルドラージ》とのコンボがモダンでも再現できるようになりました。

(上記デッキリストからのアップデート)さらにゼンディカーの夜明けで《スカイクレイブの亡霊》を獲得し、エルタクのみならず、本家のデスタクもモダン・レガシーで位置を上げています。(むしろ本家デスタクの方が、メタ上位にいるのが実情です)

現在使用中のデッキリスト

現在は以下のリストを使っています。

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デッキとしてのシナジー

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やっていることは基本的にはデスタクと変わりません。一時期、変位エルドラージと封じ込める僧侶のコンボを前面に押した構成も登場しましたが、自分自身のバイアルと相性が悪いため、自然と淘汰されたと思います。差別点として挙げるなら、難題の予見者が稲妻で焼けないサイズで登場し、与え手や大槌のサポートを持って積極的に殴ってくるという、高クロックな点でしょうか。

メタに対する解答

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あまりメタには詳しくないのですが、ウーロパイル、ヘリオッドカンパニー、エラダムリーツールボックス、ラクドスシャドウあたりを意識してみました。(とはいえ、ウーロパイルとは何故か一度も当たったことがないため、完全エアプです)各種デッキに対して、有効・無効がはっきりしているので、うまくサイドボーディングして、強い面だけ押し付けるようにできると、勝率が高まると思います。

VS ウーロパイル ○:エアプではあるものの、サーチ抑止がよく通る環境なので、レオニンの裁き人はウーロパイルに対して良い位置にいると思います。難題、亡霊も追放でウーロに脱出の機会を与えませんし、メインから死者の原野に対する解答を持っているのは、他のデッキに比べ優位な点と言えると思います。

VS ヘリオッドカンパニー △〜○:ヘリオッドカンパニーに対しては、メインはバイアルから亡霊が差し込めるかどうか、に尽きるので枚数が少ない分不利。サイドからは少しマシになる程度で、このデッキに対してはデスタクよりも分が悪くなっていると思います。

VS ラクドスシャドウ ○:ラクドスデスシャドウについては除去が多く入っているので、まぁまぁの相性かと思います。受けに回った変位エルドラージはかなり硬いので、こいつがどれだけ頑張れるかという感じ。

その他:絵には書きませんでしたが、デスタクには基本的に有利です。やってること同じなので、ヘイトベアで止まらないエルドラージのサイズに対する解答を相手に押しつけられるためです。
トロンにはサーチ禁止+幽霊街がぶっ刺さり、バーンも相性よく、サイド後はかなり有利。グルールムーンは以前は不利でしたが、月に触りやすくなったので、今はフェッチが止められる分有利まで相性差が逆転していると思います。ジャンドもヴェリアナに触れるように、、、やっぱ亡霊くんすごいっす。

以下、ちょっとだけピックアップ。

スカイクレイブの亡霊の採用枚数について

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そのカードパワーたるや、レガシー級。今となっては白の代名詞とも呼べるパワーカードとして認識されています。このデッキは難題の予見者で手札に干渉できる上に、4/4のイリュージョンが出てしまうと難題の予見者が相討ちになるサイズになるので、デスタクよりもむしろ扱いにくい印象です。

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1つ目の能力がスタックにある間に変異エルドラージでブリンクすると、2つパーマネントを追放する、ある種の必殺技もあるので、うまくその盤面を作れるとよく作用すると思います。ホントは3、4枚入れたいけれど、デッキの3マナ域が大渋滞しているので2枚採用に抑えています。いっそのことヨーリオンにして広くデッキを使えるような構成の方がいいかもしれないと思っています。(バイアル5まで伸ばして、現実を砕くものを使うのもよいと思います)

封じ込める僧侶で止まる範囲、止まらない範囲

M21で再録された封じ込める僧侶をサイドに2枚採用しています。封じ込める僧侶は霊気の薬瓶とのディスシナジーがあるので、メインでの採用はやめました。
封じ込める僧侶で止められる能力は限定的です。何に効くかはよく確認しましょう。

有効:カンパニー・ドレッジ(ナルコメーバ・アマルガム等)・召喚の調べ・ヴァニファール・バイアル・ジャイルーダ・新生化

無効:脱出(唱えています)・呪文捕らえ(唱えています)・続唱(唱えています)・不朽、永遠及びスカラベの神(出てくるのはトークンです)・ルールス(唱えています)

