六本木アートナイト2022はドラえもんが主役だった
先週末に、六本木アートナイトが開催された。六本木の街中にアート作品が点在し、散歩しながらアートを楽しめる。コロナで去年、一昨年と延期され、3年ぶりの開催。うれしい。
2022はドラえもんがメインビジュアル
今回は村上隆とドラえもんのコラボ作品がメインビジュアル。他アーティストがデザインしたドラえもんのバルーンも展示された。ドラえもんもアートも好きな私は狂喜乱舞。
六本木アートナイトはアート好き界隈では有名だけど、アートに興味ない人は特に気にせず終わるイベント。アートを身近に感じてもらうのにこういうコラボは効果的だと思う。あと集客力もある。今回、ドラえもん好き界隈がこぞって見に行ってた。ドラえもんのTシャツ着た外国人も見かけた。
ドラえもんはその物語はもちろん、一コマ一コマの絵が魅力に満ち満ちている。去年に一コマごとにフィーチャーした画集が発売し、やっぱりそう思っている人は多いんだ!と、藤子先生の芸術性が認められているのがすごく嬉かった、いちファンとして。
なので今回も、アートとしても祭典のメインに抜擢されてすごく嬉しいし、誇らしい。
それにしても
六本木ヒルズは、夏には夏祭りでドラえもんオブジェがたくさんならび、今回はアートナイトでドラえもんが並んだ。年中ドラえもんがいるみたいで楽しい。冬もドラえもんツリーを飾って欲しい。
いろんなアートドラえもんが見られて楽しい。
他、印象に残った作品をザッとまとめる
作品は街中に点在しているので、見られるものだけまわってきた。台風前のどしゃぶりの日だったので、雨雲レーダーをフル活用した。
原田郁「WHITE CUBE – WHITE CUBE – ROPPONGI 2022」
街中インスタレーション。
作者がつくったpcの中の架空空間を、現実空間に再現、
壁や床には立体的に見えるようなモチーフが並んでいる。
足元のQRコードを読み取ると、架空空間の世界が現実空間に浮かび上がる。
デイジーバルーン「Wave」
スポーツ観戦の応援などで使用されているスティック型バルーンを1万個以上使用して制作されたインスタレーション。
風でゆらゆらと揺れており、気温分布図のような色合いも温度を感じさせ生きているような迫力がある。
マイケル・リン「窓」
台湾の伝統的な格子窓から流用したコイン模様のモチーフ。この模様は経済的な交換を意味しているそう。解説には
とあった。わたしは反対の壁に色が写ってきれいだな〜と思った。(難しい考察ができない)
キムスージャ「演繹的なもの」
すごく見たかった作品。漆黒のオブジェは宇宙のはじまりをイメージしたもの。この日雨が降っていたため、頭が濡れていてとても残念!完全な漆黒の塊を見たかった。
古屋崇久「人工知能による顔の識別」
「私は《未来》という言葉に表れる無限の表現を支えるであろう人工知能に敬意を表してもう一度機械になろうと思いました。」とのこと。
鏡に顔を写しボタンを押すと、箱から出た手が粘土で顔をつくってくれる。
粘土はベルトコンベアーに乗って運ばれ、横のスペースに山積みに。
松田将英「The Big Flat Now」
巨大ぴえん。ARを起動すると、空間全体に文字の装飾が現れる。
アートナイトは楽しい
本来のアートナイトは夜通しやるイベントなのだが、今回はコロナの影響もあり、夜はナシだった。
でも、十分楽しかった。アートは人の心を潤す。