駐車場代くれよ!
僕の主戦場である横浜市内では昼間の最大料金が1,000円前後で停められるコインパがほとんど。ところが都内になると最大1,500~2,800円くらいで、よく見ると最大料金の上限が五時間までなんてところもある。おそろし~。一日中停めたらいくらになることやら。
職人の間では新規の業者さんのご依頼を受ける際、引っかかることがあります。単価のことは勿論、それと同じ様に重要なのになぜかフワッと定まっていないことが多く、なんなら職種によっては支払われない場合もあるモノ。
いや駐車場代は積極的にくれよ!
職人が職人仲間に業者を紹介する場合、ごく普通にこんな会話をします。
「小野さん、今、電気屋さん探してる業者がいて、僕も入ってる業者なんですけど、やってみませんか?」
「モジゃくんが入る現場なら受けてみてもいいけど、金いいの?」
「まあ悪くはないって感じです」
「え、じゃあやろうかな、駐車場代は出るの?」
「出ます出ます。いや大工の僕は貰ってます。電気屋さんも貰えると思います」
貰えると思う。
とまあ、曖昧になっちゃう。
なぜ曖昧になるのか、それは職人に仕事を依頼する業者側が駐車場代に関して、きちんと取り決めていないことが多いからなんです。うそーん!
我々職人と直接にやりとりをする現場管理人は予算の権限を任されている場合と任されていない場合があります。んで、任されていても工事の積算に職人の駐車場代を含めて計算していないことが多々あるんです。忘れてるってのが正解かも。
僕も実家の工務店を手伝っていた頃、お客さんに渡す見積書には職人の駐車場代なんて書いていませんでした。だってそんなもん書いてあったらお客さんがいい気持ちしないよね。
だから、「現場管理経費」とか「車両運搬経費」として一式にまとめて見積りに書くわけです。もちろん現場がマンションだった場合は近隣のコインパの料金とかから概算した駐車場代を含めます。
こういったお金の内訳の話を現場管理人達は知らなかったり、知っていても経理や営業とこういうツッコんだ話をしていない場合の多いこと多いこと。もっと仲良くしなさい!
だから駐車場代のことを聞くと、経理に聞いてみます。とか、営業に聞いてみます。ってことになって、こちとら不安になるわけです。
最悪、積算に含まれていなくても、外注の駐車場代も経費計上すれば、節税になるじゃないですか。そうでしょ? 社長!
だから元請け業者は職人からイチイチ聞かれなくても駐車場代くらい積極的に支払うようにしてください。
横浜市内から都内の現場に行くのは高速代もガソリン代もバカにならないのに、その上2~3000円も駐車場代払っていたら割に合いませんよ、ほんと。
それと、こっちから言わなければ請求してこない職人もいるからあえてこっちから言う必要はないと思ってる業者よ。アウトです。
電気屋さんや設備屋さんはそんなに現場に回数来ないから、とかいう理由で払わない業者よ。完全にアウトです。
でもね。一番多くて、本当にダメなのは、
「駐車場代もみてます」
と言って、さも単価に含んであるていにしてシラを切る業者だよ。
本当に含まれているのかわからないので、手間代と駐車場代は明確に分けて支払ってください。積極的にね。もう言わせないで欲しいよ。
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