PRIDE

14年続けてきたクラシックバレエで前十字靭帯を断裂した。正直泣かず飛ばすで、頑張っていたことを、正当化しようと必死だった。

手術したけど、思春期の不安定な心は治らなかった。

摂食障害になって、30キロになった。17の夏。再建したはずの靭帯は知らぬ間に千切れていた。

もう一度復帰したくて必死になって頑張った。
毎日泣きながら。中途半端に終わりたくなくて。

18の冬。復帰した日。
わたしの膝はわたしの身体じゃなくなってた。
知らぬ人の汚い脚のように見えて死にたくなった。

帰り道雨に降られながらたくさん泣いた。
わんわん大きな声をあげて。
誰にも気が付かれなくて、自分の人生のちっぽけさに何だか少し安心した。

よく言われた言葉。

「世の中にはもっと辛い人がいるんだよ。」

知っているよ。
だからこそ、今わたしは苦しいの。
中途半端に賢くなってしまった頭もこんなことに使われるなんて思ってなかった。

人生を賭けてきたの。たった16年間しか生きてないわたしの人生の全てを賭けてきた。

誰にも言えなかったこと、

「完璧に踊れなくなるならいっそのこと殺して欲しかった。」

これは、そんなわたしの人生の話。

いいなと思ったら応援しよう!