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家事の分担を増やして欲しい?じゃあもっと家にお金を入れてもらわないとだよね。


タイトルは、約5年程前、
別れた夫に、家事をもっとして欲しいと言った時に返ってきた言葉である。

娘が1歳になる直前に仕事復帰し、
時短勤務ではあったが正社員として私は働いていた。
仕事、育児、家事。
大変であることは分かっていたけど、
やってみて数ヶ月、そりゃあもうしんどかった。
私は疲れていた。

保育園の送り迎え、子供にまつわる全て、食事の準備、洗濯、掃除、全て私がやっていた。
元夫といえば、時々する食器洗いと子供のお風呂くらいだ。
趣味やつき合いの多かった彼は、
週末に自分1人の予定をどんどん入れた。
更にはその予定をカレンダーに書込み、それで完結。私に一言もない。

ある時、腹に据えかねて言った。
「週末2日とも予定入れるのやめてくれない?」
そう、ある週末は、土曜日も日曜日も予定を入れこんでいやがった。
土曜日の予定は覚えてないが確か終日、
日曜日はライブだか飲み会だか、夕方から出かける予定が書かれていた。

すると彼はこう返してきた。
「別に1日いない訳じゃないし」

日中は家にいたんだからいいじゃないかと。
その日中、例えば私が娘を夫に託して1人買い物や映画を観に行ったり自分の時間を持てていたのなら、それはいいだろう。
しかし違う。
確かに私は1人で買い物に出たが、
それは日用品を買うためのドラッグストアであり、食材を買うためのスーパーである。
家事の1つでしかない。

元夫は自分が出かけた後、1人で娘に夕飯を食べさせ、1人で娘をお風呂に入れる労力を、当然のように私に差し出せと言うのだ。


そんなことが何度もあった。
私は思った事をすぐ口にするタイプではないので、不満を溜め込みその都度娘を連れて実家に帰った。
それがいい方法だとは思わない。
何も解決しないとわかっている。
だけど、しんどくて、元夫の側を離れたい、
それだけだった。
そして家に戻ると、度々話し合いの場を設けた。

そこで言われたのが、
タイトルの通りである。


あーー無理だ。
こいつとじいさんばあさんになるまでやっていける気がしないし、やっていきたくもない。


私は、ダメだと思うとダメな人間だ。
それでも娘がいる以上、堪えて耐えて、
または改善していくための、
夫婦としてやっていく努力をするべきだと、
周りにも言われたし、そうするべきだったと思う。

元夫はギャンブルをする訳でも、暴力を振るう訳でも、浮気をした訳でもない。
定職につき、娘を可愛がってもいた。
だけど、もうダメだった。
ここには詳述しないけれど、
色んなことがあって、私は疲れていた。
心がへとへとだった。

ある時、仕事を辞めたいと言った。
娘が満3歳児クラスに進級目前の冬のことだった。
保育園も退園させて、この1年は家で娘をみたいと言った。
今思えばこれは思いつめ過ぎだなぁと思うけど、
娘は発熱や熱性けいれん、ある病気にかかり入院もしたその年、仕事も育児も中途半端で苦しくて、もう手放したかった。理解して欲しかった。
1番近くで、一緒に暮らす人に、
そのつらさをわかって欲しかった。

「そうだよな大変だよな、少し休んだらいいよ」そう言って欲しかった。


元夫は言った。
「保育園を辞めさせるのは可哀相だ。
何かあればすぐ帰れるようなパートとかをすればいい。」


ぷつん、と切れた。
私の心のどこか、1本どうにか張られた糸が、
切れるのがわかった。

私は元夫のことが生理的に受け付けなくなり、側にいるのも顔を見るのも嫌になった。
そうして数ヶ月、
自暴自棄になった私は母としてあるまじき言動もしたし周りを巻き込んで散々迷惑をかけた。
何より娘に、つらい思いをさせた。



なぜ今更こんなことをほじくり返して書くのかと言えば、よくわからないけれど。
共働き夫婦が多くを占める中、
夫は仕事をしていればいい、
妻は家事・育児・仕事にフル稼働、
いまだにそれが当たり前な家庭がたくさんある。

ある方のnoteを読んだ。
彼は共働きの奥さんに対して、
女性の負担が当然と思っていた、
と言うご自身の気づきと反省を書かれていた。

私達の親世代はそれが普通で、
それを見て育った私達が同じことをくり返すのは無理もないと思う。
だけど今、それではやっていけない時代だ。
男が稼ぎ優位に立ち、
女は家事をし育児をし従う、
そうではない。

共働きでないと金銭的にまわらない、
余裕がない、それなら、夫婦共に働いて、
家庭生活を維持していく必要がある。
どちらかに負荷がかかることはなるべく回避し、
お互いが家庭をまわすパートナーとして、
努力できたらそれが最良だと思う。


私には、それができなかったので。
簡単なことではないのはよくわかっている。

だけど今、もやもやしている女性、男性、
せっかく夫婦になったのなら、
とことん話し合ってみて欲しいなと思う。

それでも難しければ、
新しい形はいくらでもあるけれど。


ちなみに、
これは私が本当に腹の立ったことを私の目線で書いたけど、元夫を貶めたい訳ではない。
その後彼なりに努力していたこともあるし、
考え方も性格も合わなくていまだに腹立つこともあるし嫌いだけど、彼には彼なりのいい所があるんでしょう。私と合わなかったというだけ。



夫婦って家族って難しいけど、
どんな形であれ、
誰かが苦しまなくていい、
まんべんなく笑っていられるのがいいなと思う。


綺麗事とはわかっていても。


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