今週金曜、武道館のメインを観てほしい
おれは今、今週金曜に日本武道館で開催される、新日本プロレスの大会の、2階前方席のチケットを1枚売りたいと思っていて、いま上記のようなツイートをtwitterのプロフィールに固定してアップしている。
「プロレス? 興味ないわ」。そう思っている人も多いことだろう。
なぜおれがこのチケットを熱心に売ろうとしているかというと、「この大会に空席を生みたくない」という一心からである。
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この日のメインイベントは、体重100キロ以下の階級=「ジュニアヘビー級」の選手で競われる大会、「BEST OF THE SUPER Jr.27」の優勝決定戦だ。
「おれは、この日、この時、この場所で、
このメインを見るために、生きてきた」。
そう本気で思ってしまうほど、この日行われるメインイベントには価値がある。と思う。
優勝決定戦のカードは、「高橋ヒロム vs エル・デスペラード」。
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おれは今、友人たちに、「なんでこいつ最近プロレスばっかり見てるんだ?」と思われていることだろう。
その答えはこうだ。イヤァオ!!!
…………ではなくて、その答えはひとつ。
「高橋ヒロムとエル・デスペラードに出会ってしまったから」だ。
「高橋ヒロムに出会ってしまったから」だけではない。
「エル・デスペラードに出会ってしまったから」だけではない。
「高橋ヒロムとエル・デスペラード」という、
ある種「ふたりでひとつ」のJr.戦士に出会ってしまったからだ。
光と影、太陽と月、赤と黒。相反するモノが、
リング上で、あるいはマイクやSNSを通して、
痛々しく、残酷なまでに美しく「愛し合う」。
それが「高橋ヒロムとエル・デスペラード」。
このふたりのシングルマッチが行われたのは、過去3回。
2018年に2回で、今年の11月が3回目。
おれは2018年の試合を映像で何十回も見返し、
そして今年11月、初めて2人のシングルを生で見た。
2人のタッグマッチなら今年何回か見たのだ。
それもハンパない濃厚さだったのだけれど、
シングルはワケが違った。全然全然違った。
「プロレスの試合」ではないのだ。
愛憎劇であり、情動の交わしあいであり、
想いを互いの身体に刻み込みあうような、
「プロレスではない、しかしそこに愛しかない何か」。
おれがこのふたりの試合を誰かに見てほしいと思うのは、
このあまりに蠱惑的でバイオレンスな「プロレスではない、
しかしそこに愛しかない何か」を味わってほしいからだ。
💛
新日本プロレスの海外用twitterアカウントが、
「ヒロム・デスペラードによる優勝決定戦」
というカードの決定を報じるにあたり、
こう書いた。「A Budokan love story」。
そう、誰がどう見ても、日本人が見ても、海外の人が見ても、
このふたりが相対する時、そこに横たわっているのは
「圧倒的な熱量のラブストーリー」なのである。
以下、今までのこのふたりの試合や言葉が少しでも伝わるように、YouTubeのリンクを張っていくので、ぜひご覧いただきたい。
そして、もしこのふたりに興味を持ってくれたら、おれから2階席のチケットを買ってほしい。
お値引きいたしますから。連絡待ってます。
最後に、これ。
この日から、10年と4ヶ月が経っての、日本武道館、なのである。