【エッセイ】一人旅プロデューサー
基本的に計画を立てるのが嫌い。嫌いというか苦手。
こなす以上に時間がかかってしまうし、大抵計画通りには進まない。だから、そもそも立てるのが嫌だなって思ってしまう。
唯一好きな計画。それが旅行の計画を立てること。
観光地の情報集めにもいろんな手段がある。今はインスタやTikTokなんかを参考にしている人も多そう。インターネットが発達して評判や口コミが簡単に見られるようになった。
でも私はあえて、ガイドブックを読む。
ガイドブックを読むいちばんの目的は地図だ。ガイドブックって大体、県や地域を主要の観光地を基準にエリア分けしてくれる。これが方向音痴で地理が把握できない私にはとてもありがたいのだ。
行きたい場所を整理して、ガイドブックによって分けられたエリアを意識してルートを決める。こうすると絶対失敗しなくて済むのだ。土地勘のない場所でもガイドブックの地図って理解しやすい。
インスタとかで行きたいなと思って見ていたお店が、Googleマップで調べたらすっごく遠かった経験。一度はないだろうか?ガイドブックならエリアごとにページがまとまっているからルートを考えながら行き先の目処も立てられる。
だから私は、ガイドブック派だ。
そんな風にワクワク楽しい旅行計画だけど、旅行のメンバーが増えれば増えるほど、苦手になる。
というのも一人旅や2、3人の旅行ならみんなのやりたいことも反映しやすいし、責任も少ない。
大人数だとみんなやりたいこと言えてるかな、と気になってしまう。それにもし当日想定外のことが起こってしまった時が怖い。自分自身は楽観的だし何が起きても割と気にしない方だ。でも計画通りに進めたい人もいるだろう。そんなことを思ってソワソワしてしまう。
一人旅の計画、久々に立てたいな。ガイドブック買いにいこっと。