DOV環境における進化守護ビショ
はじめに
当記事は暗黒のウェルサ環境(DOV環境)における進化守護ビショ(Evo Ward Haven)に関するものである。進化守護ビショはアディショナルカードのアブディエルの追加により、さらに強化されたデッキタイプである。DOVアディ前環境においてビショップといえば、清浄ビショップ・カウントダウンビショップなどが主流であった。今ではそれに追加して進化守護ビショが第3勢力として挙がってきている。
筆者はDOV環境ではアディ前から守護ビショを握っており実際GM1にまで到達した経験がある。その経験を活かし現環境における守護ビショを具現化することで記憶しておこうと思い当記事を書いている。
進化守護ビショとは?
進化守護ビショ開発の根底にあるのは、DOVにて追加された虚無の哭風・グリームニルを採用しやすくするために進化を稼ぐことによる価値の増大が影響している。DOVにてさらに追加されたルナールの聖騎士も相まって1つの形として完成した。また進化が容易になったことから、開眼者・ウーノの解放奥義も発動しやすくなった。ウーノの解放奥義が発動すれば相手のグリームニルのダメージを抑えることが可能になる。
構築(アディショナル前)
筆者はアディショナルが来る前から守護ビショを握っており実際勝率も高かった。(清浄はやれることが多く、難易度が高いと思いあまり握っていなかった。)上の写真は当時筆者が用いていた40枚のリストである。のちに示す採用理由について同様のものがいえるものもある。
構築(アディショナル後)
アディショナルカード追加に伴う調整を行った結果をこちらに示す。こちらのリストについて以下採用理由を述べていく。
採用理由
各カード簡単に触れていく。
・聖石の使徒3枚
余ったコストへのくっつき、エンハンス5による守護2面展開が優秀。
・ラミエル2枚
後攻4tに真価を発揮するカード。効果ダメージ無効により虚無の哭風・グリームニルに刺さることもある。ただ、枠の都合で2枚。
・パニッシュメントスナイパー3枚
ファンファーレ効果や進化時効果による消滅といった盤面処理能力が高い。
・開眼者・ウーノ3枚
解放奥義が対虚無の哭風・グリームニルや背徳の狂獣、瘴気の妖精姫・アリア入りのデッキなどへの明確な回答となっている。また、アブディエルの追加により解放奥義が容易に起動しやすくなった。奥義で盤面処理として使っても強力。
・ピラータートル2枚
キーカードである"ルナールの聖騎士"へのアクセスが可能。枠の都合で2枚採用。
・闇を穿つ輝き・サリッサ3枚
エンハンス6による双砲の神罰・アンヴェルトなどを出す動きが強力。3コストとして守護裏に出して、相手に圧をかける動きも悪くない。
・ホーリーエンチャンター3枚
言わずと知れた守護ビショップのドローソース。
・アブディエル3枚
DOVアディショナルのレジェンドカード。アディ前と比べジャンヌの枠に採用。エンハンス6が優秀であり以降は進化権をほぼ無限に使うことが可能となる。さらに、エンハンス効果使用後の更なるアブディエルは3cで1面を確実にとれる優秀カードに変化する。性能的に優秀カードの1枚であり3枚採用。しかし、進化時のスタッツが上昇せず6tに3/3というスタッツのみが出るのは少し盤面が弱くなってしまう懸念点がある。そのためエンハンスの効果を起動させるタイミングはとても重要となってくる。
・虚無の哭風・グリームニル2枚
進化デッキには入るであろうカードの1枚。(現状最も使われているカードの1つでは?)初手にひいても使いにくく2枚採用。
・堕落の決意3枚
確定除去兼ドローソース。虚無の哭風・グリームニルによるリーサルを通しやすくする際にも有効。アディ前と比べ枚数が増加しているのはアディ後環境におけるAFネメシスの増加やアブディエルの追加に伴う進化の容易化が理由にある。
・ルナールの聖騎士3枚
このデッキの進化回数を稼ぐ主な手段の1つ。トークンが疾走を持つようになる点も強力。
・神域の法王2枚
ルナールの聖騎士の進化条件が達成しやすくなる。先攻5tに法王に真価を切れると守護3面展開することが可能となることは覚えておきたい。また、このリストにおける唯一の回復札。アブディエル起動後は法王に進化を切ることが基本的に可能になるので回復面および破壊された守護フォロワーの数で活躍してくれている。グリームニルと同様に初手に2枚もいらないので2枚採用。
・光輝の顕現・ラー2枚
相手のリーダーのライフを直接削って、ロングゲームを有利にしてくれるカード。虚無の哭風・グリームニルと合わせることで相手のライフを削り切りやすくなる。1枚出せれば良いので、2枚採用。
・聖地の守護獣3枚
結晶による早期着地が強力である。また、場に出た時ドローすることが可能であり、守護ビショが抱えている問題の1つであるリソースを回復することができる。
・双砲の神罰・アンヴェルト3枚
