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【映画文字のばなし】「本編第1回 パラサイト 半地下の家族」みんなソン・ガンホになっちゃう?

《オープニング》

千晴 さて、

まお  はい。

千晴  始まりました

まお  始まってしまいましたね

千晴  すごくノープランで始まりましたけどw

まお  はい、とりあえず喋り始めてみた、っていうところからね

千晴 そうですね、あと録音環境の手間取り…

まお うん、1時間ぐらい過ぎましたw 

千晴 1時間は過ぎましたがぁ…、最初ってこういうもんじゃないですか?

まお そうですね。やっぱ初めてのことに挑戦してますから今、私たちはね

千晴 そうですね、セルフで

まお ゼロからのスタート

千晴 はい。なにが始まってるかって言うと、この番組は『女ふたり、映画のばなし』…。のばなし?「映画の…話し」?「野放し」か?

まお イントネーション問題ですよね…。一応、チョッと2つの意味を掛けてる的なとことがあるから

千晴 「映画の話し」を「野話し」的に、「野放し」で…

まお チョッと野性味あふれる感じで好きに喋っていきましょう、ってのがテーマですよね

千晴 そうなんですよ。女がふたりでそれをやるってことなんですけど

まお はい

【女ふたりの自己紹介】

千晴 1回目ってまずさぁ、まぁ声だけのメディアだからぁ、どっちがどっちって…

まお あぁ…、認識してもらう必要がありますね

千晴 自己紹介的な? じゃあいきましょうか、まおちゃんから。いいですか?

まお はい。平成元年生まれのシンガーソングライター。餃子は酢で食べる派。ホラー映画が好きです。宇宙まおです!

千晴 おおぉ…!

まお いやぁ、チョッとアイドル風の…

千晴 もうできあがってるねw なんか、言い慣れてる感が…

まお けっこう使ってますね、この自己紹介はw

千晴 そうなんだ、ズルいw

まお なんか考えます?

千晴 じゃあ、昭和61年生まれ。餃子は酢醤油+胡椒で食べる派。「家族の闇」映画が大好き。シンガーソングライターをしてる見田村千晴です

まお おぉ!

千晴 できた

まお できましたかね今ので。「家族の闇映画」ってジャンル初めて聞きましたけどw

千晴 家族の映画っていうとさぁ、だいたい家族愛の話とかほっこりとした「寅さんかなぁ…」みたいな、チョッと違うか?

まお そうですね、そういうイメージあります

千晴 普通そうじゃない。私はもう、何が好きかっていうともう『歩いても 歩いても』が一番好きな映画なんで…

まお 是枝監督の

千晴 ああいう家族の、家族だけしか知らない壁一枚の家の中でおこなわれている愛憎と言うか、そういうのが好き

まお 人生ベスト映画はそれですか?

千晴 そうですね『歩いても 歩いても』ですね

まお へぇ~…

千晴 どうですか、まおちゃんは?

まお 私はホラー映画が好きですね。でも、なんでホラー映画が好きなのかって言われるとチョッとわかんないですけど…。もう子供の頃から好きだったんですよ怖い映画が好きで…

千晴 私全然見たことなかった、ホラー映画

まお ホラー映画って言われるともう手に取らない感じですか? 

千晴 そう

まお やっぱそうなりますよね、ホラー映画って特殊すぎて…

千晴 そうです、ジャンルがね

まお 怖い人は絶対苦手だし

千晴 そうなんです。女の人ってわりと苦手なイメージあるじゃん

まお ホラー映画? あ…、って思ってたけど、最近は全然逆だなって思いますね

千晴 あぁ、そうなんだ

まお とくに大人の女の人は「観るの好き」っていうパターンを聞きますね

千晴 あ、でもちょっと分かる。なんか辛いものとかもさ、女の人の方が好きじゃん

まお そうそうそう

千晴 それ、なんか刺激物ってやっぱ女の人は刺激を求めてるのかなぁ

まお あのねぇ、痛みに強いって言われるじゃないですか。だから「辛抱強さみたいなのが傾向としてある」みたいなこと言われたりするじゃないですか。だからそういうの近いのかな、とか思った

千晴 あぁ…、確かにねそうかも私は。でもまおちゃんの影響が結構ある。最近、ほんとここ1,2年でホラー映画デビューしたから…

まお 一緒にも行きましたもんね

千晴 行ったね、『サスペリア』

まお 『サスペリア』、あれは気持ち悪かったですねぇ

千晴 気持ち悪かった。なんか単に暗いとこから「ワッ!」みたいな感じで、驚かされるみたいなことじゃなくて、そこになんかドラマがあったり、あと演出の面白さとか、そういうのが…。ゾンビ映画とかのそうですよね

まお そうですよね。何かのメタファーですからね、絶対

千晴 そういうのが多いよね

まお そうですね、ホラー映画ってね

千晴 ね、なんか上下関係ちゃんとしてるっていうか

まお あぁ、あ、そうですか?

千晴 ちゃんと系譜を継いで今に至ってるって感がスゴくあって

まお あ、はいはいはい。そうですよね、ゾンビ映画とかとくにそうですよね。昔の設定をずっと守り続けてるっていうか…。遅く歩くとか

千晴 頭を破壊されると死ぬみたいな。…っていう

まお …っていう、お互いにちょっと違う方面から映画を観てますけれども

千晴 はい

まお 映画好きってところでは共通して

千晴 共通して、…でまぁシンガーソングライターで曲を作って歌詞を作って、実演して活動しているという…

まお そうですね、仕事内容的にはね

千晴 ね、そこも同じということで仲良くしております

まお あと、家が近いっていう…

千晴 そうなんです

まお これも見田村さん家で録ってるという

千晴 そうなんですよ、私ん家で試行錯誤しながら第1回を録ってるという…。チョッとお腹なりそうなんですけど、先に言っとくと

まお はいw

千晴 お腹に鳴ってもそのあたりはスルーしてください

まお そうしましょう。お腹鳴るかもしない

千晴 丁度どね、夕方だから

【番組紹介】

千晴 はい。そんなわけで今、4月からスタートしてるじゃないですかこの番組。これ録ってるの3月ですけど

まお そうですね

千晴 この3月をもって私はね、レギュラーでやってたラジオが一個終わるんですよ

まお 岐阜の?

