音声配信をスタートしてみた話
昨日から音声配信なるものをはじめてみることにした。
2月末くらいからコロナ流行が始まって以降、
昨年までの流れがガラッと変わり、
仕事の予定がスポーンと抜けて、
これほど(自分の気持ち的に)仕事から離れたのは何年ぶりだろうか…と思うほど今までの流れから距離をとるような形になった。
基本的に自分の場合、プライベートと仕事の境界が非常に曖昧で、
いつでもどこでもアイデアは浮かべば、夜中だろうが飛び起きてメモを取るような暮らしなのだけど、今年のアイデアの浮かび方は、
今までの延長上ではなく、まったく別のところから飛び込んでくる…みたいなことが多くて、普段から試行錯誤の暮らしなのだけど、
より一層あっちへ行き、こっちへ行きを繰り返した一年になった。
まず1つ目の変化は
「…なんか、もうどうしてもやりたい!と勝手に動いてしまうような仕事以外は、今まで順調だった部分だとしても、今後はできるだけやらずに過ごせるようになりたいな。」と思ったこと。
2つ目の変化は
「今まで挑戦してこなかったけど、実はやってみたいと思っていたことに着手してみようかな。」と思ったこと。
そのために今の自分をまずは自分自身が正確に認識するために洗い出し作業をひたすら繰り返し、迷走時期を乗り越えて、
やっと少し方向性が見えたのが夏過ぎ頃。
正直洗い出し作業は思いの他しんどかった。
でもとりあえず自分がやってみたいと(今現時点で)心から思えることを見つけて、それをどういう形にしていくか…を考えることで、また一山。
そして突然私は今まで一度も書いたことのなかった「小説を書く」という作業に取り掛かった。
毎日、毎日、ひたすら自分の頭の中で展開されている話を文章に起こしてstoryを組み立てて、登場人物に台詞を言わせては「いや、それは唐突過ぎでしょ?」などと紙面上の人物につっこみを入れて…。
とりあえず期限を10月末までに一通り書ききる!と決めたので、最後の1週間は息子と主人に無理をお願いし、
自宅から離れ、
私はある空間に籠ってひたすら最後まで書ききる作業に没頭してみた。
どこに発表するかも全く決めていない作品を、これほど時間と気力、体力を込めて作る作業はいつぶりだっただろうか…。
とりあえず自分の中でイメージしていたstoryは書き終えた。
A4用紙にみっちり字で埋め尽くされた洋紙で100枚ほどの超超大作になってしまった。
ふ~と一息つく。
途中からわかっていた。
「小説の世界はそんなに甘いもんじゃない。」
出来上がった作品は、書ききりはしたけど、決して世に出せるようなクオリティーにはなっていないことは自分が一番よくわかっていた。
けど、それでも書ききること自体に意味があるような気がして闇雲に進んでみた。
書ききった時にふと次のアイデアが湧いてきた。
「私が伝えたいこの内容は、小説じゃなくて漫画にした方がいいような気がする。」
思い立ったらすぐに着手せずにいられない性格は相変わらずで、その日から小説の題材を3コマ漫画で描き始めた。
限られたコマ数で表現しなくてはいけないため、小説でごてごてと色々な風景描写をつけていた部分はごっそりそぎ落とされ、ポイントだけを残していく作業が同時進行で行われた。
そして漫画を毎日毎日書いているうちに、
またふと思い立った。
「いや、まずは私が直接口で話してみたい。」
で、今ここ。
音声配信というアウトプット方法をしてみようと思って始めてみることにした。
自分の考えを外に吐き出すという意味での「アウトプット」は、今までの人生の中でもかなり上位に位置するくらい沢山出し切った。
けど、自分以外の他者に届く形でのアウトプットは、ほぼ一切してこなかった今年。ここにきて、そろそろと人里に降りていくおサルさんみたいに、自分の世界から、外界へと近づいてまた接点を作りたくなった。
でも今までよく通った村とは違う場所へ。
自分と今まで全く接点がなかった人と出会うことへの興味が、ここに来てムクムク湧いてきている感覚。
物理的に今まで会っていた人となかなか会いづらくなったこともきっかけになっているのかもしれない。
はじめまして…
その言葉が凄く心地よく、楽しく感じるから、
しばらくは声を通して、(Noteも書きますけどね★)
新しい人と出会ってみたいと思っている。