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絵描きさんたちの・ポートフォリオ

ポートフォリオは、自分のプロフィール(アーチストステートメント・画歴)や今までに描いた作品をまとめた資料です。
個展やグループ展にお伺いすると、作品画像とそのタイトルやサイズなどのキャプション入りでレイアウトされたページがバインダーに綴じられて設置されていることが多いですね。
プロ作家さんになると印刷された画集として販売されていたりします。


PortfolioをAmazonセルフ出版で

ポートフォリオや画集を、Amazonのセルフ出版で作ってしまいましょう。一般的な自費出版と異なり、初期経費なし、維持コストなし、在庫なしです。但し、Amazonで販売が条件です。個展やグーループ展では、何冊かを自分で購入し、展示会場で現物を数冊を展示販売することもできますね。ポートフォリオや画集として設置して、Amazonで販売してしている旨案内することも出来ます。

日曜画家協会ホームページでも説明コーナーがあります。併せてご覧ください。

Amazonセルフ出版の概要

Amazonでの本のつくり方は、大きく2つ用意されています。

  1. 小説などの文章を中心の読み物(画面サイズによって文字のレイアウトや大きさが変わるリフロー型)

  2.  画像中心のコミック本、絵本、写真集、画集(固定レイアウトの本)

更に、紙の本か電子書籍かによって作成の手順が変わります。

  1. kindle版(電子書籍)

  2. ペーパーバック(紙の本)

ここでは、画集(固定レイアウトの本)をペーパーバック(紙の本)で発行する手順について案内します。

※作成方法は、YouTubeやblogで多数紹介されています。絵本をペーパーバック(紙の本)で作ることを前提としたYouTubeやblogが役に立ちます。

Amazonでセルフ出版するには、自分で編集したPDFファイルを提出して審査を受けることになります。PDFファイルに編集するには、Googleスライド、Canva、パワーポイントなど使えるソフトは色々あります。画集を編集してPDFファイルにさえすることが出来れば、編集するたえめのソフトは何を使っても大丈夫です。

※kindleのセルフ出版は電子書籍の出版が主流なので、電子書籍を出版することを前提とした説明が多く見受けられます。ペーパーバックのみの出版であれば、KindleComicCreatorやkindlepreviewerといったツールを使用することはありません。

Amazonセルフ出版の手順

大きく5つの段階に分けて手順に分かれます。
1.アカウントを作る
2.本文を作る
3.表紙を作る
4.審査・発売手続き

1.アカウントを作る

販売した売り上げをAmazonから入金してもらう銀行口座を登録する必要があります。
下のセルフ出版のページにアクセスして、アカウントを作成してください。

次のblogが登録前の予習にとても役立ちました。

2.本文を作る


本の部位には名称があります。ノド、コグチ等覚えておくと便利です。下のホームページが役に立ちます。

1.本文の設計

① 画集に載せる作品のJPEG画像を用意しよう。
⇒描き貯めた水彩画や油絵の画像を一つのホルダーに集めてください。

②ページ配分を決める
⇒セルフ出版では24ページ以上が条件なので1ページ1作品のレイアウトにすると、中表紙を除くと23作品掲載の画集にする必要があります。
表紙や本文24ページは下の図のようなページ配分になります。P1~P24までが本文です。

ここでは、本文24ページの画集を作ることを前提にして説明します

③本のサイズを決めます。
⇒タテ・ヨコの作品が混在するので、正方形のページがレイアウトし易いですね。
ここでは、210mm×210mmの大きさの画集をつくることを前提で進めます(210mmはA4サイズの短辺の長さです)

④レイアウトの基本方針
・ページの端から10mm空けて作品画像をレイアウトする
・絵がタテの場合は、ページ外側に寄せ、ヨコの絵はページ上に寄せてる。
この場合、見開きの右か左かによってタテの絵を右にレイアウトするか、左に寄せてレイアウトするかが決まります。
・キャプションの高さを揃える

