ぶくめも #5 細川英雄『対話をデザインする』
細川英雄『対話をデザインする』
人見知りのインドア派。職場もデスクワークがメインで、外部の人と接する機会が少ない。
大阪の下町に生まれたアドバンテージをまったく活かせていない。
こういうタイトルの本を手にするのは、少なからず、対話というものに苦手意識があるがゆえのことなんやと思う。
以下に、この本に書かれていることをメモしておく。
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対話にとっていちばん重要のことは、対話の内容、つまり対話によって伝えたい中身。
対話を展開していくために必要なものはテーマ。
思ったことを感じるままに話すと「おしゃべり」になっしまう。
おしゃべりとは、相手のことを考えない他者不在の言語活動で、発展性がなくモノローグに近い。
ダイアローグとしての対話は、常に他者としての相手を想定したもの。
対話は、他者としての異なる価値観を受け止めること、自分自身の個人的な私的領域から他者という未知の存在へ働きかける公的領域への行為。
「自分」とは、「私」の中にはじめから明確に存在するものではなく、他者とのインターアクション(相互作用)のプロセスの中で次第に少しずつ姿を現すもの。
テーマと向き合うというのは、そのテーマと自分との関係について考えるということ。
テーマに対する「なぜ」があってはじめて考えていることが明確になり、そこから言いたいことが生まれ、対話の視点が定まる。
話題に関して、自分の問題としてとらえ「私をくぐらせ」て、オリジナリティを出す。
対話は、多様な異なる個人がこの社会でともに生きていくためにある。
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こうしてみると、ボクがいかに対話していないかを思い知らされる。
関心のあることを話すことはあっても、せいぜい誰かの受け売りで、それは自分の考え(オリジナリティ)ではないし、相手の考えを引き出そう(インターアクティブ)ともしていない。
サイモン・シネックも『WHYから始めよ!』と、言っているが、「なぜ?」という問題意識を持って、理念をことばにすることで、相手のこころを動かすこともできるということか。
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