ZeroPlusのコミュニティは...カオス。
はじめに
以前書いたnoteをありがたいことに多くの方に読んでいただいたようで、
「モカ先生のZeroPlus生徒時代をもっと知りたい」とお声をいただくことが多くなってきました。
またnote書くかなぁ…でも何を書けば…と考えていたとき、たまたま読んでいたマーケティングの書籍でこんな一文がありました。
『価値は、企業がつくるものではなくお客様が見い出すもの』
これだ!と思いました。
今回は、私がZeroPlusというサービスに見出した価値、それがなんだったのかを綴っていこうと思います。
サービスをほとんど使わない不良生徒でした
以前のnoteで書いた通り、私はZeroPlusに入学したにも関わらずほとんど独学で学んでしまいました。
そのため、授業は復習程度に聞き流し、授業の予習課題については「案件が忙しくて予習課題をやる時間を作るのがかなり厳しいので課題提出しなくていいですか?授業内容はついていけてるので大丈夫です。」とか言い出す不良生徒でした。
メイン講師担当だったかずき先生、その節は不良生徒で申し訳ありませんでした(反省はしていない)。
まぁ正直教材なんてものは世の中にたくさんあるので、どれで学んだっていいんですよ。
公式ドキュメントもネットにありますし、ある程度学習を進めたらあとは実践しながら躓いて調べてを繰り返すしかないのでね。
(その中でもZeroPlusの教材は幅広く体系的に整っているので、断然おすすめではあります。ここは講師としてちゃんと言っておかないとね。)
というわけで、教材、授業、課題については、価値として重視はしていませんでした。
では、そんな不良生徒(?)だった私がZeroPlusに見出した価値はなんだったか。
それをお話ししていきます。
私がZeroPlusに見出した価値は『コミュニティ』
私が主に使用したサービスは質問フォーム、勉強会、コミュニティでした。
その中で特にコミュニティの部分を大いに活用してきたということを以前のnoteに書きました。
正直なところ、入学前に基礎学習はほとんど終えてしまったので「あれ?私スクール入る意味なくね?」と思っちゃったりもしました。
塾長にも「モカさんなんでウチ入ったの?笑」と言われましたね。笑
だってしょうがないじゃん〜申し込んでから2,3週間暇だったから学習→ポートフォリオ制作までできちゃったんだよ〜もうクーリングオフもできないじゃん〜なんて思いながら、入学を迎えました。
そんな中、入学前から『誰でもZeroPlus(現:いつでもZeroPlus)』にはほぼ毎晩入り浸っていました。
主な使い方は、日中の仕事が終わったあと、勉強を開始する時にはDiscordの『勉強会部屋』に入る。それだけです。
カメラはつけなくていいのでお風呂あとのすっぴんの状態で大丈夫。いつでも気軽に入れます。
人がいてもいなくてもとりあえず入って、誰かが入ってきたら雑談したり黙ったりしながら作業を続ける。
喋らず集中したい時は、『もくもく部屋』に移動するか、自分はマイクオフにして他の人の声を聞き流しながら作業しました。
雑音がある(他の人の声が聴こる)カフェで作業している感じですね。
おしゃべり部屋(技術以外のことも気軽に喋ってOK)
勉強会部屋(原則学習や技術的な雑談のみ)
もくもく部屋(マイクもオフで喋らず作業)
用途に応じた部屋があるので、その時の気分に応じて入ることができます。
私は雑談が苦手で、ある程度テーマが限定されていないと会話に困ってしまうタイプなので基本的には『勉強会部屋』に入っていました。
周りの人の会話を聞いているだけでも勉強になることもありますし、学習仲間が増えていくのは嬉しいし、何よりひとりではない状況はパソコンの前に自分の体を縛り付ける理由になるので強制的に勉強を続けることができます。
基本私は怠惰なので、自分を動かす仕組みをこうやって作らなければやってられないんですよね。
深夜まで入り浸っていることが多く、深夜までよくいるメンバーで ”深夜部” と名乗ったりしていました。笑
毎晩作業しながら雑談したりしなかったりして、眠気の限界に達したら、もしくは学習のキリが良くなったら寝る。
毎日楽しかったな〜〜〜。あれは間違いなく青春でした。
ZeroPlus東京交流会2024で当時の深夜部メンバーと久々に会えた時には泣きそうになりましたがそれは別のお話。
毎晩入り浸っていれば「フリーランス目指しているんです。案件やりたいんです。」と雑談することもあります。
案件をやっている先輩たちにたまにそんなアピールもしつつ、学習を続けていきました。
そしてポートフォリオを完成させたタイミングで先輩から「一緒に案件やってみる?」とお声かけをいただくことができました。
初の有償案件。低単価でしたが非常に嬉しかったですね。
最初から一人でやっていくのは不安だったので、お手伝いさせていただく形から入れたのはありがたかったです。
そんな訳で、私のフリーランス人生はZeroPlusコミュニティの助けで始めることができたのです。
その後もコミュニティからの繋がりでご紹介をいただく形で案件のお話をいただくようになり、時にはコミュニティ内で知り合った仲間に案件を委託したりすることで安定して仕事が回るようになりました。
私のフリーランス生活はZeroPlusのコミュニティあってこそでした。
そして仕事だけでなく、一緒にカラオケしたり、旅行したり、飲み会したりする仲間もできて、プライベートにまでコミュニティの良い恩恵を受けることができました。