千晴 そう地元。出身地の岐阜のラジオが終わるということもあって、やっ   ぱラジオ大好きなんで、映画もラジオも大好きなんで、なんか喋れる場所を作りたいな、ということで考えて…。あとコロナパニック、コロナショックでライブが延期になったり中止になっている中で、ちょっと何かできないか、発信場所が減ってるから、何かできないかなということで、思いついたんですよね

まお 素晴らしいアイデアだと思いました私は

千晴 LINEでね、急に「映画話すのやりたい」って送って、私が…

まお 前に1回ライブではね、そういうイベントを見田村さんに誘ってもらって、やらせてもらったじゃないですか。だからイメージしやすかったですけどね

千晴 そうですね。あの幻の…

まお あの幻の…。映画館がもうなくなっちゃったところですよね

千晴 ちょっと色々あったんですよね

まお らしいですね

千晴 私もね全然…。のちにWeb ニュースで見ましたけど

まお なんてとこでしたっけ?

千晴 えっとね、吉祥寺のココマルシアター

まお ココマルシアターだ。そうそうそう

千晴 でもやっぱ、小さな映画館を続けていくって難しいんだなぁって、改めて思った

まお ですよね。だから大きい映画館もTOHOシネマズとかも値上げしたじゃないですか、シレっと…。でもやっぱ、あれも厳しいんだろうなと思って…

千晴 増税のタイミングで、増税分より明らかに上げてんだろ、みたいなね

まお あと、ポップコーンとかも買ってくれた方が映画館はやっぱ助かるっていうのを見て、やっぱそうだよねと思って

千晴 絶対買わないけどな、私…

まお 行っても買わない派ですか? あ、でもポップコーンは買わないか、私も

千晴 私ねぇ、飲み物もホントたまにしか買わない

まお 私もそうなんですよね

千晴 なんかね、集中して観たい。あっ、スゴい眠くて「寝そうだな」って時は冷たい飲み物買っといて、それで覚ましたりするぐらい

まお はいはい。私 TOHOシネマズの「ちょびっとチキン」が大好きなんですよ

千晴 前食べてた!

まお 『サスペリア』のとき食べてたw

千晴 あぁ、食べてた食べてたw、そうなんだ。で買っちゃうんだw

まお 今日もチキン食べてたんですけどw。チキン好きなんですよ

千晴 へぇ…。でも私も肉の中で鶏肉が一番好き

まお あ、そうですか

千晴 焼肉とかちょっと別だけど…

まお そこの共通点もありましたね

千晴 …っていう感じでもう、脱線しまくり

まお しまくってますねw

千晴 なんかこう、人に聞かせるレベルになってないかも…

まお ホント、普段喋ってることですもんね

千晴 ホント。唯一気が楽なのはお金取ってないって事ですね

まお そうですねぇ。だからもう「なんだコイツは」と思ったら、切ってもらって全然いいですよね

千晴 そうですね、たしかに

まお ちょっとずつ我々も試行錯誤しながら、この番組のクオリティをね、上がるかどうかわかんないけど…

千晴 上がる意識があるかどうか分かんないけど、反響とか反応がもしあればそれもちょっと聞きつつ…

まお そうですね。でも3人とかでもいいですよ、聞いてくれてる人が。それでも嬉しくないですか?

千晴 嬉しいね。だってもともとゼロなわけだから、こんなの

まお ふたりで喋ってるだけのものだから

千晴 もともと飲み屋で喋っるようなヤツだから

まお たしかに

千晴 ま、なんか通勤時間とかね、暇な時に。寝る前とか寝落ち用として聴いてもらってもいいし…。えっと、鼻かむ?

まお いいですか?w

千晴 どうぞ。…ね、花粉症なんでね

まお 違いますw

千晴 あれ、違うの? 私は花粉症、今日とか結構ありますけど…

まお ねぇ、可哀そうですよね。マスクは大丈夫ですか?あります?

千晴 えっとね、もうヤバい

まお 少なくなってきてる?

千晴 もうね、あんまり使わないようにしてる、だから

まお 今、録ってるの(2020年)3月時点ですけど、まだないスもんね

千晴 全然ない。だってティッシュとかも、私1ヵ所普通のスーパーで売ってるとこ見つけたの。なんか薬局とか無いじゃん

まお ね、そうなんですよね

千晴 普通のなんか食料品やってるスーパーに…

まお 西友とかね

千晴 そうそう、あるのを見つけた。トイレットペーパーは…

まお ない

千晴 最近見てない。まぁ、もうちょっとあるから大丈夫だけどだ。だからホントにそう、ちょっと落ち込み気味なんですよねテンションも

まお 全体的にね

千晴 私自身も、だからちょっと映画観て…

まお 楽しい話でね

千晴 そう

まお 忘れましょう現実を

千晴 楽しいかどうか分かんないけど

まお ま、選ぶ映画によってはね、暗い気持ちになるってパターンもありますけれども

千晴 そうですね…、はい。これもホントに1回目だし、まだその何分ぐらい喋ろうって決めてないじゃないですか

まお そうですね

千晴 なんとなく録り始めてるからね。でも、1回目ってスゴい基準になるから…

まお それはプレッシャーですね…、今ハードルが“ガッ”ってw

千晴 いやw、ウソウソウソ…

まお ウソですか?w

千晴 ま、探り探り

まお そうですね。だから今回がもしかしたら2時間かもしんないし、次聴いたら10分かもしんないし…

千晴 ハハハハッ、メッチャあるな差が

まお っていうこともね、なくはないですよね

千晴 ねぇ、その時の気分とか…、なんか疲れ具合とか

まお 観た映画がそんなにふたり響いてないなぁ、って時はスゴい短いかもしれないしね

千晴 そうですね。1コ映画を決めて、事前に決めてお互い観といて、それについてしゃべるっていう感じで行くかもしんない。行かないかもしれない

まお …かもしれない。変わるかもしんない

《「パラサイト 半地下の家族」をおしゃべり》

千晴 じゃあ行きますかそろそろ

まお 1本目、行きますか?

千晴 今日の映画

まお 課題映画

千晴 これはもう「1本目どうする」ってなって、「やっぱ、今これだろう」という…

まお 「これ以外ないっしょッ」ていう…

千晴 そうそうそう。『パラサイト 半地下の家族』

まお どうなんでしょうね、どれぐらいの人が観てるんだろう

千晴 いや、だってもうアカデミー賞ですよ。優秀作品賞…

まお 4部門でしたっけ? 4冠獲って…

千晴 何だっけ? 主演…、何だっけ?作品賞、監督賞

まお あと何だろう、脚本…?

