弁護士の魂、職務基本規程
我々弁護士には監督官庁がありません。
弁護士には高い自治が認められている一方、
弁護士の品位を保つために
厳格な規律が定められています。
それが職務基本規程です。
職務基本規程は、
我々弁護士の業務の指針になるものです。
私は、自分が何かするときや、
事務所が何か新しいことをしようとするとき、
「それは職務基本規程に違反していないか」
ということを、かなり意識します。
違反していたら100%アウトなくらい、
職務基本規程はとても大切なものなのです。
(少なくとも私はそう思って、
17年間の弁護士生活を送ってきました。)
その職務基本規程について、
とある知人から
「業界の内規」という軽い表現をされて、
カチッときてしまいました。
もちろん、業界外の人から見ると、
その重要性はわからないかもしれませんが、
我々弁護士は、
この職務基本規程を守ることによって、
正々堂々とした仕事ができているという誇りが
私の中にはあったので、
こういうライトな扱いをされたこと自体、
とても無神経に
自分の誇りを踏みにじられたように感じました。
分かりもしないで
自分の物差しでモノを言うことは
危険だなと改めて思いました。
いい意味で物差しを持たない大人でありたいと
心の底から思いました。
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