【お茶漬けやご飯のオトモを盛り付けたくなる瀬戸焼の飯碗】
ここ3ヶ月くらい。
転職活動で、懐がカラカラになり、器にかけるお金がなく、物欲を押さえつける日々を過ごしていました…
ですが、最近やっと、落ち着いてきました!
ご褒美には早いとは思いますが、前々から欲しかった器を買っちゃいました笑
と言うことで新しい仲間をご紹介!
愛知県瀬戸市窯町にある「小春花(こしゅんか)製陶」の飯碗。
瀬戸焼と呼ばれる器で、始まりは8世紀から。
今も続く日本の代表的な焼き物の一つです。
基本的に日本の器の技術は朝鮮から伝わった様式が主ですが、瀬戸焼は日本の中から、生まれた器なのです。
多彩な色を使った絵付けや、黄色味かかった優しい白色の素地、強度耐火性に優れることから、人々に長く愛される焼き物になりました。
そして、瀬戸焼は日用品から美術品まで幅広く作られ、陶器の一大産地となっていきます。
その繁栄ぶりというのは「瀬戸物」と色々な器を総称して指す、東日本の言葉文化からも分かる通りです。
飯碗を上から見ると、放射状に線が伸びてる絵付け。
この絵付けは一つ一つ手で描きで、小春花製陶の主人に嫁いだ、加藤万佐代さんが40年以上に渡り描き続けています。
この「麦藁手」という名称を使うのは瀬戸焼のみなのですが…
他の焼き物にも同じような絵付けが見られ、その名称を「十草(とくさ)」と大体は呼びます。
では、なぜ、瀬戸焼のこの絵付けだけを「麦藁手」と呼ぶようになったか。
それは、とてもシンプルな理由で、この地を訪れた民藝の祖、柳宗悦がこの絵付けを見たときに「麦藁手」と名付けたそう。
「麦藁手」と呼ばれるからには、麦藁帽子に似てるのかなーと思い、茶碗を逆さまにしてみると…
んー。麦藁帽子ではないか笑
そんなことより、とても可愛い絵付けですし、「麦藁手」という名称も愛着が湧く呼び名だなと思います!
筆の流れに、温かみも感じられ、日常生活の中に馴染みやすい存在感だなと!
写真からは伝わりづらいかもしれないですが、よく見ると素地が淡い黄色をしています。
この淡い黄色が、料理を落ち着かせてくれる。
この色が出るのは日本でも瀬戸焼のみ。
1000年以上も続く伝統の器が、令和の、我々の生活の中に溶け込む力があると思うと尊敬の眼差しも忘れられません。
と言うことで!
今後の写真にも登場していくと思いますのでよろしくお願いいたします!
それでは次回もお楽しみにー!