インスタントカメラに絆創膏
Polaroid love/ENHYPENから、instax mini 90を買ってしまった話
Photograph ≠ 写真
写真は苦手
撮る写真を記録みたいと言われてきたし
撮りたいと思ったモノを、残したい形で写しとれた試しがない
うつるのも苦手
イマドキ、じゃないのは痛いほどわかっている
椎名林檎のギブスではないが、写真を撮りたがる、のか。
FUJIFILM CANON NIKON OLYMPUS PENTAX SONY etc
確かに日本のカメラメーカーは多い!
Polaroidと聞けば、ベローンとカメラの前から写真が出てくるのを見たことはあるし、いかにもアメリカなインスタントさだと思っていた
ネガフィルムを写真屋で現像してもらう時代の手軽な方法
そんな人が、EnhypenのファンミーティングからじわじわとPolaroidに情緒を感じるようになってしまった
一枚しかない、フィルターで誤魔化せない
焼き増しもない
それなら撮ってみたい、と
初回のファンミーティングで聴いた時には若干ひいていた
なんだかとてもアイドルな曲で、若いって良いねって思って、끝
それが、じわじわと侵蝕されて、Dimension:Answerで聴くようになる頃には、カメラの検討になっていた
ファンミーティングでの反応が良かったらしく、何かにつけてポラロイド写真が登場していたし(I-landでもチェキが出てきていた)写真プレゼント、とか企画もあった
「一枚しかない」写真。それはENGENEには垂涎ものだろう
ただそういう方向に食指が動かずに、カメラを買おうとなったのは、彼等を推している私の感覚と一致はしている
好奇心を刺激してくれる存在というか、ピッタリくる表現があると良いのだが
タイトルのpolaroidを、インスタントカメラ、と置き換えたら、情緒がないし軽薄な恋じゃないか、というところから好奇心が疼き始めていたらしい
Photographじゃないんだなと綴りを確認した時に、語源は「光で描かれたもの」と知って、真実を写すという「写真」とは意味合いが違うと気付いて俄然楽しくなった
理屈はわかっていたはずが
情報がコネクトしてなかった
繋がりだすと、おもしろくなる
Paper Hearts
興味を持つと、紐づいたみたいにあれこれ飛び込んでくる
そんな1曲
英語歌詞だから多少ニュアンスはわかる。
失恋の色濃い歌詞なのかもしれないが、
私にはSuch young loveという歌詞がどーんと
ポラロイド写真は厚みもあって、破く行為が危険(私の感性酷い)
ビリビリに破けないから、
捨てるのも簡単には、捨てられない
同じ写真が2枚とない、ということは
一緒に撮った写真もどちらかが持っている一枚しかないってこと
撮れたそのままに
その瞬間は二度と訪れず
そして、ゆっくりと褪せていく
PhotographではなくてPictures
PicturesだからこそのPaper hearts
*下の記事がその違いについて、しっくりくる感じだったのでリンク貼っておきます(正しい使い方っていうのは拘束力が強すぎる表現だけど)
Paper Hearts における写真は、過去のもの。
歌もだけどMVが良かった
グレーがかった背景に一人踊るダンサーが沁みるし
ポラロイドがこれでもかと出てきて、
撮った瞬間の証明は、これ一つという刹那感を突きつけてくる
(証明とかいう単語を出すあたり、私の感性が残念)
出会ったのはsoundcloudでBTSを聴いていて、なんて美しいメロディだと思って手が止まったから。6 years agoという表記がじんわりくる
풍경 Scenery
カバーやミクテがチェックできるsoundcloudはありがたい存在で、聞きたい曲以外の発掘が多い
ENHYPENもあげるようになるのかな、新しいプラットフォームでやりそうな気もするけど
前回の記事でもお察しの通り、聴ける音源が多い分、聴いている時間はBTSの方が長くなってるかもしれない
心地よい低い声がはまる時にはエンドレスリピートになる
そんなリピート曲の1曲
響きの良いピアノの音色の合間に、カメラのシャッター音と雪を踏みこむ音
この歌での写真は、ひょっとしたらデジタルかもしれないけど、ネガフィルムのあるカメラでイメージした
(写真の焼き付けを)モノクロにする、というのが、
もう、なんていうかクラシックの薫る声にはまりすぎだろうと
写真はその刹那、一番素敵な景色を撮れていたかな
、、きちんと君を見れていたかな
素敵な思い出にできるだろうか
思い出にしてしまえるだろうか
どんなに振り返っても
次の春は、やってきてしまう
心だけ冬に置き去りにして
きれいな小箱に
写真をおさめたら
蓋をゆっくり閉じる
置いた小箱の姿にそっと
私なりの精一杯の感性を込めて
instax mini 90
「写真」という単語に縛られて、楽しめていなかったことに気づくとなんだか悔しくもなり、振り返っても仕方ないので、まずは撮ってみようと
カメラが苦手だったから、廉価品のカメラでまずは試してみようとネットで検索
パステルカラーで丸いフォルムは好みではなかったので、クラシックなフォルムの2種に早々に絞り込まれた
90の方を選んだのは、フラッシュのon/offができる、その一点だった。
うちには猫達がいる。カメラを向けるなら猫になるし、フラッシュなんて虐待なのでoffにしたいのだ
この記事のサムネイル写真は最初に撮ったものの写真
ぼんやり、もんやり
フラッシュをOFFにすると光が圧倒的に足りないのがわかる
デジタルならできる構図の確認もないので、ボケてるかどうか撮ってみないとわからない
最近の機種はその辺もあってかデジタル併用になっていて、たった1枚という情緒を手放してしまったことを知ってしまった
カメラから排出されたカードがゆっくりと色を表してくる感じはとても良いから、これは廃れて欲しくない
何より精密なものばかりが良いわけでもない
顔もわからない猫の写真に、最初はがっかりしたけれど、布団に入ってくる暖かい毛玉の感じを見れる気もして、なんだか、笑みが漏れた
I love that vibe