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HASSELBLAD 500C + Planar 80mm f2.8

まだカメラ始めて一年なのに、中判フィルムカメラに手を出してしまいましたw それもHASSELBLAD。ご存じない方でも、アポロ11号が月で撮影したカメラ、と聞けばお分かりでしょう。いや、最初はこんなの買うつもりはなかったんですよ。でもLeicaのM3をマツモトカメラさんで購入して、オーバーホールに一カ月かかると言われ。待つ間に冷やかしでまたお店をのぞいたら「ちょうど出物のレンズがありますよ」と言われ、逃したくない一心でその場で購入してしまいましたw それが500CとPlanar 80mmの初期6枚玉のセット。普通はHASSELBLADは500C/Mが主流で、それは500Cの改良型(ModifyのMが品番についています)で台数も多く選びやすいから。しかしこの500Cは弱点のスクリーンを交換できるタイプで、1971年式のいわば500C/Mと同等品。しかもオーバーホール済み。このPlanar 80mmもシルバー鏡筒の綺麗な個体で、評判の高い初期もの。となるとこれはもう出会いだったと思うしかありませんw

しかし私はフィルムを装填したこともないフィルムカメラど素人。本当に自分に扱えるのか全く自信がありません。店主の松本さんに息子と二人で二時間たっぷりレクチャーをいただき、ドキドキしてフィルムを入れて、初めてシャッターを切ってみました。

なんとか写ってましたw! ふんわりした味がフィルムっぽいですよね。加工で作った絵とはやっぱり違います。

早く撮れという娘のプレッシャーに負けて慌ててシャッター切ったら、案の定ピンボケw でもね、いまどきこんなにボケた写真、撮ろうと思っても撮れませんよw こういうところがなんともアナログっぽい。

息子が撮ったものも混じってますが、50年以上も昔のカメラだけあってなんとも味わいあります。

んでですね、室内ではなんとかそれなりに撮れたので、今度は外撮りにチャレンジだ、と出掛けてみたのがこちら。

夕暮れ時の明るい空は概ね大丈夫
これも苦しいけど、なんとか見れる

しかし! これは三宮のセンター街アーケードですが、これくらい暗いともう一回露出を合わせないといけなかったんですよねー 舞い上がって最初の設定のまんまで撮ったら、この後は全部真っ暗ですw でもね、これもアナログのフィルムカメラならではなんですよ。デジカメならこうはなりません。カメラが賢く補正してくれるし、撮ったらその場で確認するから設定変えますしね。現像してみないと撮れてるかどうかすら分からないのがフィルムで撮る緊張感。でもそれがイイ。

全然まともに写ってませんよねw まあでもこれが撮影スキルってヤツなんですよね。いかに普段はカメラに頼りっぱなしかという証しです。昔の人は偉かったな。

気を取り直して、再度明るい百貨店内で練習。

今度は光が入りまくりw いやー、開放で撮ってるのがダメなんかな…。

ちなみに、このカメラで使うのは中判用のブローニー120フィルム。コダックのPORTRA 400で大体一本3千円ほどしますが、このフィルム一本で12枚しか撮れません。つまり1枚シャッター切るごとに300円ほど掛かっている計算w これに現像とプリント代が別途必要なので、フィルムカメラって結構お金掛かるんですよね。でもね、最近カメラ屋さんで聞いたんですが、大判フィルムはなんと一枚5千円もするらしいですよ! それに比べればまだ可愛い部類かなとw しかしフィルムカメラでシャッター切るのはシビれます。露出計アプリで露出測って、絞りとシャッタースピード合わせて、ファインダー覗いてピントを合わせて、息を止めてシャッターを切る。そのシャッター音の素晴らしいこと! バシュン、という勇ましい音がする度にこちらのテンション爆上がりです。こんな体験なかなかないよ。

余談ですけど、旧居留地の大丸前でサガリス君を撮っていたら、若い男の子に声掛けられました。「それ、フィルムカメラですよね! 僕もフィルムやってるんです」と嬉しそうな笑顔で。街で知らない人に声掛けられることってあります? ないですよね。それだけ人を惹きつける魅力があるんですよね。これからもうちょっと練習してみます。

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