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【ネタバレあり】少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ 感想
こんにちは、卯月です。
今回は、書評を書きます。
本は、石田衣良さんの「少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ」(文藝春秋・文春文庫)です。
ネタバレがありますので、まだ読んでいない方・今読んでいる方はご注意ください!
あらすじ
自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが⋯。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾! 解説・北上次郎
(裏表紙のあらすじより引用)
感想(ネタバレあり)
石田衣良さんの作品です。
石田さんは第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞され、デビュー作が「池袋ウエストゲートパーク」です。
最終話「水のなかの目」が、とても印象に残りました。
これは、マコトが本を書くために、ある事件のことを調べる話です。マコトは、自分に関わる人々が犯人に狙われたため、犯人のアジトへと突入します。
その部分のハラハラドキドキも楽しいのですが、私は命があっけなく消えていくことの方が印象に残りました。
「自分の正義を守るために命を散らす」といえばかっこいいのかもしれません。その「正義」が誰かのためならいいのですが、誰かを傷つけるためのものなら報いを受ける必要があると思います。「正義って、何だろう?」と考えさせられる話でした。
書誌情報
少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ
著者 石田衣良
出版社 文藝春秋
レーベル 文春文庫
ISBN 978-4-16-717406-4
定価 640円+税(税込704円)