千晴 ま、何かは獲ってますw

まお 何でしたっけね? 

千晴 まぁ何か…、脚色、違うか?

まお 国際映画賞だっけ? 昔でいう外国語映画…

千晴 外国語映画賞かな…

まお …も、獲ってるんじゃなかったかな? そういうのも調べちゃったりしながらいきます?

千晴 しましょうか

まお 正確な情報を調べたりしながらします?

千晴 そうですね。はい、お願いします。ポン・ジュノ監督のこの作品、私、公開になる数ヶ月前から「観たいなぁ」って思ってて…

まお かなり話題にはなってた

千晴 映画館行くたびにチラシが置いてあって、なんかそのチラシ、メッチャいいじゃん

まお おしゃれですよね

千晴 この流れですよ、この家族写真風の…

まお 出た!家族の闇w 家族の闇感じました?

千晴 そうそう、これまぁチョッと言ってるのと違うんだけど。でも、家族もの好きよ

まお ほぅ

千晴 そう、眼のとこ線が入った家族写真風のポスター。そして一人が足だけ写ってるという…、「これ誰?」っていうね

まお ねぇ

千晴 これパンフレットにさぁ、まず最初のところで監督のお願いが書いてあるじゃない

まお そうなんですよ。パンフレット買うとね、もう2ページ目ぐらいにポン・ジュノ監督からのお願い

千晴 「ネタバレしてくれんな」と

まお はい

千晴 スゴいよね。なかなか無いでしょ

まお 「ネタバレ絶対しないでね」って。たしかに結構ポイントにはなりますよね

千晴 ポイントになる。でもなかなか…

まお だから、この話の中でもネタバレしないように気をつけていかないと…

千晴 はい。これネタバレしたらなんか罰則が? 

まお 罰金?

千晴 ポン・ジュノさんから怒られる?みたいな。でも、もうこれだいぶ観た人も…

まお そうそうそう。そう思ったんですよ。「ネタバレしますよ」って言ってやるのか、ネタバレしないで行くのか…

千晴 う~ん、どうしよっかなぁ

まお これ級だったら、まぁありじゃないですか?ネタバレも、みんな観てるから

千晴 話題作ってことでね、うん

まお でもこれから見たい人が、この番組を聴けなくなっちゃうじゃないですか

千晴 あぁ、今後…。「この番組の姿勢はそういうことなのか」と

まお そうそう、…ってなると大体の人が、映画そんな見る時間ないと思うんで、「観た映画ばっかり」ってことにはならないと思うんですよね、毎週やってくとしたら。そうすると、できるだけネタバレをしないでお話の面白さを伝えられるといいかなって、そっちで行きたいな、って思う派ですけど。どうですかね

千晴 たしかに、そうですね

まお 「じゃあ、何語る」って感じですけどね

千晴 私はね、まぁまず韓国。韓国のある超金持ちIT社長一家。イケメンの旦那さんと美女、の奥さん。お姉ちゃんが高校生くらいかな、と小学生ぐらいの男の子。この四人家族のすごい豪邸と、一方タイトルにある通り半地下に住んでる…、家族構成一緒ですよね。同じような家族構成の四人家族。まぁ、どうか関わっても交わりようがない最下層と一番上の家族。二つの家族が絡み合ってくんですね

まお はいはい

千晴 ソン・ガンホさん主演。その半地下の貧困家族のお父さんがソン・ガンホさん、が主演なんですけど何話そう…

まお ねぇ。どういう所から推してきます?

千晴 う~んとね…、どうしようか

まお このあらすじ聞いて、そのあらすじから脚本を組み立てるとして、こうはなんないですよね

千晴 なんない

まお ねぇ。二つの全く違う家族の差を描きたいとして、こういう話にならない。是枝監督の『そして父になる』もわりとちょっと、近い家族の感じあったじゃないですか。高層マンションに住む福山雅治の一家と、町の電気屋さんでリリーさんの家族の方で、だから住んでる世界が全然違って、そん中で子供が入れ替わっちゃってるって話だったじゃないですか

千晴 たしかに

まお なんかそういう感じで並べるっていうパターン…。まぁ、あれもあれですごい特殊な設定だと思うんですけど…。とは全然違うアプローチ、サスペンスな感じ…

千晴 だし…、でもなんか、こういうあらすじ、概要思いついた時点でもう勝ちっていうか

まお そうですね

千晴 もう絶対面白いやん、っていう…。まずその貧困家族の方のお兄ちゃんは、大学に行きたいんだけど行くお金もなくて

まお 受験に4回失敗して

千晴 そうですね。浪人生っていうか、お兄ちゃんが「大学生」と偽って、そのお金持ち家族の高校生の女の子の家庭教師として通うようになるんですね、このお家に

まお そうですね

千晴 小高い丘の上の方に立ってるんですよね、豪邸が

まお あの感じが代官山とかでよく見る家だなぁ、みたいな。代官山とか、あの辺か坂が多いじゃないですか

千晴 松濤、みたいなね

まお そうそう、乃木坂とか。あの辺で見る雰囲気だなぁと思って…。やっぱ韓国も同じなんだなぁ、って感じしますよね、金持ちの雰囲気っていうか

千晴 あと、なんていうか家のすべてがなんかもう“しゃらくさい”っていうかさぁw 家の作りからしてもう…

まお これ全部セットですよね

千晴 セットだよね

まお うん、たしか

千晴 なんか一面全部ガラス張り

まお はいはい。「有名建築家が建てた家」っていう設定ですもんね

千晴 あぁ、そうだね。もともとはその有名建築家が自分の家として建てたんだけど、その家に住んでるっていう…。家自体も結構段差が多いよね

まお たしかに。あれ年取ったら大変ですね

千晴 ははっw バリアフリーではないよね

まお で、結構コンクリート壁っぽいから、転んだりしたら痛そうだし…

千晴 寒そう、あと。でもそこら辺は暖房もちゃんとしてんだろうけどw

まお でも、カーペットとかしく感じじゃない

千晴 あぁ、ないね

まお 日本人とかアジアの感覚からいくと、ああいう家ってチョッと何て言うんだろう、ちょっと寒々しく見えますよね。床で生活するじゃないですか、アジア人はやっぱ。その感覚があの家にないから、それもちょっと不安を煽る感じしますよね

千晴 そうか。結構「アメリカ憧れ」があるんだよね

まお あぁ、この家族がね、そうだそうだ

千晴 旦那さんも奥さんもね。ちょいちょい英語挟んで、ルーオ大柴さんぐらいの感じの…

まお ははっw 近い、たしかに…。あとジャージャー麺ね。それもすごい大事なポイントで出てきますよねジャージャー麺が

千晴 めっちゃ高級な肉を入れるんでだよね

まお そうそうそう

千晴 あれ凄いサスペンスシーンだよね

まお ああいうのが楽しいですよね。あそこが楽しいシーンすごく

千晴 「どうなるの、どうなるのッ!?ヤバイヤバイヤバイ」っていう、連携プレーっていうか…

まお 「パンッ」って投げたりとか…

千晴 アハハハハ!

