2021年12月11日「ネタバレオンリーだってかまわない」
イギリスの小説が好き。自分で勝手にそう思っているだけで、イギリスがどういう国だとか詳しいことは知らない。けれども何故か惹かれてしまう世界で、読みたい!と思うのは、イギリスの作品が多い気がする。気がするだけで気のせいかもしれないけど。
そんな私が今読んでいるのは、『不機嫌なメアリー・ポピンズ』。
イギリスには根深く「階級」意識があり、会話の中で使う単語だって階級によって違うんだと書かれていた。
『不機嫌なメアリー・ポピンズ』には『エマ』『高慢と偏見』『ブリジット・ジョーンズの日記』『メアリー・ポピンズ』など、有名な作品が「階級」を通して紹介されている。
中にはネタバレしているものがある、と最初に書かれているのでネタバレしている作品には注意しなくちゃね、と思っていたのだけど、今のところ全ての作品がネタバレしている気がしている。どこまでがネタバレなのか、というのは人によって曖昧ではあるとは思うけれど、私にはネタバレオンリーのように思えた。
しかしネタバレしているから、その作品はもう読まなくてもいいだろう、とはならず、むしろ「そういう話だったのか!読んでみたい!」と思う気持ちが強まった。
小説だけでなく、映像化された映画なども同時に紹介されているの。原作と映画はこんな風に違うんですよ~の文字を見かけるたびに、「それなら映画も見てみたいじゃないの」なんて独り言をつぶやいていた。小説と映画のセットなんて、時間がいくらあっても足りやしない。けれどものすごく楽しそうじゃないか♪と、喜んでいる自分がいた。