始まりの日に
ちょうど1年前。4月の初めの土曜日。
わたし達夫婦の離婚に伴って、
ちょうど年少に上がり未満児卒業の娘を、
職場の最寄りの園に転園させた。
写真は、その入園式でのもの。
生後11ヶ月から通った園を変えること、
葛藤はもちろんあったけれど。
元夫からは、
娘の気持ちを考えず、
自分のことしか考えていないと
散々な言われ様だったけれど。
離婚成立に至るまで、
互いの家族も巻き込んでひと騒動あり、
互いに罵ったり傷つけたり、
調停も重ね、心身共に疲弊して、
そりゃもうしんどかった。
娘にも、つらい思いをさせた。
少しでも距離を置き、
新しい生活を始めたいわたしにとって、
元夫の家族・友人の子ども達と同じ
前の園に通わせ続けることは、
とてもできなかった。
したくなかった。
うん確かに、自分勝手そのもの。
入園式、この写真を撮った直後、
購入用品のサイズ選びに気を取られ、
ふと気がつくと娘の姿がなかった。
見回すと、数m離れた場所に、
泣き出すのを必死に堪え
立ちすくむ娘を発見。
慌てて駆け寄ると、
ようやくうわーんと大声を出した。
あの健気な表情が忘れられない。
前の園ならば、母などお構いなしで
園庭を走りまわっていた娘の、
あの心細さは、
本来無かったもの。
朝登園すると、
娘の名前を呼んで
駆け寄ってくれたお友達はここにはいない。
知った顔の先生達もいない。
3歳の娘に、
わたしは何て事をしたんだろう。
後悔しても後の祭り。
ごめんね、ごめんね、
何度もくり返して、
大泣きする娘を抱きしめながら
一緒に号泣したこともあった。
理不尽な言動で泣かせた事もあるし、
イライラをぶつけた事も何度もある。
可愛くて大切なのに、
手に負えない時、
どこかに行ってしまえと思った事もある。
最近では口も達者で生意気で、
わたしと立派に口喧嘩する。
我が強くこだわりもあって
忙しい毎日手を焼くこともたくさんあるけど、
わたしが笑うとニコっと笑い返してくれる。
わがまま言ってひとしきり大騒ぎした後、
怒ってごめんね、ちゃんと謝れる。
人懐っこくて、すぐにお友達の名前を覚えて色んな子と仲良くできる。
大きな声で挨拶できる。
お歌が好きで、先生にも褒められた。
少し落ち着きがなくて
わがままもまだまだ言うけど、
わたしが困っていると、
大丈夫?と心配してくれる。
元気で明るくて、
やんちゃでひょうきんで優しい娘。
あれから1年。
朝園へ送り届けると、
娘の名を大声で呼んで迎えてくれる男の子、
ニコっと手を振り出迎えてくれる女の子、
たくさんのお友達ができた。
大人の心配や後悔やしがらみをよそに、
娘はどんどん成長している。
4歳になった娘はすっかり女の子。
これからも一緒に、
笑って泣いて怒ってまた笑って、
生きていきたいなと思う、今日この頃。