まお 「これアンタ、そっち、こっちぃ!」みたいなw

千晴 いや、コレ絶対間に合わないだろって思うんだけど、ギリセーフみたいなw

まお で、娘たちが結構細身で俊敏なんですよね動きが。だから机の下「サーッ」って行ったりとか、なんかベッドの上「ブワんッ」って行ったりとか、あれがアクション、あの映画の中のアクションシーン

千晴 あと育ちあんま良くないから「何か壊れるんじゃないか」とか、そういうこと考えない

まお 考えない。割れたガラスとか手で「バーっ」とかいって、掃除しちゃうみたなw

千晴 たしかにたしかにw

まお あのシーンはスゴい好き

千晴 ハラハラするねぇ。そう、そこのね…で、チョッとどこまで言おうか、どうしようかスゴい迷っちゃう

まお うーん、そこが難しい…

まお 宇宙まお的見所ポイント…

千晴 その2

まお その2は、エンディングテーマ

千晴 あぁ…

まお あれはあの息子が歌ってるらしいんですよ

千晴 エンドロール?

まお エンドロールで流れる曲は

千晴 全然気づいてなかった

まお 私も別の人が歌った、元々ある曲なのかなと思ってたらその息子役のチェ・ウシク君が歌ってて、作詞を監督がやってるんですよ。ポン・ジュノさんが書いてて、だからすごく労働者の歌っていうか、あの映画のあとにその子が生きくであろう「人生の歌」みたいな感じになってて…

千晴 うわっ、もう1回観たくなった

まお そうそう。エンディングまでちゃんと考えられてる…

千晴 そうなんだ

まお だからフォークっぽいんですよね、その曲調が。労働者の歌っていうか、あの歌がスゴい良くて、それ聴いて「あ、韓国もこういう雰囲気のあるんだなぁ」と思って。なんか「日本とすごく近い感じするなぁ」と思って…。K POP とかだけじゃないから、当然韓国の音楽も

千晴 そっか

まお そう、だから近い。「近づけないかな」って思った一瞬でしたね

千晴 あぁ…

まお 韓国の音楽を日本のライブハウスで聴いてみたいし、日本の音楽を韓国のライブハウスで鳴らしてみたいなって思う。ああいうフォークの世界の…

千晴 そういう人、たしかにあんまり聞いたことないことないよね。ギター弾き語り、韓国の人の…

まお  K POP とか韓国のバンドとかは結構、多分交流とかがあると思うんですけど

千晴 あとHIP HOPとかね

まお あ、そうですね。でもシンガー・ソングライターの韓国の人のもチョコチョコ入ってきてるんだけど、多分日本から向こうに行ってるギター弾き語りのって、ないんじゃないのかなぁって思って。そこの交流が我々界隈もできたら超イイだろうな、と思って

千晴 なんか最近、スゴいそういう話をいろんな人とするんだけど…。なんか私とかやっぱり海外にあんまり目が向いたことがなくって…。まず言葉も話せない、英語とかも話せないし、あと歌詞も英語詞書いたことないし。まぁ「日本語だからこそ」みたいなふうにどっか思ってる節があって…。だから海外でライブとか「やっても伝わるのかな、伝わらないんじゃないかな?」ってのがあるんだけど…。やっぱり日本って小さいし、世界から見たら。それを「もっとそのパイを広げる可能性ってあるんだよ」みたいな、「もっと海外に目を向けてもいいんじゃない」みたいなことを言ってる人も聞くし、そうやって言われたこともあるし…。それは一個ありかもしれないですね、まずはアジアっていう

まお 韓国はとくに、まぁ中国もそうかもしれんですけど、早めに自分たちの国の文化を外に出すみたいなことを積極的にやってきてるから…。だから多分今、私たちの所にもそういう歌が届くことになってるんだと思うんですけど。逆は多分、内側から積極的に…

千晴 そうか

まお 国レベルでやってないから、そこはまだまだ日本は出て行く場所がたくさんあるはずなんですよね。隙間は絶対あると思うんですよね

千晴 そうだね。今、配信とかサブスクとかだったら、本当に関係ないもんね

まお そうそうそう

千晴 YouTube とかもね、観れる訳だし

まお そんなことをね、そのパラサイトのエンディング観ながら、「こういうのもイイかもしんない」って思いついたんですよね

千晴 そうですね。アジア・ツアーやりたいですねぇ

まお やりたいですよねぇ。言葉は多分自分の母国語を歌えばいいんだと思うんですよ。それがいいんですよね、多分。私も韓国の言葉で歌ってるフォークを聞いて、「いいな」って思ったんで…。まぁ映画の場合は字幕が出る、歌詞の意味が出るんですけど、何言ってるか分かんなくても、「いいな」って思う、そういうシンプルな音楽が最近ちょこちょこ韓国のでも聴くんで…