場に出るだけでAOE4点+顔に2点を持っている優秀カード。結晶による早期着地は盤面形成において非常に強力。割と結晶置きした3t後には開いていることもある。
採用検討カード
・ダーティジャスティス・パイン
2コストの守護持ちフォロワーであり、序盤の盤面形成能力をさらに増加させるカード。また進化時効果は相手が盤面ロック気味に動いた時、最大限の力を発揮する。
・オーバーヒートデーモン
エンハンス7が進化権を2回も稼いでくれる優秀であるカード。ファンファーレの消滅付与、進化後のランダム5点の盤面処理能力は偉大である。しかしニュートラルカードであるためアブディエル起動下でも進化権回復ができない。
・絶望の聖女・ジャンヌ
横展開の処理や相手のライフを直接削ってくれるカード。光輝の顕現・ラーや虚無の哭風・グリームニルとの組み合わせでリーサルを取れることもある。また、自分の盤面がロック気味になったときに解消する使い方もできる。
・≪世界≫・ゼルガネイア
ライフが14点以下時のファンファーレ効果や直接召喚によって状況を変えてくれるカード。
・星界の艇人・ノア
結晶持ちのため余ったコストでプレイすることができる。守護裏に本体を着地させるだけでもかなりの圧力となりうるカード。
マリガン
単キ―プ
・双砲の神罰・アンヴェルト
・聖地の守護獣
・ホーリーエンチャンター
・ピラータートル
セットキープ
・単キープ4種どれか+2コスト以下の守護持ちフォロワー
・2コスト以下の守護持ちフォロワー+闇を穿つ輝き・サリッサ
全キープ
・双砲の神罰・アンヴェルトor聖地の守護獣を合計2枚(種類問わず)+聖石の使徒
・(双砲の神罰・アンヴェルトor聖地の守護獣)+2コスト以下の守護持ちフォロワー+(闇を穿つ輝き・サリッサorホーリーエンチャンターorピラータートル)
例外
虚無の哭風・グリームニルや背徳の狂獣、瘴気の妖精姫・アリア"入りのデッキなど、リーダーに効果ダメージを与えるカードが入っていることが疑われる場合、ウーノもキープ対象になる。
また、後攻時はラミエル、パニッシュメントスナイパーは優先的にキープする。AF対面では堕落の決意、アブディエルのキープも検討する。
各デッキ相性
各デッキに対しての相性表を示す。(個人の主観もあるため一概にこれには従わない部分もある。)
不利← →有利
× △ ー 〇 ◎
E
セッカ 〇
ロキサス -~〇
R
連携 ー
OTK △
W
マナリア 〇
スペル △
D
ライド ー
庭園 ×
Nc
ラスワ 〇
V
背徳 ー~〇
碑文 〇
B
清浄 ×
ミラー ー
Nm
AF 〇
プレイ指針
大きく分けて3つのパターンがある。
①アンヴェルトor守護獣の早期着地による面推しプラン
結晶持ちフォロワーは守護フォロワーをきちんと展開できていると設置4t後には開いていることが多く、早期着地させることが可能である。アンヴェルトのAoE、守護獣のドローは優秀である。相手が返せないような盤面を早い段階で形成し一気にリーサルをとる。
②サリッサ着地によるビートダウンプラン
3tにサリッサを守護裏に着地させることによりサリッサの火力を増加させリーサルをとるプラン。進化Vのハレゼナとよく比べられるが、あちらは戦闘面では強いものの体力が最大で3にしかならず3点スペルなどでとられてしまうことがある。一方サリッサは、守護が破壊さえしていれば体力が徐々に増加し、確定破壊カード(堕落の決意、平等なる裁きなど)か必殺フォロワーでしかとることが不可能となる。そのためサリッサでのビートダウンプランによりリーサルすることもできる。このプランをとる場合(特に対ドラゴン戦)ではサリッサの体力を早い段階で4以上にしておくことが大切である。
③進化5回を達成したグリームニル、疾走効果を付与したルナールの聖騎士、ラーなど終盤にダメージを一気にだしリーサルするプラン
アブディエルの追加により進化5回が達成しやすくなった。ルナールの疾走効果は10tには達成している(体感)と思っているのでどのカードを使って打点を出すか吟味しながらカードをプレイしていく。またロングゲームが予測される場合、ウーノの解放奥義を発動することで虚無の哭風・グリームニルや≪世界≫・ゼルガネイアなどのダメージを抑えることができることは覚えておきたい。
最後に
ざっくりとした内容となってしまったが、今期の守護ビショについて記事を書いた。実はアディ後のリストは次弾実装によるローテ落ちの影響を一切受けず(ナテラ崩壊のカードが0枚)、今後も期待が膨らむデッキアーキタイプである。また守護ビショ以外にもビショップには清浄ビショップ、カウントダウンビショップといったアーキタイプもあるためそれに関する記事もいずれは書いていこうと考えている。
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