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【ネタバレあり】冷たい校舎の時は止まる(上) 感想
こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。
本は、辻村深月さんの「冷たい校舎の時は止まる(上)」(講談社・講談社文庫)です。
ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる人はご注意ください!
あらすじ
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヶ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう──。第31回メフィスト賞受賞作。
(裏表紙のあらすじより引用)
感想(ネタバレあり)
辻村深月さんの作品で、2018年(第15回)の本屋大賞を受賞しています。
辻村さんは、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」
でメフィスト賞(第31回)を受賞し、デビューされました。
閉じ込められた8人は、何かしらの複雑な感情を抱えています。それはありふれたもので、その中のどれかを経験したことのある人も多いはずです。
私は景子の生き方に親近感を覚えました。私も「死にたい」と思うことがあり、いつか死ぬその日のために生きているところがあるからです。
この物語は、全員がそれぞれの抱える過去と向き合う物語なのではないかと感じました。それと向き合えた時、閉じ込められた学校から出ることができる。
作中の時期が大学入試まで1ヶ月という頃なのも、卒業や入試という節目を迎える前に抱えているものと向き合うためなのではないでしょうか。
書誌情報
冷たい校舎の時は止まる(上)
著者 辻村深月
出版社 講談社
レーベル 講談社文庫
ISBN 978-4-06-275822-2
定価 1000円+税(税込1100円)