千晴 そっか

まお それは「いいな」って。私たちも普通に自分たちの歌を普通に歌って、それを輸出するっていう事できないかなぁってね、野望ですよね

千晴 そうですよね。だってポン・ジュノさんもね、アカデミー賞を取ってる訳ですから

まお そうそうそう。だから外国語映画賞じゃなくて作品賞を英語じゃない言語の…

千晴 初めてだもんね。

まお そういうモノが獲るっていう時代だから…

千晴 同じ土俵にいるんだっていう事だよね

まお 別の文化でも「寄せなくていい」っていうか…

千晴 そうだよね。そんなところまで、ね

まお メッセージがありますよ

千晴 私はねぇ…、まおちゃんはわりとまだ新鮮だな

まお そうですね、昨日観たからw

千晴 昨日2回目観るっていう、そんな抜け駆けw。私はわりと公開直後ぐらいに観たから…

まお じゃあ結構前ですね。だって2月の頭ぐらいからやってますもんね

千晴 そうだっけ、そうか。あれ、もうチョッと前かも

まお そうかも、そうだ1月だ

千晴 そう、1月な気がする。だから2ヶ月ぐらい以上経ってるから…

まお アカデミー賞の発表があるかなり前から日本でもやってましたもんね

千晴 なんで、あれなんだけど…。やっぱコメディ・シーンも結構ありますよね

まお いやぁそう、それが一番なんだと思います

千晴 なんか普通に劇場でも笑いが起こるし…。まずは冒頭のあの電波探すシーン

まお あぁそう、あそこねぇ

千晴 半地下の家で…

まお そう。あの家の中の感じが、すごくボロいし、なんか「いつの時代なんだろう」って若干思ってしまう感じなんだけど。「wi-fi」とか言って、上のおばあちゃんが「パスワードは何とか」って言うところで、「あ、今なんだ」って、「ちょうど今の子達なんだ」って…

千晴 しかもやっぱさ、やるじゃんウチらも

まお やるやる、そうそう。ちょっと上にあげたら出るよ、みたいな

千晴 ダメだけど聞くじゃん、こう…、同じマンションの隣の人のwi-fi借りてるとかさw。なんかメッチャ親近感を覚えるし、違う国の映画でも「やってること一緒じゃなん」みたいな。でも家はなんかおかしいんだよね。トイレが自分の目線ぐらいの位置にあるっていう…

まお 半地下の家があるって言うのは日本ではちょっとあんまりないパターンで、貧困を表すものとして聞かないですよね

千晴 そうですね。日本で言ったらどうかな…

まお あばら家みたいなもので「見るからにボロいです」みたいになったりとかすると、分かりやすいんだけど、“半地下”って他のどこの国の人も結構「え?、どういう状況?」ってなるかも

千晴 しかも、それに対しての説明が別にあるわけじゃないもんね

まお そうそうそう。でもなんとなくあの目線の低さっていうか、自分たちが見てる目線がおっちゃんがおしっこする目線と一緒みたいな。おしっこが出てくる場所と目線が一緒みたいな…、なんか余計んなっちゃったけどw、出てくる場所って、ひっかけられちゃうみたいなw

千晴 遠まわしなのか何なのかw

まお みたいなのが絶妙な、ねぇ

千晴 そう、それは分かるよね。伝わるんだよねちゃんと。あと匂いっていうのはスゴいキーポイントだよね

まお あ、そう。韓国の映画って匂いとか温度感とかがスゴいなってなりますね

千晴 たしかにそこのリアリティがあるかもね

まお 日本人だから感じるのかもしんないですよね、近いから。食べてるものとかも近いから、「あ、なんとなくこういう調味料だろうな」とか、「なんとなくこの温度だろうな」とかって、分かるってのもあんのかなと思うんですけど…

千晴 そうなのかな。あと音の…、食べる…

まお あぁ、そう!

千晴 食べ物のなんか「ネチャ」みたいな、「クチャ」みたいな…。そういうのもなんかスゴい伝わりやすいっていうか。「わ、なんか臭そう」とか、「なんか下品な感じ」とかあるよね、けっこう。だから韓国映画がその“エログロ”みたいなイメージがあるのって、全体的なトーンが…

まお 生々しいのかもしんないですね

千晴 生々しいかもね。半地下の家のリアリティも、あれも全部美術で作った…、豪邸の方もそうだけど、半地下の方も全部作ったみたいだよね。なんかその一画を全部

まお ふーん、そうなんだ。あの坂の感じとも…

千晴 結局全部…、あ、コレ言っちゃダメだ。結局ねぇw、危ない危ないw

まお 結局、そうそう、危ない危ないw

千晴 そういうとこに凄くお金かかってるよね。出てくる人はそんなに多くないけど、そういうセットとか家とかにお金かかってて。あとは私的記憶に残ってるポイントは、お金持ち一家の女の子。姉ちゃんの、なんか本性っていうか…。わりと思春期っていうか、それぐらいの年代だからこその色んなものに憧れを持つ感じの…。ピュアだからこそいろんな人に気がいくのか、なんか“魔性さ”がわりとすぐ好きになっちゃうみたいなね。家庭教師で来たお兄さんをみんな好きになっちゃうみたいな。

まお そこもたしかに、ちょっと2回目観に行って思ったんですけど、そこの理屈がちょっとよく分かんないなって、思った

千晴 そうだよね

まお あの貧乏家族の長男くんは友達の大学生がもともとあのお金持ち女子高生の家庭教師をやってたことで、その子の代わりに行くようになって、っていう展開じゃないですか

千晴 そうですね

まお だから元々のその大学生とその女子高生との関係は一体どうだったのか、本当のところがどうだったのか。 もしかしたら大学生側の思い込みだったかもしんないし、そこに恋愛関係があったのかっていうのも…

千晴 そうだよね、分かんないよね。でも結構その長男君に対してわりと積極的にグイグイ行ってるじゃん。だから、そういう感じなんじゃない?

まお 誰にもやってること?

千晴 でも、あんまり遊んでる感じはそんなないし…

まお そう、なんか2回目観ると結構、脚本としてのそういう細かいポイントみたいなのがスゴい気になっちゃった

千晴 へぇー

まお 「良くできてるな」と思うのと反面、「ここの説明は一切ないな」とか…

千晴 まぁ、なんか潔(いさぎよ)いのかもね。「いらない」という判断がシンプルというか

まお わざと描いてない可能性もあるし…。例えば、元々いた大学生の方をチョッと貶(けな)すような一言とか、「積極的過ぎたんだよね」みたいな、「あいつグイグイ来たんだよね」みたいなことを女子高生の方がチョッと言ったりすると、「あ、あそこは何もなかったんだナ」って分ったりするじゃないですか、一言あれば

千晴 あ、まぁ好きじゃなかったんだナ、ってね

まお そうそう。その元々いた大学生に対する言及が一個もなかったから、そこは一個あってもいいんじゃないかなぁ、って思ったりとか。そうすると、なんであそこが急激に近づいたかとかがちゃんと理屈がつくけど。あの二人が急激に近づかなかったとしたら、あの女の子の信頼を長男が勝ち取らなかったら、あそこまでテンポ良く行かなかったんじゃないかなってと思って

