【ネタバレあり】天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟 感想
こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。
本は、知念実希人さんの「天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟」(新潮社・新潮文庫nex)です。
ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる方はご注意ください!
あらすじ
炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。
(裏表紙のあらすじより引用)
感想(ネタバレあり)
知念実希人さんの作品です。
知念さんは2012年に「誰がための刃 レゾンデートル」でデビューされました。
医大を卒業したお医者さんでもあり、医学知識や医師の経験を生かした医療ミステリーで知られています。
小説を読んで、初めて泣きました。
号泣必至といわれる「かがみの孤城」を読んでも、うるっとくるだけで、一滴も涙を流さなかった私がです。
最後の「天使の舞い降りる夜」は、涙なしには見られません。
命って、何なのか。どうしてこんなに儚いのか。
命の終わりは、誰にも分かりません。残された時間がどれくらいあるかも、分かりません。
だからこそ、残された時間が尽きるまでは精一杯生きなくてはならないのだと思いました。
書誌情報
天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟
著者 知念実希人
出版社 新潮社
レーベル 新潮文庫nex
ISBN 978-4-10-180027-1
定価 630円+税(税込693円)