金属3Dプリンターメーカーの紹介
こんにちは、mokaです!
本日は、金属3Dプリンターのメーカーついて、記載します。
3Dプリンターのパイオニアから、設立数年しか経っていない新興企業まで10社の紹介となります。
3D Systems
EOS
GE Additive
Arcam
Trumpf
Desktop Metal
HP
Markforged
ExOne
FormAlloy
SLM Solutions
3D Systems
国:アメリカ
設立:1986年
代表方式:PBF(パウダーベッド方式)
対応材料:樹脂・金属
メイン機種:DMPシリーズ
世界初の3Dプリンターメーカー
1986年起業の老舗企業
2000年までは特許でブイブイ幅を利かせていたが、特許の期限が切れ、新規参入社の脅威に晒される
2010年以降は買収を多く行い、マーケットシェアを維持
EOS
国:ドイツ
設立:1989年
代表方式:PBF(パウダーベッド方式)
対応材料:樹脂・金属
メイン機種:M300、M400
SLS・DMLS手法のプリンターを武器にベンツやBMWへの製品採用を獲得
元々はSLAメーカーとしてスタートしたが、1997年にSLA事業を3DSに売却後、金属3Dへ注力してきた
GE dditive (Concept Laser & Arcam)
国:アメリカ
設立:2010年
代表方式:PBF(パウダーベッド方式/CL社製)、EBM(電子ビーム方式/Arcam社製)
対応材料:金属
メイン機種:Mlab、M2
2010年にAMチームを結成以降、世界最大級の金属3Dプリンターメーカーへ成長
電子ビームプリンターに強みがあったAcram社とConcept Laser社を2016年に買収
自社で装置とパウダー販売を行える総合サービス企業へ!
Arcam
国:スウェーデン
設立:1997年
代表方式:EBM(電子ビーム方式)
対応材料:金属
メイン機種:Spectra H(2018) / Spectra L(2019)
電子ビーム(EBM)方式に強みを持つメーカー
高く造形出来る事が特徴(高さ:430mm)
スタッキング造形(積み重ね)が可能!
Trumpf
国:ドイツ
設立:1923年
代表方式:PBF(パウダーベッド方式)、LMD(レーザーメタルデポジション)
対応材料:金属
メイン機種:TruPrintシリーズ(PBF), TruLaser Cellシリーズ(LMD)
3Dプリンターに特化した企業ではなく、機械メーカーとして3D装置も販売
3Dに関しては、パウダーベッドとメタルでポジションの2パターンを提供
Desktop Metal
国:アメリカ
設立:2015年
代表方式:バインダージェット方式、BMD技術(特許技術)、FDM方式
対応材料:金属
メイン機種:TruPrintシリーズ(PBF), TruLaser Cellシリーズ(LMD)
超新星 企業(ONE PIECEでいう最悪の世代)
金属3Dプリンター業界における最大手の1つ
バインダージェット方式を基軸にMIMプロセスを応用したBMD方式のプリンターも販売
BMD方式とは、MIMとFDM方式を掛け合わせたもので、粉末金属とバインダーを混合したスティック状の固形材料をFDM方式で造形し、バインダーを脱脂した後、焼結を行い仕上げる手法です
強み:同時複数材質造形に強み
2021年:EnvisionTECやForust Co.(木材AM)、Aerosint、ExOneなど買収に力を入れている。Aerosintは複数材質を同時造形できるPBFを開発
HP
国:アメリカ
設立:1939年
代表方式:インクジェット方式
対応材料:樹脂・金属
メイン機種:Multi Jet Fusion
2Dインクジェットの超老舗企業
Markforged
国:アメリカ
設立:2013年
代表方式:FDM方式
対応材料:カーボンファイバー・金属
メイン機種:Multi Jet Fusion
世界で唯一カーボンファイバーを造形できるプリンターメーカー
金属を造形できる割には、安価な価格で販売している事も特徴
カーボンファイバーの造形は、FDM方式。外側を樹脂で包み、内側に炭素繊維(カーボンファイバー)を折り込むことで強度を強化している
金属造形は、粉末金属を樹脂のフィラメントに閉じ込める事で、粉塵爆発の危険性がなく安全に使用できる。フィラメント状の樹脂がバインダーの役割をする為、FDM方式だが脱脂処理が必要となる
「Metal X」は、ADAM方式という独自の技術を採用している。ADAM方式とは、3DとMIM方式を組み合わせた手法であり、上記記載の通り、粉末金属を樹脂に閉じ込めたフィラメントを用いて造形し、焼結する事で製品が仕上がる手法です。
ExOne
国:アメリカ
設立:2005年
代表方式:バインダージェット方式
対応材料:砂・石膏・金属
メイン機種:S-MAX、M-FLEX
2005年創業、ナスダックにも上場している
2021年、Desktop Metalに買収される
バインダージェット方式のパイオニアでありリーダー
自動車・航空宇宙・防衛・エネルギー関連など重要産業から評価を得ている
2020年コロナのパンデミック下でも本社を置くペンシルバニア州からは操業継続の許可を得ている
鋳型を直接3Dで製作する金属型と砂型に強み
Sand 3D Printer:砂を敷き詰め、粘着剤として樹脂を吹き付ける
従来の木型製作から大幅な製作短縮が可能に!
焼結炉は自前でも可能な為、プリンターのみ購入し希望の粉末で造形する事も可能
木村鋳造所が導入している。スタンダードの天然砂だと鉄の高い融点に耐えられずクラックが発生したが木村は人工砂を開発し使用している
Formalloy
国:アメリカ
設立:2016年
代表方式:デポジション方式
対応材料:金属
メイン機種:X & L-Series
デポジションに特化したメーカー
SLM Solutions
国:ドイツ
設立:1863年
代表方式:パウダーベッド方式
対応材料:金属
メイン機種:SLM800、SLM500、SLM280
老舗企業であり、1995年に開発されたSLMの技術を2000年頃から取り組んでいる
SLMシステムをTrumpなどにも提供している
2000年台前半には、アルミニウムやチタンの造形に成功、2007年には400Wクラスのレーザーシステムを商業化、2011年にはデュアルレーザーシステムの開発など、SLM技術の最先端を走っている
まだまだ発展途上中の技術である3Dプリンターですが、様々な用途やシチュエーションで使用されています。
今後の活用に期待です!