千晴 あぁ、そうだね。「上手く行き過ぎ」ってことね

まお そうそうそう。全体的に上手く行き過ぎなんですよ、全員家族が入るとこが

千晴 序盤が

まお そこはまぁたしかに、物語を展開させるためにやってるって感じ

千晴 あーそうだね。あと「石」持ってくるじゃん、大学生が

まお 友達の大学生がね

千晴 あれもなんかいろんな読み取り、「石」は何を現すかみたいな、いろんな読み取りができるようにあえて多くを語ってないのか、その感じは…


まお たしかにあの「石」に関しては、最後まで出てきますね

千晴 最後ね、大事な

まお 重要なアイテムでね

千晴 ま、そこはあえて…、「分かるでしょ」っていう感じだった

まお そうそうそう。だからなんか、「あれっ?」てところはいっぱいあって…。あえて言わないにしても、あんまり意味がないっていうか、「言った方がイイんじゃない?」って思うとことかが結構あって…。その金持ち家族の弟の方が…、小学校1年生。まだ小っちゃくて、ヤンチャ坊主で、他人とあんま意思疎通がちゃんとまだできないみたな…

千晴 ずっと走り回ってた、みたいな

まお その子がなんでそんなヤンチャをしたりするのかっていうのが、「トラウマがあるからだ」みたいなことがあるじゃないですか。で、その事実を知るのに、なんで貧乏家族のあの娘の方はそれが分かったんだろう?とか

千晴 あぁ…、

まお それを強請(ゆす)って、お母さんの信頼を勝ち取るわけじゃないですか。「彼は1年前に何かありませんでしたか?」みたいなこと聞いて、「アァ!」って、お母さんがなって…

千晴 あぁ、そうだったそうだった。思い出した

まお 「なんでそれ分かるの!」みたいな、「先生スゴい」ってなって、信頼を勝ち取るじゃないですか。だからそこはどうしてなんだろうな、っていうのは、私はチョッと読み取れなかったりとか…

千晴 どうしてお姉ちゃんが

まお それを知ることができたのか…

千晴 たしかに、そうだね

まお とか、そういうところで言うと結構あるなぁと思いましたね

千晴 でも、その前半のテンポはメチャメチャいいよね

まお そう、メチャメチャいい

千晴 まぁ、前半っていうか全部か。全部通してテンポ、メッチャいいから、全く飽きないし、コメディでもあり、サスペンスでもあり、ホラーでもあり、っていう

まお ですね。でもホラー要素ってあんまなくないですか?

千晴 あのね、そうだね、でも…

まお サスペンスではあるけど…

千晴 あのぉ…、あのぉ…

まお 言えないか。最後の方ね

千晴 そうだよ。この人が、この人の…、今パンフレット指してますけど…

まお たしかに

千晴 この人の変わり果てた姿…

まお たしかに。あそこがいちばん「あ、キタッ!」って感じでしたね

千晴 そう、あとその手前のこの人が…、再登場する、あるものに映ったときは「ウオォ!」ってなった

まお なった、たしかに。ここからホラー展開かな、ってなったかもしんない

まお あと不思議なのが、韓国の男の人は最初はあのチェ・ウシクみたいに、息子君みたいに、スラッとしてんのに、なんかおじさんなるとみんなソン・ガンホみたいになる気がするのは何でなんだろうな?と思って

千晴 アハハハッ! 冴えない感じっていうの?

まお そうそうそう。 IT社長の方はまぁスラっとしたおじさんって感じですけど…

千晴 イケメン…。でも歳はそんなにか…、30代って感じだよね

まお なんか…、でも韓国のおじさんって、ソン・ガンホのイメージ、メチャメチャありません? 

千晴 たしかに。そうだねイケメン…、まぁ、でもいるか、あの…、あれみたいな。えぇっと…、冬ソナ

まお あぁー、もう忘れちゃった名前

千晴 アハハ!

まお ペ・ヨンジュン! 

千晴 ペ・ヨンジュン! ま、そうか

まお あの人がおじさんになってったら、どうなるんだろう?って…

千晴 これが40代50代ぐらいの感じってことか。いるんじゃない? 超イケメンみたいな感じの…、渡辺謙みたいな

まお この韓国の若い女の子とか男の子ってスラッとしてて、背が高くて華奢なイメージがあるけど、おじさんおばさんなると、このお父さんお母さんみたいな感じになってくるような気がして…

千晴 それでもちゃんと主演やるんだもんね。ドラマとかだとまた違うのかな

まお でもいろんな…、ソン・ガンホがいちばん有名だからそう思うだけかな? きっと

千晴 うーん、きっと

まお いろんな映画観ればいろんな人がいるのかもしんない

千晴 だしさぁ、これ役の時だからだらしなくしてるけど、普通の時はさぁ、やっぱスターな訳じゃん

まお そうですね

千晴 プライベートの時とか

まお そういう時はカッコイイのかな

千晴 カッコイイんじゃない。あとそのぉ…、一人出しちゃいけない人いるじゃん

まお うん

千晴 言っちゃいけない人。あの人とかも、アカデミー賞の授賞式の時に普通に一瞬「あれ?、これ誰だっけ?」ってなる

まお え?、いたんだ

千晴 いたいた

まお へぇ~、来てイイんだw

千晴 そうそう。普通になんかカッコイイ感じで、「あぁー、ハイハイ。リスペクト!」みたいな

まお アハハハッ! あれは言いたくなりますねぇ

千晴 なんか普通に前列にいたよ。「リスペクト!」、あれはいいパワーワードだよね

まお 良かった、ホントに。あの…、雰囲気がいいんですよね。授賞式の様子とか見ると、みんな楽しそうっていうか、なんかお高くとまってない感じで…。全員ドレス着て、バリッて決めてるけど、なんかどっか庶民的な感じが漂ってて…。で、みんなでこうワチャワチャしてて、「写真撮りますよ」って言ったら、なんかジャンプしちゃったりとか…

千晴 はいはい

まお なんかその感じが「羨ましい!」と思って。閉塞してない感じ…

千晴 たしかに

まお …で、その撮影も若い人が多くて、なんか9時~5時みたいなスタイルだったんですよね

千晴 へぇー

まお 過剰に労働させないっていうのを徹底してて、…っていうのが、この映画を作ってる人たちとして正しい姿勢っていうか…。人を使い捨てたりとか、こき使ったりとか、そういうことをしないっていうのが一貫してるなっていう雰囲気が、ポン・ジュノさん…

千晴 スゲぇ!

