今のところ劇団について1

劇団として演劇作品の創作にあたることは、単純に効率がいいらしい。確かに毎回同じメンバーであれば改めて共有することも少ないので効率は良いと思う。

桜美林大学で立ち上げた集団「もじゃもじゃ」だが、当初のメンバーは私ともう一人の計2名だった。そして第一回公演が終わった時点で2名(そのうち一人は現メンバーの泉川)が加入。そのまま卒業後も劇団を続けていくか、当時どう考えていたかは忘れた。
大学4年生の年、とにかく全員が忙しかったのを覚えている。オムニバス公演も企画し、スケジュール的にも精神的にもだいぶ無茶なことをした。
そして同じ年のいつだったかの話し合いで、二人が大学卒業後は退団するということになった。気まずすぎた。あまりの気まずさに「二年後にシャボンディ諸島で」と、二人に言った。みんな笑っていた。気まず・・・
そんなこんなを経て、卒業後に安藤が加入。現在、私と泉川と安藤の三名で、もじゃもじゃは活動中だ。

改めて、劇団について。
テクニカルスタッフは各部署いてくれたら有り難いが、そこに執着はしていない。大人数をまとめるよりも小隊を率いる方が性にあっている。理想は五人。あと二人。特に制作さん、どなたかお願いします!
技術面はさておき何よりも、劇団を生きるよりどころにはしない方がよいと思っている。大学で加入を希望してくれた人がいたが、こちらから「入る?」と言わなかったのはそのためである。(気持ちは大変有難いです。ありがとう)
集団をよりどころにしてしまった末路を、大学で目の当たりにしたこともある。本当にくだらないモノに成り下がる。反吐が出る。芸術が何なのかはわからないが、少なくともそんなモノではないはずだ。悲しいことに、それも人それぞれなのだが・・・

これから集団「もじゃもじゃ」がどうなるのかはわからない(劇団なのか演劇集団なのか、またはただの企画集団なのかもはっきり決めていない)が、少なくとも劇団員が飯を食えるようになるまでは続けたいと、超個人的に思っている。

現在のもじゃもじゃメンバーにはいつも感謝することがある。ありがとう。これからもよろしく。間違ったら、殴ってくれ。

最後に、現在「マンボウ」という作品を創作中です。他者への介入がテーマです。あの「二年後にシャボンディ諸島で」事件を思い出します。人の人生に関わってしまうことは本当に気まずい。でもそれ故の豊かさもあるんだろうなと思います。観客と「出会える」ことが何よりの豊かさです。お時間ございましたら、ぜひ!

2018年10月11日
もじゃもじゃ主宰 中山美里

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