もしもスピッツが、幻の曲(未発表曲)をリリースするなら その1

スピッツには、
(ライブでは披露されていたが) 未発表だった曲が10年以上経って、
CDまたはDVDに収録されたことがある。それは、3曲。

1曲目は「僕はジェット
インディーズ時代の楽曲で、当時のカセット「ハッピー・デイ」には
収録されていたが、発売はなく(その時の曲名は「ぼくはジェット」)
2004年発売の「色色衣」に、
デビュー前の販促用デモCDの音源が収録された。

2曲目は「晴れの日はプカプカプー
「僕はジェット」と同じカセットに収録され、
2004年のGO!スカ3のお土産DVDには演奏シーンが収録されたが、
正式な発売はなかった。
が、映像作品「THE GREAT JAMBOREE 2014 "FESTIVARENA" 日本武道館」 に
収録。約25年の時を経て、発売に至った。

3曲目は「初夏の日
2005年から存在していたが、京都公演でのみ披露される幻の曲だった。
最初の披露は、2005年4月28日「SPITZ JAMBOREE TOUR "あまったれ2005"」
京都会館 第一ホール。この公演も含め、5回披露。
ファンになった頃、未発表曲のことを色々調べていたが、
「初夏の日」は、掲示板や当時のライブレポートに
いくつか書いてあるだけで、インディーズ時代よりも情報が少なかった。
そして、14年経ち「見っけ」に収録された。

この3曲の例があるように、今後、未発表曲が
発売される可能性は、なきにしもあらず。
ということで、今後、アルバム・映像作品に収録、
再録される可能性が高そうな曲を私なりにセレクトしました。
また、この記事における発表とは、
「今後も新品が入手可能な作品に収録されていること」を指しています。
かなり長文になってしまったので、目次を活用してください。
また、間違っている情報があれば、コメントしていただけたら幸いです。



インディーズ時代に音源化されている楽曲

まずは、インディーズ時代に配布または発売された楽曲の説明を。
ただし、曲名の表記など、私がこれまでに調べた情報なので、
本来の表記とは違うかもしれません。ご了承ください。

1988年2月 自主制作カセットテープ「SPITZ
 おそらく、~2/15。70本ほど配布。
 (持っているのは、関係者 or 友達のみにと言われているけど、
 一部出回っている。残りは、100円で手売り)
 収録曲
 ワンツー!ワンツー!座敷犬のうた
 アナキスト泥だらけ八王子(Live)、
 むすんでひらいて(vo. 観客 ※テツヤさんと、書いている方も)
    ※当時のチラシの写真を見たら、5曲入りテープと書いてあった。
  「むすんでひらいて」は、ボーナストラックってことかな?

1988年11月 自主制作ソノシート「鳥になって/UFOの見える丘
 1000枚プレス。収録曲は、この2曲。
 オークションサイトなどで見かけることもあるけど、プレミア価格…

1989年4月 自主制作カセットテープ「ハッピー・デイ
 2000本(田村さんがひたすら家でダビングして作ったエピソードが有名)
 手売りしたらしい。これも、プレミア価格になっている。
 収録曲
 ぼくはジェット晴れの日はプカプカプー
 クモ少年が走るハッピー・デイ

1989年7月12日 自主制作カセットテープ「恋のうた/ファズギター
 初めての新宿ロフトワンマン時に300本配布。収録曲は、この2曲。

1990年3月21日 インディーズ・アルバム「ヒバリのこころ
 ミストラルというレーベルから発売。2000枚プレスされた。
 全6曲収録。長年、プレミア価格で取引されていたが、
 2021年発売「花鳥風月+」に全曲収録された。

あと、1988年に「泥だらけ」「アナキスト」2曲入りの
ソノシートが制作されたという情報もある。
タイトルは不明だが、時期は①と②の間かな。

この中で、リリースされるとしたら・・・
ここからの表記は、2022年のGO!スカ8、
チケット申込時に届いた曲リストを参考にしています。

なので、2022年時点の表記です。

01.「ワンツー・ワンツー」

GO!スカ ○
GO!スカの曲リストにあるということは、披露する意向があるということ。
なので、曲リストに名前がある曲には○、ない曲には×を。
2004年のGO!スカ4でも披露されている。
YouTubeに、曲単位では無いが、当時のライブ音源が投稿されており、
その中で聴くことができる。
見つけた時、めちゃくちゃ嬉しかった。←なかなか出会えなかったので
スピッツ初ライブで披露された曲。

02.「座敷犬のうた」

GO!スカ ×
GO!スカのリストにはないけれど、30/50で合唱があった。
※30/50の合唱とは、MC中に行われたもの。
 例えば「353号線のうた」の場合、サビのボーカルをマサムネさん、
 パーパーパパーパパパーのコーラス部分を観客が歌った。
座敷犬と書いて、"ぼく"と読む。
個人的には、THE BLUE HEARTS「ロクデナシ」に雰囲気が似ていると思う。
YouTubeで聴くことができる ←アップされては消えてを繰り返していたけど

03.「アナキスト」

GO!スカ ○
1997年に結成10周年を記念して行われたシークレットライブ
「SPITZ HIVE LOFT」で披露され、
その模様が、1999年に発売されたVHS「JAMBOREE2」に収録。
なので、デビュー後発売はされているけど、その後、
DVD化はされていないので、未発表曲ということに。
1997年のロックロックこんにちはでも、披露。
タイトルから、めちゃくちゃパンクな曲で、
間奏ではマサムネさんがブルースハープを吹く。

