奥の道端で、おじさんが座って猫の毛並みを整えてあげている。
茶色い長い毛並みの大きな猫は、アスファルトにジッとしている。
お休みの、のどかな風景。
しばらくするとおじさんは、やおら立ち上がり、猫を片手で肩の上まで持ち上げた。
(えぇ!?)
茶色い大きな猫だと思っていたのは、車用の毛ばたきだった。よくよく見ると棒がついているではないか。
おじさんは、毛ばたきの掃除をしていただけだった。
最後に、頭上で大きくふりふりして埃を落とし、引っ込んだ。
(毛ばたきかーい!)
おじさんと猫ののどかな風景、は妄想に終わった。
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