まお メッセージとしてもそうだし、自分たちの仕事のスタイルとしてもちゃんと貫いてるって感じがして…

千晴 なんかやっぱ、韓国の人ってイメージとして姿形はすごい親近感っていうかさ、似てけるけどさぁ…。なんか、マインドとかってスゴいグローバルっていうか…、日本より全然

まお ホントそうですよね

千晴 なんかみんな結構英語も普通に喋れるし…、日本より全然。そういうとこあるよね。ああいう雰囲気とかも、それこそ授賞式とかスピーチの感じとかさ…。ポン・ジュノさんはあんまり英語できないみたいだけど…。結構通訳でやってた

まお でも、かと思えば、息子はお父さんに敬語使うじゃないですか。「お父さんそうですよね」みたいな

千晴 あぁ…、敬語なのかあれ。韓国もやっぱ敬語とかあんの?

まお 多分、韓国も敬語はありますね。日本より上下関係はスゴい厳しいっていうのは聞きますよね

千晴 あれなのかな、家父長制みたいな

まお でも、娘はお父さんに敬語使わないんですよ。男社会のなんか、ルールみたいなのが厳しいのかもしんないし。その辺は日本と姿形が似てるだけに、そういう違いがチョッと新鮮ですよね

千晴 あるね、そうだね、たしかに。徴兵とかもあるしね、いまだに

まお そうそうそう。その考え方とかも、なんか心の底からは理解できないじゃないですか。そういうものが日常の中にあるっていう…。男の子は絶対そういうモノに直面するっていうふうになった時に、どういうライフプランで生きてんだろう、とか

千晴 そうだね

まお どっかで徴兵を2年間絶対入れなきゃいけない、ってなったら、この息子も前に受験2度失敗して、徴兵還ってきてからも2度失敗してる、っていう表現があって…。計6年ぐらいを棒に振ってるんですよね

千晴 そうか

まお 人生で6年を停滞した状態にしてるっていう…

千晴 そっからどう上にあがればいいんだ。それができないから、その負のスパイラルじゃないけど、そういう人がたくさんいるっていう…

まお もし日本に徴兵があったとして男の子だけが行くってなったら、なんか私すごい嫌だなと思った。その…、負い目を感じちゃうっていうか、「男の人は徴兵に行くから」ってことで色々なバランスが崩れていくような気がして…。そのぶんその女の子の方が恩恵を受けてるっていうか、「自由な時間が2年間多い。しかも若い、いちばんイイ時に多い」みたいなことになった時に、性別間のバランスがチョッと取れないよなぁ、と思って…

千晴 …だしなんか、男だけやっぱり「社会の一員感」がすごく出るよ

まお 出ちゃいますよね。だから、昔で言うところの軍隊に、アメリカ映画で「どこどこの戦争に行ったんだぞ、この人は。立派なことして還ってきたんだ」みたいなことが、盾にされたりとかするじゃないですか。そういうような事が、徴兵っていうモノでもありそうですよね。「あの2年間を俺は過ごしてきたんだから」っていうのとか、「あの人はこういうところで、こんな凄いことして」みたいな…。っていうのが社会の中に入ってきたりする、っていうのはどういう状態なんだろう、みたいな…

千晴 全然想像できないね。そうだね…。そういうのも含めて、外国映画を観ると考えるきっかけにもなるし…、ね。…はい

まお …はい。結構しゃべってます?

千晴 スゴい喋ってますよ

まお アハハッ!

千晴 52分喋ってます

まお これをどう着地するかですよね。このPodcast…

千晴 そうね。着地…、する?w

まお せずに行きます?

千晴 いる?、いや、分からない

まお 浮遊したままですね、今ね

千晴 宇多丸さんだったらね、「今劇場でこれを観るべきだと思います!、お勧めです!」みたいな…

まお 絶対にお勧めする、っていうね

千晴 …っていう、最後あるじゃないですか

まお はい、ありますね

千晴 そういうの、なんか…、する?、やる?w

まお なんですかね。私たちは、今これを聴いている人に何を伝えたいんでしょうか?…w

千晴 伝えたいと思って喋ってないもんなぁ、まず

まお ねぇ

千晴 聴いてる人がねぇ、だって…、3人ぐらいでしょ?

まお うん。じゃあ、なんか、その辺もアイデア募りますか

千晴 …募る?

まお アハハッ!

千晴 まぁ、なんかあったら…

まお あったら、教えてください

千晴 教えて頂いて。まぁ、なかったら…、なんか何事もさ、やっていくうちに段々形ができてくるってことあるかもしれないから、そういうのを待つ?

まお 待ちましょうか

千晴 自然のアレを

《エンディング》

まお どうですか?、やってみて今日

千晴 あのね、ぅ~オんモシロい!

まお アハハハッ!。なんかやっぱ、マイクあると「チョッとホンキで喋ろう」、ってなりますよね

千晴 なるなる

まお 「ホンキで行こう、ホンキで喋ろう」になりますね

千晴 そう。アタマ使ってる感じ

まお そうですね。普段だとお酒頼んだりしちゃうから

千晴 「ちょっと、トイレ行ってくる」みたいなw

まお ね、そういうので中断して、違う話題に入っちゃうところを一本の映画で1時間語る…、みたいな

千晴 そうですね。だから最初、「…いや、でも、1時間も喋ることないよね」っていう話しをしてたけど…

まお 結構行きましたね

千晴 55分になろうとして…

まお 行くもんですね

千晴 はい

まお はい

千晴 まぁ結果、やっぱねぇ、面白過ぎる映画は「話すことある」って言ってたけど、まおちゃんは。でもさ、やっぱイイ映画なわけじゃん、メチャメチャ

まお やっぱスゴい、スゴい良くできた映画だと思う

千晴 もう言うことないよね

まお ホントですね

千晴 みんなが褒めてるし…。でもなんかもう、「超ダメなんだな…」っていうツッコミどころ満載の方が、逆に盛り上がるかもしんないよね、この番組

まお そうですね

千晴 なんかさぁ、そういう感じだから、「あんま面白くなさそうだな」っていうモノって、そもそも観に行かないじゃん。でも、それをあえて観てみることによって「あ、こういうところの不備って、スゴい気になるんだなぁ」とか、「こういうのあんま好きじゃないんだな」っていう、自分のことも知れたりするよね

まお ですね

千晴 そういう今後ね、やってみるという手もあるし

まお 「つまらなそうな映画を観にいく」、…できるかなぁ、それw

千晴 つまらなそうというかw

まお それで、そのパンフレットとかにお金出せます?

