こうもりのせかい/ドーム公演によせて#1
蝙蝠は自身が放った超音波の反響を読み取って像を結ぶ。
跳ね返ってきた音で距離を測る。
だから蝙蝠は暗闇を飛ぶことができる。
vampireはそんな蝙蝠に化ける。
ENHYPEN manifesto in 京セラドーム 2023/1/22に参加して、
じーんとしてしまったというレポートもどきです。
スケールアップ!
11月の横浜アリーナは天井席、今回の京セラドームは後方アリーナ席でした。
チケット運に感謝して、せっかく二回も参加できたので印象の違いなど交えての感想をまず一行で。
「めちゃくちゃ、スケールアップ、迫力増し!」
ドームの印象からなんですけど、京セラドームは縦に大きいんですね。
私の知っている唯一のドームは東京ドームなんです。
京セラドームが初めてだったので、ドームの違いに驚いたといいますか。
ドームと一口にいっても空間の印象違うなぁって感じました。
なのでね、東京ドームでManifestを演ると、また違う見え方するんじゃないかなって。
(そういえば、音楽専用2万人収容のK-アリーナ横浜ができますね。音響の良さ等も期待できるので、ENHYPENの次のワルツで体験できるといいなぁ。)
横浜アリーナに比べ、当然メインステージが大きいし、スクリーンの数も増え、入場してまずは装置自体が大きくなったなぁって。
正にスケールアップ。
軌跡を辿る
Manifestoの公演で見せるのは、これまでのENHYPENの軌跡。
それが横アリよりも、もっとわかりやすくなった京セラ公演だったなと。
セトリをここで。
メイン活動曲を太字にしました。きちんと発表順のセトリになってるんですよね。
Given-Takenが七人で小さく固まってパフォーマンスする曲なので、ステージという世界が広ければ広いほど、彼等が小さく心細い存在に見えます。
そこから、
ラストのFuture Perfectは、ステージを広く使うように。
メンバーが空間を多くとって移動しているので、のびのびとした印象と7人個々を見る感じになるんですね。
メイン活動曲は重ねるごとに、空間の支配が広がっていく振付だったんだなぁ。
成長のストーリーですね。
振付師の先生方、パフォーマンスディレクターの方々の発想もすごい。
活動曲ってテレビ映えを意識した作りになるでしょうし、それってステージ映えとビジョンが違うと思うんですね。
ステージにスクリーンが補助でつくから、テレビと同じような画角を観客にアピールはできますけど、ステージはステージとして見せなきゃいけない。
それをガッチリ魅せることができるENHYPENなんだなぁ。
その空間支配の広がり方のスケールがドームでは奥行きが出てきた感じがしました。
自分達のパフォーマンスへの自負みたいなものが滲み出てきているんだなぁって。
横アリのギブテクが本当に心細い感じだったとしたら、京セラのギブテクは、心細かった過去をなぞる記憶めいたものにも見えました。
つまり、今は心細くはないよというのが伝わったんですよね、なんだろう??
ENHYPEN全員が理解して身体に染み込ませなきゃ、ストーリーを観客に感じさせるのは無理ですよね。
何度も歌って踊って、勝手に身体が動くレベルまでになって、そこから見えてきたものがあるんじゃないかってことを、京セラでは強く感じました。
蝙蝠の超音波に似たものか?
「D-Dからfeverの流れが皆さん好きだと思うんですが」ていうメントがあったように記憶しているんですが、大変でこなすことだけにめいいっぱいだと反応までは感じれないと思うんです。
なんだろう、数人を前にプレゼンした時とかに、ちゃんと届いているとか届いてないって感じたことないですか?
声や言葉のリアクション無しでもなんかわかる的な。
あ、そうそう、それで、蝙蝠の超音波を連想しちゃったんですよねー
今回の京セラは、私的に座席が彼等と近くなったっていうのもあったんですが、物理的に全くステージが見えない間も、こちらに届く楽しい感じがものすごくありました。
(身長160ですが、傾斜が無い後方アリーナではひな壇上しか見えない。)
ロックのライブだと、演奏とボーカルの煽りぐらいしかパフォーマンスはないんですけども、圧倒されて叫んで拳をあげちゃうっていう酔い方をしてきた私です。(それがないライブはしょぼいという私評価になる訳ですが)
ステージがたとえ見えなくても、観客の熱気をあげるもの、そういうものを感じられてよかった。
天井席まで酔わせるものを持ってるアーチストが、世界各国でスタジアムいっぱいの観客を集めてツアーを重ねていくわけで。
ENHYPENはその一歩目を踏み出したんだなぁっと。
Polaroid Loveのぬくもり
横浜アリーナでのPolaroid Loveは天井席に淋しさ漂う楽曲でした。
ステージ降りてアリーナ席の合間をゆく彼等をうわぁ、いつかはアリーナ席取れたらなぁって思いながら聞いた曲。
京セラドームでアリーナ席に当たったんですが、Polaroid Loveが淋しさから大逆転の神曲といいますか。
アリーナ席とはいえ後方アリーナで、メインステージはほとんど見えない。
ただ、トロッコの終点である後方ステージに近い距離だったので、なんていうか脳内がバグっちゃった感じもあります。
見えてなかったのに、近づいてくるし、うわ、うわって。
なんていうか、画面越しに見慣れていた感覚と目の前にいる感覚がごっちゃ混ぜ。
何ーなにこれ?ってなっているうちにトロッコが去っていくという、、。
みんな脚長いし、しゃがんでみたり手を振ったりのアクションがエレガントだよぅ。それとずっと笑顔なのが、なんていうか、楽しい、っていう雰囲気を作り出していたのかも。
ソンフンくんが体調辛そうなのに、ホッとしたような笑顔で客席を見るので、ぎゅってなったり。
Polaroid Loveは、思い出ぎゅっとな曲になりました。
メイン活動曲が綴るストーリーとは別のもの。
蝙蝠の超音波は必要なくて、人の温もりを共感する曲というか。
トロッコのデザインもヴァンパイアストーリーとは別世界。
柔らかな配色の車なのよね!!
車ってENGENEを搭載して前進する機械だよ!もう素敵がすぎるよねぇ。
風船がついて空を飛んでる車というパステルファンタジー設定がヴァンパイアストーリーと共存できちゃうのが、ENHYPENの強みでもあるんじゃないかなぁ。
脳内がバグったままの感想になってますが。
まだまだ、語り足りないので、#2に分けます〜