今後、○○周年記念盤が定期的に発売されるとしたら… それはそれでいいなと思った話

私の好きなバンド、スピッツとoasisが
今年、1994年に発表したアルバムの30周年記念盤をリリースした。
スピッツは、5th Album「空の飛び方」
oasisは、1st Album「Definitely Maybe」(邦題:オアシス)
どちらも、既に持っているCDである。
だけど、私はこの2つのリリースがとても嬉しかった。

理由その1 シンプルに作品のリリースが嬉しい

新譜ではなくても、アルバムが出るということは、純粋に嬉しい。
30周年(oasisは、デビュー30周年)を一緒にお祝いできて、
それが永遠に形に残るんだから、100%幸せ。
予約して、スケジュール帳の発売日にマークをつけ、
受け取り、傷がつかないように慎重に開けて、
ジャケットを眺め、アートワークをじっくり味わい、
プレーヤーに入れて、歌詞カードを見ながら、存分に聴く。
このフィジカルでしか楽しめないワクワクが、私は大好き。
oasisに関しては(予約した時点では、再結成など微塵も思っていなかった)
20周年記念盤を持っていたので、DISC1の音源は全く同じなんだけど、
それでも、やっぱりプレーヤーから流れてくる音に感動したし、興奮した。

スピッツに関しても、リマスターされた音源は、
音質の良さとか迫力とか、素人でも分かる違いがあって、
何度も聴いている曲だけど、新鮮味があった。
「空の飛び方」は、スピッツのブレイクの兆しとなった、
現在へと続く、スピッツの"スピッツ"という音楽性・世界観を
確立したともいえるアルバム。
「Definitely Maybe」は、世界のロックシーンに
金字塔を打ち立て、いわばoasis革命を起こした伝説的アルバム。
○○周年記念盤は、バンドの軌跡と、進化の礎を感じられる。

理由その2 若かりし頃のお宝解禁

「空の飛び方」のBlu-rayには、当時のライブ映像が2曲収録されている。
初解禁である。もちろん、他の曲の映像も観たかった…!と思うが、
2曲でも表に出すことを選んでくれたことが有難い。
だって、30年眠っていたということは、
(忘れていた場合もある?) 眠らせたい事情があった訳で…(?)
CDのリマスタリングと同じく、今と比べて、
当時の技術など、演奏力とか衣装とか、メンバー自身のことも含め。
あとは単純に、昔の映像見るの恥ずかしいとかね。
スピッツメンバーのことを考えると、
よく発売を決断してくれました! それだけで感動。
あと、CDには近年のライブ音源も収録されていて、さすが!
CD音源とは違う、ライブならではの味わい。
ところどころのアレンジも、好き。
〈ライブのMCで、何かの周年のとき、周年詐欺って謙遜する〉
〈全種類買わないと揃わないという複数形態リリースをしない〉
我らがスピッツだなって思う。

「Definitely Maybe」の方には、30年以上、封印され続けていた
幻のバージョンが多数収録されている。
封印された理由も、表に出したくなかったからであり、
存在自体は知っていても、聴くことは叶わないだろうと思われてきた
貴重な音源たち。これらをついにリリースするとを決めてくれたことは、
再結成に次ぐ奇跡。いや、再結成のスタート第1歩が、
このアーカイブの"封印を解く"ことだったのかもしれない。
30周年、そして再結成、どちらものお祝いを兼ねている、
そしてデビューアルバムをもう一度発売するということは、
もう一度新たな章が始まることを、暗に示していたのかもしれない。

理由その3 これからも続くのかなというワクワク

来年、スピッツは「ハチミツ」(今日、発売29周年)が、
oasisは「(What's The Story) Morning Glory?」が
発売30周年を迎える。もしかしたら、記念盤が出るかもしれない。
そう考えると、もはや全アルバムにその可能性があることになる。
私は、30周年、40周年、50周年・・・と、続いていくとしたら、
それを想像しただけで思わずニヤケてしまう。
これが、沼にハマった"推す者"の末路なのかもしれないが…
ライブに必ず行けるとは限らない。いつ何があるか分からない。
もっと早く生まれていたら…と思ったことも、幾度となくある。
でも、今! 同じ時代を過ごせていることがどれだけ幸せか。
彼らを追いかけていく日々、ただその日々を過ごしているだけで、
"生きていて良かったそんな夜を"何度も過ごすことができている。
新譜だけではなく、旧譜のパワーアップしたバージョンも
手にすることができる。映像作品も然り。
あの音源が! あの映像が! こんなパッケージで!
今後もそれが続く(かもしれない)ことが、嬉しくてたまらない。
推しを推す時間がある私は、とても幸せ者だ。
2つの記念盤のおかげで、幸せを更に実感することができた。
まあ、毎年続いたら、さすがにね(笑)



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