私、マンボウ、半径3メートル
もじゃもじゃ第三回公演「マンボウ」
脚本を担当しました 劇団員の安藤歩です。
実はこの作品、大学のゼミの課題で出したもので、陽の目を見る予定はなかったんですよね。
ゼミの課題の狙いは「自分の半径3メートルじゃなくて社会を俯瞰した作品をかけるようになる事」…とかだったと思うんですけど。
いやー、
見事に半径3メートルです。
私、まだそんな範囲のこと書くので精一杯なんですね。
「マンボウ」は3人の女の子が出てくる話しになってるんですけど、最初は私の親友たち3人がモデルでした。
しかし、書いたり掘り下げたり、離れたり、再会したりすると、見事に3人は「私」になっちゃって。
なんだろうこれ、なにが面白いって言えるんだろうこの作品。って思ったりしました。
だけど今度はそれを役者と演出家にわたすと、また違う人たちになって、
ははぁー、完全に「おんなじ人物像」って存在しないんだなぁとしみじみ。
当たり前のことなんですけどね。
みなさんてどれくらい友達いますか?
私は結構たくさんいるほうだと自分で思っているんですが、そりゃあまあ変な奴らばっかりで。
繊細で、わがままで、ネガティブで、優しくて、素直で、愚かで!
大切に思ってる友達一人一人のことも私は理解しきれないから、それがジレンマみたいになってこの作品ができました。
自分のことだいすきです。
良いことだとも悪いことだとも思ってます。
けど同じように私の友達のこと、考えられたらなぁ。
って…諦めながら書きました。
私の半径3メートルだけど、
みんなにも半径3メートルがあって、
それがいつも接したり離れたりしながら生きて、人間関係(社会って言っていいのかわからない)を形成してるなら、
やっぱり半径3メートルも大事なのではないかと。
「マンボウ」たったの4回公演です。
ぜひ私の半径に飛び込みに来てください。
もじゃもじゃ 劇団員
脚本 安藤歩
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