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第Ⅱ部勇者パーティ編 第10章 魔法学院ミユ編 1.ミユの魔法学院入学? 

 私達は、転移魔法で、魔法学院の私の部屋に移動した。

 「ミユ、ここが私の部屋よ。気楽にしてね」

 「キリ、何か、食べたい」

 「分かったわ」

 私達は、食堂へ移動して、これからの事を考えることにした。パープルは、素早く、肉を皿にもって、席を確保している。

 私とミユも皿に料理を入れて、パープルの隣に座った。

 「さあ、食べようか」

 もう、パープルは、食べ終わっている。でも、また、肉を取りに移動した。

 「ミユも、魔法学院に入学する?」

 「はい、そうしたいです」

 「魔法学院で、何を勉強したいの?」

 「まずは、魔法ですね。私は、まだ、十分に理解できていないようだから」

 「そう。でも、一応、魔法は使えているよ」

 「でも、もっと、色んな魔法を自由に使いたいです。そして、出来れば、自分だけのオリジナルな魔法を考えることができたら、素敵です」

 「わかったわ。私は、今から、魔法学院に入学できるかどうか、わからないの」

 私は、暫く考えて、マルグリット先生に相談しようと考えた。

 「実は、この魔法学院に、私が親しくしている先生がいるの」

 「それは、誰ですか?」

 「マルグリット先生で、上級教師なの。後で、一緒に相談しようね」

 「お願いします」

 私達は、食事を終えて、マルグリット先生の部屋に行った。

 「コン、コン、失礼します」

 「あら、キリじゃない。久しぶりね。そろそろ、授業にも、出て来れるの?」

 「はい、そのつもりです。こちらは、私の友人のミユです」

 「初めまして、この魔法学院で、教師をしているマルグリットです。よろしく」

 「私は、ミユといいます。よろしく、お願いします」

 「今日は、私に何か、用事なの?」

 「はい、このミユが、魔法学院に入学したいのですが、学期の途中なので、どうかなって?」

 「そうね。入学は、春の試験を受験して貰わないといけないけど、聴講生なら、大丈夫よ」

 「聴講生って、何ですか?」

 「魔法学院は、3年間で、卒業できるのだけど、それには、入学試験を合格して、正規に入学して、魔法学院の学生になること。それから、学期ごとの試験を受験して、合格して、科目を習得しないといけないの。でも、卒業することを前提にしないで、学習するだけなら、大丈夫なの。それが、聴講生よ」

 「どうしたら、聴講生になれるのですか?」

 ミユが、マルグリット先生に質問した。

 「簡単よ、登録料を払えばいいだけよ。それから、受講する科目ごとに受講料を払うことになるわ」

 「わかりました。私、聴講生になります」

 「また、授業で、お会いすることもあると思います。よろしくね」

 「今日は、ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします」

 私達は、マルグリット先生に別れを告げて、部屋を出た。そして、魔法学院の事務室に向かった。

 「すみません」

 「何でしょうか?」

 「聴講生の手続きをしたいのですが、いいですか?」

 「はい、これに、記入して貰えますか? それと、登録料を頂きます」

 ミユは、書類に記入して、登録料を支払った。それから、授業の科目登録をして、その受講料も支払った。

 「これで、手続きは、完了です。この学生証を携帯してください」

 
 ミユは、学生証を受け取った。それから、寮の事を尋ねた。

 「あの、この魔法学院の寮に入ることは出来ませんか?」

 「ちょっと、お待ちください。 空きがあるか、調べて見ます」

 事務員は、書類を確認した。

 「ちょうど、空がありますね。大丈夫ですよ。それでは、こちらに記入して、寮費を脳流してください」

 「はい」

 ミユは、書類に記入して、寮費を添えて、渡した。

 「こちらが、部屋の鍵になります」

 「ありがとうございました」

 これで、ミユも私と一緒に生活できる。もし、この魔法学院を卒業をしたくなれば、来年の春に入学試験を受ければいいだけだ。おそらく、ミユなら、直ぐに合格するだろう。

 「私、一度、部屋を見ておくわ」

 「そうね。それじゃ、後で、食堂で、会いましょう」

 私達は、一旦分かれて、それぞれの部屋に移動した。

 ミユは、読み書きも、計算もできるので、リテラシの授業は取る必要がない。 エルザベス先生の水魔法の講座や黒魔導士のミーチェ先生の錬金術の授業など、色々あるが、どれを取るのだろう。できれば、私は、ミユと同じ授業を取りたい。一緒に、勉強をしたい。

 私は、久しぶりの魔法学院での生活に向けて、部屋の掃除や、受講する講座について、考えた。あっという間に、食事の時間になったので、パープルと一緒に、食堂に向かった。

 食堂には、既に、ミユが来て、席を取っていた。

 「ミユ、早かったのdね」

 「部屋に居ても、することがないので、早めに来たの」

 「そう。それじゃ、料理を取りにいこう」

 「はい」

 私達は、料理を取って、席に戻って来た。

 「ミユは、どの講座を取るか、決めたの?」

 「どれがいいのか、よく分からないの。だから、キリが教えてくれる?」

 「どんなことを教えたらいいの。何でも訊いてね」

 私達は、食事をしながら、それぞれの講座について、話し合った。それで、ミユがどの科目を受講するのか、決めるようだ。

 「私も、同じ科目を受講しようと思っているの。いいかな?」

 「いいわよ。キリと一緒の方が安心できるわ」

 「そう言って貰えるとうれしい」

 私達は、一緒に、時間割を作っていった。後は、それを届けに行くだけだ。

 「それじゃ、一緒に、届け出しようか?」

 「はい、キリ、一緒に出しに行きます」

 私達は、同じ授業を取るように、時間割を作ることが出来た。それを事務室に提出して、受理して貰った。

 「さあ、明日から、講座に出席よ。一緒に、頑張りましょう」

 「はい、よろしくお願いいたします」

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moka
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