久しぶりにElmar 3.5cm F3.5を使ってみた(LEICA M10-P)
最近、マイブームになっているのが、イエローフィルターを装着したSummicron-M 35mm F2 ASPHでした。ずっと防湿庫の肥やしになっていたのが、最近、積極的に使うようになったわけです。実は、もう一つ防湿庫の肥やしになっていたのがElmar 3.5cm F3.5でした。これはいけないと思い、LEICA M10-Pに装着してスナップを撮りに行きました。
私が所有しているElmar 3.5cm F3.5は、第二次世界大戦が始まった1939年製で、今から85年前のレンズです。このレンズがどのような道を経て私の手元に渡ったのかを想像するだけで、ロマンを感じずにはいられません。さらに、このような古いレンズが現代のデジタルM型カメラで問題なく使えるという事実は、驚くべきエンジニアリングの成果だと思います。描写は多少ソフトですが、実用上は全く問題なく、むしろ独特の味わいを生み出しています。
シルバークロームのLEICA M10-Pに装着すると、非常にメカニカルでスタイリッシュな印象を与えてくれます。このようなモノとしての魅力に加え、このレンズの最大の魅力は、ボディキャップのように非常に薄く、取り回しが良い点ではないでしょうか。
一つ問題があるとすれば、L-Mマウントアダプターの不具合なのか、近距離ではレンジファインダーが動作しなくなることです。LEICA MP 0.72では問題ないのですが、なぜかM10-Pでは不具合が発生しています。他のメーカーのマウントアダプターを試してみたいと思っています。