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軍歌と民謡とザ・ドリフターズ
濁悪の〜此の世行く〜学会の〜
某宗教団体の歌ですね、なんか流行ってますけど
これ最初聴いた時、デジャブを感じたんです
軍歌じゃねこれ?と、そうですね
日本軍歌の「愛馬とともに」が元ネタです
楠木繁夫が歌ってる戦前の軍歌
こう軍歌の歌詞を変えた歌って多いんですよね
一番有名なのはドリフの「ズンドコ節」
ズンズンズンズンドコ♪ズンズンズンズンドコ♫
ドリフと軍歌
ザ・ドリフターズといえば私の親世代は
八時だョ!全員集合とかドリフ大爆笑とか
テレビジョンに食いついて見ていた事でしょう
あのドリフは色々流行りの曲を出してますが
結構元ネタが「軍歌」「民謡」なことが多いです
まず軍歌枠(細かくは国民歌も)
「ほんとにほんとにご苦労さん」→軍隊小唄
「ドリフのズンドコ節」→ズンドコ節(海軍小唄)
「ド、ド、ドリフの大爆笑」→隣組
民謡だと
「会津磐梯山」→会津磐梯山
「チョットだけョ!全員集合」→北海盆歌
もっと沢山あると思うけど、有名な歌でこれだけ
ズンドコは軍歌→流行歌→ドリフの流れがあります
私の大好きな田端義夫流のズンドコ節と軍歌直系のズンドコ節があります
(オーッス!田端義夫です!←かっこいい)
じゃあ民謡の軍歌化はあるのか
「ダンチョネ節」と言うものがあります
海軍飛行機のパイロットの悲哀を歌った軍歌ですが、このダンチョネ節は大正時代に流行った歌(流行歌)が元になってまして、神奈川の民謡が発祥と言われてたりします
あとは「蛍の光」
お店の閉店で流れる歌ですね
これはスコットランド民謡から戦前国民歌として広まって、現在に至ります
なので本来の歌詞には
「千島の奥も沖縄も」「一つに盡くせ國の為」
なんてナショナリズムな歌詞が入ってたりします
コミュニストにも民謡は人気
また軍歌…とは離れてしまうけど
戦後、学生運動が盛んな頃、学生が好んだ歌に
「カチューシャ」という曲があります
〜リンゴの花ほころび 川面に霞たち〜
〜君なき里にも春は忍び寄りぬ〜
これもロシアの民謡ですね
学生運動の歌は何かとロシア由来です(当たり前か)
軍歌で最後に面白い話
私が住む地域には軍歌「暁に祈る」の替え歌が
伝わってます(市史に…だけども)
駅で出征兵士を送る際、故郷の伝説金太郎にちなんだ替え歌で見送ったそうです
「替え歌」だからこそリズムもはっきり残り
記憶する人もいるかな、替え歌の利点を考えたり…
中世史・鎌倉公方研究ともう一つ、大学生になったら軍歌の研究もしたかった過去があり、思想に関係なく軍歌は好きです
もちろん学生運動の歌も好きです
朝ドラ「エール」でも深く取り上げられてましたけど、時代の流れ・人々の文化の潮流を理解できる良い材料です