04.「泥だらけ」

GO!スカ ○
おそらく、この中で一番有名な曲。
YouTubeの再生回数も、特に多い。リリース可能性も、一番高い気がする。
何と言っても「1987→」の原曲だから!
"死ぬまで幸せ追いかける" というフレーズが好き。
また「どろだらけ’90」というバージョンもあり、
これは「アパート」の原曲となっている。

05.「八王子」

GO!スカ ○
マサムネさんと田村さんが出会った街、八王子。
"僕らが出会ったこの街で つくりはじめよう"というフレーズもある。
スピッツ結成前も、披露されていたのかな。
初ライブで披露されている。これも、なかなかパンク。
2001年の八王子公演、2007年のGO!スカ4で披露。

06.「UFOの見える丘」

GO!スカ ○
UFOは、ユーエフオーと読む。癖のあるメロディー・歌い方なので、
今のスピッツバージョンが聴いてみたいなと思う。
この曲も、30/50で合唱コーナーがあった。
ちなみに「醒めない」でMステに出演した時、
タモリさんと、このソノシートについて話した。

07.「クモ少年が走る」

GO!スカ ○
NexTone(著作権管理をしている)のデータベースを見たら、
名前があって、公式で発売していないのに、何でなんだろうと思った。
カセットテープが作られているからかなと思ったけど、
「ハッピー・デイ」は登録されていない。なぜ?
ちなみに、インディーズ時代の楽曲で、データベースにあるのは、
「僕はジェット」「晴れの日はプカプカプー」「クモ少年が走る」の3曲。
1997年のロックロック、同年の「SPITZ LIVE LOFT」で披露。
こちらも、癖になる曲。今、マサムネさんが歌ったら、どんな感じだろう。

08.「HAPPY DAY」

GO!スカ ○
いつの間にか、カタカナからアルファベット表記に。
当時の、正式な表記が知りたい…
1993の春夏夜会で2回(そのうち1回は、田村さんボーカル)、
「SPITZ LIVE LOFT」で披露。
GO!スカ4でも披露。インディーズ時代の代表曲。
「エスカルゴ」の歌詞は、ここから来ているのだろうか。

09.「ファズギター」

GO!スカ ○
原曲は「怪獣ギター」。カセットには収録されているが、
ロック大陸漫遊記で「ファズギターで漫遊記」があったとき、
マサムネさんが、かけられる音源がないと言っていた。
春夏夜会で1回、「SPITZ LIVE LOFT」、
GO!スカ4で2回と、計4回披露されている。

10.「惑星S・E・Xのテーマ」

GO!スカ ○
「惑星S・E・X滅亡のテーマ」というタイトルの時も。
スピッツが制作した作品には収録されていないが、
ライブ映像が、ビデオ化されている。←YouTubeに映像あり
初めて聴いたときは、かなり衝撃的だったし、
タイトル的に、話題にしにくいけど、間奏が強烈にカッコいい!
GO!スカのリクエストの際も、それなりに上位。
仮に、トップ10入りしたら、本当に歌うのか…?

インディーズ時代に音源化されていない曲

01.「逆転ピース」

GO!スカ ×
アマチュア・インディーズ時代において、かなり初期の曲。
初ライブで披露されている。
(ちなみに、初ライブについて。
セトリなどを調べると「恋のうた」を演奏したと
書いてあるところもあれば、書いていないところもある。
「恋のうた」は、パンクバンドからの方向転換を語る上で、
かなり重要な曲。この曲がきっかけと言っているのに、
初ライブで演奏していたとしたら、アレンジを変えただけということに
なるので、披露していないんじゃないかなと思う。私は。)
デビュー後も、MCで取り上げることもあり、
GO!スカ4でも披露されているが(おそらく1回)、かなり情報が少ない。
「スピッツ・スピッツ・スピッツ」というバージョンも存在する。
では、なぜリリースの可能性があると思うかというと、
初ライブで演奏した曲はすべて、その可能性があると思うから。
例えば、結成40周年、デビュー40周年といった、
アニバーサリーイヤーのときに。
「花鳥風月+」のリリースは、その希望が叶った実例だから。

02.「こどもおばけ」

GO!スカ ×
「子供おばけ」という表記の場合もある。どっちが正しいんだろう。
この曲も、初ライブで披露されている。
この曲のAメロが「オバケのロックバンド」のAメロの原曲!
音質は悪いですが、YouTubeで聴くことができます。

03.「ブランコ飛び」

GO!スカ ○
「ブランコとび」という表記の場合もある。
ミニアルバム「ヒバリのこころ」発売記念ライブで初披露。

04.「夕焼けの人」

GO!スカ ○
「ブランコ飛び」と同じライブで、初披露。
デビュー後も、"五千光年の夢" シアターコンサート(ツアー)で6回披露。
当時は、「夕焼けのような人」というタイトルだった。

05.「ウララちゃんの大きな木」

GO!スカ ○
テツヤさんが作曲した曲で、ボーカルも務めている。
デビュー後は、春夏夜会で1回披露。

06.「シロの冒険」

GO!スカ ○
別名「座敷犬のうた2」座敷犬のうたに続く第2弾とのこと。
この曲も、かなり情報が少ないけど、スピッツ結成前からある曲で、
1988年の下北沢屋根裏のライブで、一度だけ披露されたらしい。
また、30/50での合唱もあり。

ちなみに、この他、YouTubeなどに音源がアップされている、
またはアップされたことがある、インディーズ時代の楽曲たち
 ・アイドル(別タイトル 4・8)
 ・午前10時のバカ太郎
 ・D-D-Baby
 ・モグラのクリスマス(1990/12/24に一度だけ披露)
 ・勇気
 ・ララルー(「裸のままで」の仮タイトルは、"新ララルー")


その2に続く。



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