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凡人がカボチャと向き合った話
【ザ・ノンフィクション】
恋人と焼肉を食べてきた。
餓死寸前だった私たちは、入店してすぐに大好物の部位を狂うほど注文した。
そして元卓球選手の福原愛ちゃんがスマッシュを打ち込むが如く、最速のスピードで腹に肉をおさめていった。
焼いては食べ、焼いては食べ…
「「美味い。」」
焼いては食べ、焼いては食べ…
「「あ〜〜美味い。」」
暫くこの焼肉UMA✩UMAフィーバータイムを堪能し、一通り腹を満たして、一服してる時の事だ。
私たちの隣の席に居た家族の七輪が大炎上していたのだ。キャンプファイヤー並の立派な火柱に、私と恋人は暫くガン見してしまった。
よく見ると、出火元はカボチャだった。
これはその時の会話の一部始終である。
*
恋人
「カボチャってさ、網で焼いても美味しくなくね?」
自分
「ちょ。隣で焼いてる横でやめろや。笑
でもめっちゃわかる。カボチャは天ぷらが旨い。」
恋人
「それな〜。煮物も旨いけどね〜。」
自分
「わかるわ〜。」
〜間〜
自分
「今日noteにカボチャの記事書くわ〜。」
恋人
「唐突だな。笑」
自分
「なんかさぁ、カボチャって人間みたいじゃね?」
恋人
「んー。、、ん?どゆこと?」
自分
「畑からスタートして、それぞれ調理されてさ、食べられて消滅するやん。」
恋人
「(収穫された時点で死んどるけどな。)おーん。まぁ、、ね。」
自分
「例外はあるかもだけどさ。
ほとんど市場に出るまでは家庭なり学校なりの畑で教育を受けるじゃん?そんでスーパーやら八百屋やら就活をするじゃない?
そんでそれぞれ死に向かって、いい最期を迎えるために調理されていくんすよ」
恋人
「んー。(眠いなぁ)」
自分
「世間からの評価が旨い、不味いで決まってもさ、自分が満足ならそれでいいんじゃないって思う。焼かれるのが輝けると思うならそれでいいし、じっくり煮つめて元々の自然な素材の甘さを引き立てるでもいいしさ。なんかふと思った。」
恋人
「はは〜(^-^)まぁいいんじゃん?(この席寒いなぁ)」
自分
「うまくまとめられるかなぁ。」
恋人
「んー。まぁでもカボチャは煮るか天ぷらがいいよね。(そろそろ隣の席のカボチャ鎮火したかな?)」
自分
「間違いないね。(まだカボチャ燃えてるわ)」
その後、隣の家族とカボチャがどうなったかは、私たちも知らない永遠の人類の謎となった。
[完](さっさと終われ)
PS:皆さんのマイベストカボチャ料理は何ですか?