実はちょっと辛くてあまり観ていない「虎に翼」
女性初の弁護士、裁判官を描く
朝ドラの「虎に翼」が話題になっています。
実在の人物をモデルにしているし、
現在の日弁連会長は初の女性でもあるし、
何より主演の伊藤沙莉さんは
好きな俳優なので、
私もドラマが始まる前は
とても楽しみにしていました。
しかし、実際に始まってみると
観るのがちょっと辛いのです。
ドラマの中では、
女性が女性というだけでしいたげられ、
さげすまれる場面も少なくありません。
仕事柄、
女性が理不尽な目に遭う場面に
何度も何度も対応してきましたし、
自分自身、粘着質で変態気質の
相手方男性とその代理人の男性弁護士に
本当に本当に
嫌な目に遭わされたことがあるので、
そういう場面を観ると、
実際のところを何となく想起して、
気持ちがううっとなってしまうのです。
このドラマを、
女性が社会的地位を獲得するまでの
サクセスストーリーとして観たり
評価したりはしないでほしいです。
日本では、実際にはまだまだ
女性は不遇な目に遭っていることの方が
圧倒的に多いと思います。
共同親権の導入だって、
女性を追いやる制度だと思います。
そんな女性の権利保護という点において
圧倒的に遅れている日本で、
「虎に翼」はちょっと辛い。
そう感じる自分は
ちょっと敏感すぎるよなと思いつつ、
きっと同じ感触を持っている人は
どこかにいるだろうと
信じたい気分でもあります。