2.Googleスライドで本文を作る

本文の編集作業は、Googleスライドを使うことにします。パワーポイントでもCANVAでも、ページの編集が出来て、PDFファイルが出来ればどんなソフトでも構いません。使いなれたソフトをご利用ください。

①Googleスライドのページのサイズ設定をします。
⇒タテ210mm、ヨコは210mm にします。
サイズ変更の操作は次のページを参照してください。

※本文ページの作品画像を、家庭用プリンタのフチなしプリントのように、用紙の白いフチを残さないレイアウトを「裁ち切り」といいます。作品集では特別な効果を狙わない限り使用しないと思いますので、「裁ち切り」にしないことを前提に説明を進めます。「裁ち切り」を前提にすると、作成する本文のサイズを大きめに「塗り足し」をつくるする必要があり、Googleスライドのページのサイズ設定を変える必要があります。
下のページが参考になります。

② Googleスライドを使って画像と題名・サイズ表示をレイアウトします。
⇒単ページ毎にレイアウトします。(見開きをイメージしながら)

⇒画像をページの端から10mmでレイアウト出来るよう、ガイドライン付の画像を準備しました。この画像を、Googleスライドの背景にセットします。
下の画像をダウンロードして利用できます。

背景に画像を入れる操作は、次のページを参照してください。

※Googleスライドには編集用のレイヤー機能がありません。同等の機能として背景に画像を配置する機能があります。背景を利用して、作品の配置位置のガイドとなる画像をセットして編集を進めます。

③ガイドラインに合わせて、画集用に集めたjpeg画像をレイアウトしていきます。

レイアウト例

③ 作成したスライドをダウンロードします。
⇒セットしたガイドラインの背景をリセットします。背景にセットしたガイドライン付画像を消した状態で、PDFドキュメントでダウンロードします。

3.表紙を作る

1.ペーパーバックの表紙

ペーパーバックの表紙は、背表紙・表表紙・裏表紙が一枚の紙でつながっています。従って、本文のページ数によって背表紙の幅が異なるので、表紙に使う用紙のサイズもページ数で変わってきます。

 表紙のサイズを「印刷用の表紙計算ツールとテンプレート」で計算します。
⇒120mm×120mm,24ページ等の仕様を入力し、サイズ計算を押すと表紙サイズが計算されます。
テンプレートをダウンロードし、Googleスライドでページサイズ設定するとともに、背景にダウンロードしたPNGファイルを本文の扱い方と同じように背景にセットします。

⇒作成例のタテ210mm、ヨコは210mm 、24ページの表紙サイズは427.9mm×216.41mmになります。この仕様で作成する場合は、下の画像を保存してご利用ください。

「印刷用の表紙計算ツールとテンプレート」からダウンロードしたファイル

※表紙は裁ち切りが前提となっているため、塗り足しを含め、本文のページサイズよりも大きいサイズになります。

2.Googleスライドを使って表紙をデザイン

作成したスライドをPDFファイルでダウンロードします。

表紙作成例

表紙の作り方は下のYouTubeが参考になります。

https://youtu.be/EuU88ZHv1qw?si=hbTuAUAd4EiHZfXb

4.審査・発売手続き

開設したアカウントで、審査・発売手続きをします。
⇒ログインして紙書籍を選択し、以下の順番に答えていきます。
作成した本文及び表紙は、2ペーパーバックのコンテンツでアップロードします。

1.ペーパーバックの詳細情報

2.ペーパーバックのコンテンツ

作成した本文及び表紙は、ここでアップロードします。アップロードしたPDFファイルは、WEB上で画像確認できるとともに、校正用のPDFをダウンロードできます。ダウンロードした校正用PDFには表紙は含まれていませんでした。また、この時点で、間違いや、修正が必要となった場合は、一旦、入力情報を保存し、ログアウトし、編集内容を修正のうえで再ログインして、アップロードし直して続きをすることが出来ます。

3.ペーパーバックの価格設定

審査・発売手続きでは、次のblogがとても参考になります。


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