だからこそ、「あなたが見出したZeroPlusの価値はなに?」と聞かれたら私は迷わずこう答えます。
「私がZeroPlusに見出した価値は『コミュニティ』です」と。
講師になってZeroPlusコミュニティに思うこと
ZeroPlus卒業後ご縁があって、フリーランスエンジニアは続けつつZeroPlusの講師もさせていただいています。
運営側に回ってしまったので私が生徒としてコミュニティに入ることはなくなりましたが、やはりコミュニティというものには思い入れがあります。
そんな私が講師になった今、ZeroPlusコミュニティに対してこうあったらいいなと思うこと、それは、
「カオスになればいい」
です。
『カオス』という言葉はネガティブ用語として感じる人も多いかもしれないですが、私は結構ポジティブに捉えています。
多様な人が出入りして、
プライベート領域では、同じ趣味や気の合う人との出会いがあってたくさん楽しいことをして、
仕事やキャリアの領域では、マーケター、ディレクター、クリエイター、全然違う業界職種の人、それらがごちゃまぜに、気の向くままに交流して、新たな仕事仲間を増やし、新しい仕事を作っていく…
別に私はZeroPlus生全員にエンジニアもしくはデザイナーになってほしいとは思っていないです。
クリエイティブに対する向き不向きもあれば、クリエイティブの中でもたくさんの職種・役割があって、進める道なんてものは沢山ある。
みんなそれぞれ好きなこと、向いていること、打ち込めそうこと、頑張れそうなことを好きにやればいい。
やってみないとわからないし、出会ってみないと知ることすらできない。
色んな人やモノに出会って、その中からあなたにあった道を歩んで欲しい、気の合う仲間と出会ってほしいと思っています。
そんな出会いや挑戦、成長、繋がりを提供できる環境になったならばとても嬉しいなと思います。
一つ、私がコミュニティでの活動を通して成長できた話をします。
多様な人と接すると視野を広げることができます。
コミュニティで自分以外の様々な考え方に触れて、人間性も成長することができたお話です。
どんな成長があったかというと、
自分の信じるものを人に押し付けて「なんであの人はこうしないんだ」と怒ることがなくなりました。
LINE Payというサービスは知っていますか?最近サービスが終わるという情報を聞いて寂しく思っています。
“〇〇 Pay” の先駆け的なイメージを勝手に持っているのですが、LINE Payがリリースされてすぐに「これば便利だ」と使い始めました。
でも当時は世間的に『送金機能』が流行っておらず、周りはまだ現金かクレカのみだったので飲み会などの割り勘が面倒でした。
“〇〇 Pay” を知っていても使わない人が大半だったんです。
その時の私はどうだったかというと、
今思えば面白いくらいに “怒り狂っていました” 。
だっておかしいでしょ?
送金機能という便利な機能がリリースされて、しかも誰もが利用しているLINEのサービスですよ?
普通使うでしょ?なんで使わないの?
その時の私は、論理的に考えて当たり前に正しいはずだと思ってかなりLINE Payを周囲に普及させた(もとい強制レベルで推した)し、結局PayPayが出てきて一気に世間に広がりました。
だから私は「やはり私は正しかった」「やらない人は愚かだ」と思いました。
でも違ったんです。
あとから気づいたんですけど、あの時の私は自他の境界が曖昧だっただけだったんです。
当時の私は自分が信じていることを、相手も同じように考え行動することを勝手に期待して、勝手に裏切られて怒っていただけなんです。
言っていることや方針自体は一方では正しかったかもしれないけど、人に怒って強要するほどの態度をとったのは未熟だった。
コミュニティに入って、色んな人の多様な価値観に触れていく中で「結構人ってそれぞれ思想の根本から大きく違うものなんだな〜」と実感し始めてから、 ”自他との境界” をうまく掴めるようになってきて勝手に自分の理想を相手に押し付けて期待することは減ったし、怒らなくなった(はず)。
他人との境界に無理やり入ろうとすることもしなくなりました。
そうすると面白いように誰が何をしているかなんてどうでも良くなりました。
自分と違う他者の行動に執着しなくなったんです。
人に興味がなくなったのかというとそうではないです。興味はあります。
けれど、自分と相手の違いを多様性として楽しめるようになって、分析するのが好きになりました。
感情から論理への変化ともいえますかね。
これが自分の中で人間性が一歩先に成長できたのを実感した一つの実体験エピソードです。
もちろんコミュニティという場を学習面や仕事につなげるという方向で活用するのは当たり前ですが、それだけではない、人間性も含めた成長の機会もあるコミュニティ。非常に面白いと思いませんか?
いろんな人が、いろんな繋がり方で、カオスの中からあなたにハマる出会いに巡り会えたなら、とても嬉しく思います。
コミュニティへの想いは人それぞれあると思いますが、個人的にこうあるといいなというのをエピソードと共に書いてみました。
コミュニティの活用方法の参考にしたり、何かを振り返るきっかけになれば幸いです。
まとまらなくなってきたのでそろそろ終わろうと思います。
文章書くの苦手なのでこのくらいで許してください。
またリクエストがあれば何か書くかもしれません。
もし書いてほしいこと、知りたいことがあれば教えてください。
ではまた。