千晴 パンフレット、私そんな変わんないんだよね

まお でも、やっぱこれをやるからには「チョッと買っとこ」みたいになって、パラサイトは買いましたよね

千晴 じゃあ、じゃんけんしてどっちかが買おっか

まお じゃあ、1冊買いますか

千晴 ハハハッ…。そうね、まあだから、何かしらが引っかかってるモノではあるんじゃない?、ホントに興味ないのを、あえて観に行かなくてもいいかもしれない

まお そうですね。何か面白い映画はそれだけ語れるものがあるから

千晴 そうだね

まお 

千晴 今後は何本かもう決まってるじゃないですか。まぁ、それについてもまたね。いろんな事を…、あといろいろ知っとくといいし。監督インタビューとか、メイキングをチョッと観るとか、話しやすくなるから。将来的にまたイベントとかをできたらイイね

まお そうですね。映画とライブみたいな

千晴 そうそう。あ、でもあんまそういい欲を出してやるもんじゃない気もする、最初から

まお 最初はね、とりあえず。だって本当にただ喋ってただけですよ

千晴 ただ喋っただけ

まお ねぇ。大丈夫かな?

千晴 いいんじゃない

まお とりあえず、まぁね

千晴 ただ続けるっていう、続けることが大事…

まお うん。続けましょう、はい

千晴 これでね、もう1,2回で終わっちゃうともったいないけど…

まお 無駄なものをどんどん外に出していった方がいい気がする

千晴 そうですよ

まお 無駄なものでも恐れない

千晴 恐れない

まお 恐れない気持ち

千晴 カットとかしない

まお そうですね。フフフッ

千晴 ハハハッ…

まお ナンなんでしょうね、この…

千晴 何かを…、自己暗示をかけてる気がするけどw。

まお 大きい気持ちで、はい

千晴 そうですね。なので感想なり、あと「もうチョッとこうした方がいいんじゃない?」とか…。「もっとちゃんと喋りなさい!」っていうのは、それは言わないでほしい

まお ハハッ!、そうですね、怒らないでほしい

千晴 ねぇ。「ちゃんと計画的に喋りなさい!」っていうのは、今はそれチョッと考えてないから…。まぁ基本、「イイよ」、「続けてください」っていう感じのメールを送ってほしいですね

まお 批判は受け付けません!w

千晴 批判はまぁ、そうですね。聴かない選択をすることで意思表示をしてほしい。あと、メールアドレス作ったんですけど、どんなんでしたっけ

まお どんなんでしたっけ。「女ふたり」みたいな…

千晴 「ふたりのばなし」な気がするなぁ。テキトーなこと…、あった。そうです、futarinobanashi@gmail.comです。f-u-t-a-r-i-n-o-b-a-n-a-s-h-i-@gmai.comです

まお アハハハッ!

千晴 長ッ!w

まお 全然アタマに入らなかった、今w

千晴 ま、「ふたりのばなし」って、そのまま書いてもらえたら、で@gmail.comと…

まお はい。なんか会話したいですね、聴いてくれてる人とね。だから、そういうのがあると嬉しいですね

千晴 そうですね。今日だったら「『パラサイト』自分はこう思ったよ」とかね、「ここが面白かったよ」とか…、そうですね

まお はい、…ですかね

千晴 で、これを録り終わったあと、ジングルとかをね

まお そうですね

千晴 オープニングテーマは一応ふたりミュージシャンなんで、そこはなんとなくやってみようかな

まお やってみようか

千晴 だからこれを聴いてる人にはもう付いてるでしょう、多分

まお あっ、アタマになかったらおかしいですからね、やっぱり

千晴 アタマになんかしらね

まお うん。あったと思う、はい

千晴 ということで、あとは何だ。配信曜日、時間は毎週木曜日。夜、何時?

まお 何時にしましょうか

千晴 9時ぐらい?

まお 9時ぐらいしますか。みんなが帰宅する時間みたいなのがいいじゃないですか、8時とか

千晴 8時、そうですね。帰宅して…、なんかね

まお 帰宅しながら聴いてもらうとか

千晴 そうですね

まお はい

千晴 8時…

まお 遅い?、早い?…

千晴 ちょっと普通の、一般の…

まお どうなんだろう、昼夜逆転組からすると…

千晴 そうなんだよ、でもイイよ。金曜日の朝に聴いてもいいし、週末に聴いてもいいし、月曜に聴いてもいいし…。そこは Podcastだらから

まお はい。じゃあ、木曜日の夜8時

千晴 8時、20時に毎週更新をしていくという…

まお はい、そのスタイルで

千晴 そういうつもりでやっていきましょう!

まお やっていきましょう、がんばりましょう!

千晴 がんばりましょう!、末永く…

まお 次の…

千晴 あ、言っとくか

まお 言っときますか

千晴 何にする?

まお 宇多丸さんラジオ方式で

千晴 そうだね

まお 予告をね

千晴 予告を、そしたら準備できるかもしれないから

まお 『1917』で行きますか?

千晴 おぉ、観た?

まお 観てない、これから観る

千晴 ホント?、『ミッドサマー』あるよ

まお じゃあ『ミッドサマー』にしますか

千晴 観たもんね

まお 観た、観た

千晴 『ミッドサマー』にしましょう!

まお 『ミッドサマー』にしましょう!

千晴 アリ・アスター監督。『ミッドサマー』について。…まぁ、これもいっぱい喋れそうな感じがするんだけど…

まお これはねぇ、メッチャ喋りたい、これっ!

千晴 アハハハッ!、喋りたいねぇ、喋ろう!

まお 喋りましょう!

千晴 私も『パラサイト』よりも近いところで観てるんで、喋りたいと思います

まお はい

千晴 ということで、たくさんしゃべりました第1回『女ふたり映画のばなし』、お送りしました

まお お付き合いありがとうございました

千晴 ありがとうございました。見田村千晴と

まお 宇宙まおでした。お休みぃ

千晴 お休みぃ、行ってらっしゃいw

まお んフフフw

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