《変位エルドラージ》や《ちらつき鬼火》とのシナジー(クリーチャを追放)はクリーチャ主体のデッキやファッティを出してくるデッキには強力です。ヘリオッドカンパニーやエレメンタル釣りなど、相手のデッキに合わせて刺しましょう。
また、封じ込める僧侶は相手の呪文・能力がスタックにある状態で場に出さないといけないため、除去札を持たれていると妨害できずに除去されてしまうこともあります。過信は禁物。

3つ目の装備品選択について

このデッキでは長らく《影槍》を採用していました。《影槍》の良いところは、2T目に石鍛冶で装備品をサーチした後に、3T目に素でキャスト+装備とすることで石鍛冶を2/3トランプル絆魂として運用できる点です。殴打頭蓋や剣の場合は石鍛冶のサーチ後に除去されると手札で腐る場面が出てきますが、影槍はその裏目が小さいの良いです。(俗に言う「丸い」) 環境に一定数いる、バーンや呪言オーラの耐性も得られるようになります。また、変位エルドラージが稲妻で焼けなくなるのは大きいです。

という感じで運用していたのですが、最近は《スカイクレイブの大槌》が登場し、上記の機能の多くをまかなえるようになりました。(ライフゲインと呪言はがしはとても便利なんですが)EtBで自動装備できる点もよく、石鍛冶と合わせることでコンバットトリックのように使えるのも良い点です。再装備は重いですが、飛行先制攻撃付与は強力です。難題や殴打頭蓋が装備すれば、多くのクリーチャがアタックできなくなります。

ディスシナジーにご注意を

マナ否定戦略そのものが、お互いに水の中で息を止めるような我慢比べの要素を持っているのですが、このデッキはそれに加えて多くのディスシナジーを擁しています。これらを正しく理解してプレイの順序を組み立てていくのが重要です。

サリア+幽霊街

レオニンの裁き人+幽霊街は強力な土地破壊コンボではありますが、自分のマナも縛ります。サリアの時点で相手は1枚土地を損しているような状態なので、これ以上マナを否定する必要があるのかはよく考えましょう。お互いに深く潜るのではなく、相手は全身水に浸かり、自分は水面から口だけ出して息を吸えるくらいの苦しさがちょうどいいです。

石鍛冶+レオニンの裁き人

エルタクはフェッチランド非採用とし、レオニンの裁き人のサーチ妨害から逃れていますが、石鍛冶とのディスシナジーを形成しています。裁き人がいる状態では、石鍛冶はバイアルで出して、2マナ払ってサーチできる状態を作れるようプラニングする必要があります。

バイアル+封じ込める僧侶

封じ込める僧侶がいる状態では、自分のバイアルが機能しなくなります。ある程度仕事をさせたら、何かと1:1交換を取らせて場からいなくならせるくらいの運用のほうが良いと思います。なお、封じ込める僧侶自体をバイアルから場に出したとしても、僧侶が自分自身を追放してしまうことはありませんのでご安心を。

ちらつき鬼火/魅力的な王子+封じ込める僧侶

自分のクリーチャをブリンクすることによるEtB能力の使い回しができなくなります。特に魅力的な王子は注意(自分がオーナであるクリーチャしかブリンクの対象に取れない)。

終わりに

スカイクレイブの亡霊が登場する前はエルタクの方が良い位置にいたと思います。(それでもTier2までだと思いますが)

亡霊が登場してからは変位エルドラージがいる分3マナの渋滞感と白マナの確保が難しい分、デスタクの方が扱いやすいようにも思います。

なのですが、、、

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Full Foil!

愛着を持って使っていたら、デッキがいつの間にか光っていました。(少し古いバージョンの写真で亡霊・大槌がありませんが、何故か光ったのがあります)

ヨーリオンデッキ化もしたいのですが、それには光物の調達も絡んでくるかも。(特に英語Foilが手に入らないんですよね。。。)

光物自慢みたいになってしまい、すみません。

最後に少しだけ、お金の話をさせてもらうと、、、

難題の予見者は非常に汎用性が高いカードです。強いEtB能力、高いマナレシオ、マナ加速カードの恩恵が得られる、など潰しの効く有力なクリーチャです。このカードが4枚あると、白だけじゃなく、いろんな色のエルドラージデッキが組めるので、個人的には初心者にお勧めしたいカードだったりします。今、市場価格が少し下落気味のようなので、このデッキに興味を持った方に限らず、難題の予見者を軸に据えたデッキにトライしてみてはいかがでしょうか。

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現在少しだけ値下がり傾向?

以上、特にオチもなく終わる。

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