大工、就職っ!
工務店の外におん出されて幾年月、ついに就職先を定めました。この時僕は満30歳。年齢的にいよいよ年貢かと思ってたけど、今考えるとまだまだ若い。
『環境リサイクルの会社です』
きっかけはこの求人見出しでした。これを見て「お!」っとアンテナが反応。院生時代に環境倫理学を専攻していたので、多少関心がある分野だったんです。
んで、関心ではなく肝心の給料を見たら、『月収30万円以上』!? 本当だとしたら悪くない。ていうか、それまでの人生で僕は月収30万も頂いたことがなかった。
『残業なし』『誰にでもできる』『キャリアアップ可能』などなどの更なるキラキラキャッチ。求人広告で良いことばっかり書いてある会社はほとんどがSO・RE・NA・LIなので警戒はしましたが、もうここしかねえ!
『産業廃棄物処理業』
YES上等!! 産廃屋にジョイン!
この頃、うつ病をなんとかしたくて啓発系の本ばかり読んでいたのですが、スティーブジョブズ関連モノに影響を受けまくっていたんです。で、自分の能力が活きる分野で働きたいと考えるように。
もっとハッキリ言えば、自分が勝てる分野で働かないとアカン・・・と。
で、産廃屋。偏見まじりのギリッギリのことを言うと、産廃屋ならこんな僕でも結構目立てるんじゃないかなあと思ったんです。
なんとなく、意識高い系のアピールをグイグイかまして、会社にアプローチすれば、産廃屋だったらかなり珍しい存在になれる気がしたんです。
理由はコードに抵触するのでお察し下さい。ピピピピッ、ピー!!
結果的に、これが半分は正解で半分は間違いだったのですが、相変わらずバカ者気質全開ですよまったく。今思うと美容室の反省が全然ないわこれ。
だけど、まだまだ背伸びして生きようと無理をしていた時期で、考え方が「オレはスペシャル」な自己愛にまみれた勘違い野郎だったんです。
そして、楽しい楽しい産廃屋時代が始まるのですが、プライベートではまだ鬱々としていたのに、節目の30歳を迎えて結婚の準備も始めていました。
就職と結婚って同時にするの危険な気がするけど・・・。これだって決めちゃうと邁進してしまう性質なんですよね、僕。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?