生体販売について思うこと。
昨日、フランスでペットショップ廃止法案が可決されたニュースが大きく報じられました。
ヨーロッパの中にはすでに生体の展示販売を禁止している国がいくつかあるようですが、大国フランスでペットショップ廃止法案が可決されたことは、ニュースバリューが大きいと報道側が判断したようです。
日本では未だ生体販売は絶賛継続中。
改正動物愛護法により、ブリーダーやショップのケージの広さや運動スペースの規制が厳しくなり、展示の休憩時間なども設けられるようになりましたが、従来のペットショップの形態が大きく改善されるには、程遠い状況です。
それでも最近は、悪質なブリーダーが摘発されるニュースもよく目にするようになりました。
少しずつではありますが、動物愛護の機運は高まっているのかもしれません。
私は、現状のペットショップを前提とする限り、生体販売には反対です(注 小動物や爬虫類に関しては、考え中)。
しかし、動物にとって、ストレスのない飼養環境、繁殖環境が保証され、購入する場合には一定の講習を受けることが義務付けられ、かつ虐待や遺棄に対して現状よりも相当に重い処罰が課された上で所有権が剥奪できる。そういう条件下であれば、認めても良いかという気もしています。
また、生体販売や繁殖をする業者には、動物の保護活動の資金源とするために高額な税金を課すのも一案だと思います。
脱法的な闇業者に対する処罰も重くするべきでしょう。
資金に余力があり、真に動物の福祉に貢献しようとする業者にだけ生体の販売、繁殖を認める。
購入する側にも重い義務、責任を課す。
動物愛護の先進国、ドイツにもペットショップはあるそうです。
しかし、映像を見たところ、運動ができる広いスペースに複数の犬が飼養されており、動物の福祉に配慮されていることは一目瞭然でした。
大きく出遅れている日本。
早く社会の中に、今の生体販売の実態が異常であるという感覚が浸透することを祈ります。