Jazzmaster完成への道 その2
さて、ボディしかないJazzmaster、私のオフィスがある御茶ノ水には、数多くのエレキギター専門店が軒を並べているけれど、Jazzmasterの古いパーツを置いているなんていう店は無い。ということで、やはりJazzmaster生まれ故郷のオークションサイトeBayを物色だ!
そこで奇跡的というべきものが出てきた。なんと64年のJazzmasterのアセンブリーが一体丸々出品されているではないか! ピックガードに取り付けられている電装品だけでなく、もちろんピックアップ、さらにその後ろに無くてはならない例のバスタブ型の真鍮製のシールドまで完璧のようだ。
出品者は、有り難いことに「Buy it Now」の価格を出していた。こんなチャンスは、まず無いので、「Bit」せず、そのまま提示価格で落とした!
びっくりしたが、これでJazzmaster完成への道が、現実のものとして見えてきたのであった。1週間ほどで、アメリカからアセンブリが届いたのであった。
Jazzmasterのユニークな点は、その名のとおりJazzのギター演奏に対応しようとしたことだ。まさにGibsonのフルアコの牙城とも言うべきマーケットに、打って出たのが、Jazzmasterだった。Leo Fenderさんは、JazzでもGibsonと戦いたかったのだろう。
Jazzmasterのピックガード上部に縦に取り付けられているスライドスイッチで、Jazz用の回路に切り替えられる。専用のボリュームとトーンが、ピックガードのピックアップの上部分に横に埋め込まれるような感じで取り付けられている。そのときは、フロント側のピックアップだけオンになるのだ。