CLARIFYING OUR RECENT ERRATA(最近のエラッタについての声明) 非公式日本語訳

 最近何かと話題のD&D公式より発出のエラッタについての声明(https://dnd.wizards.com/dndstudioblog/sage-advice-book-updates)が公式に出ていたので翻訳しました(以下翻訳)

 我々は最近、多くのサプリメントやルールについての様々な変更を伴うエラッタを発表した、これについていくつかなぜ我々がこの変更を行ったかを説明したいと思う。

 まず、この変更について論じるとき、エラッタそのもの(訳注:日本語ホビージャパンのエラッタページ)を読んでほしい。いま行われている議論では何が変わったか?を誤解されたうえで行われているものもあるようだ(例えば我々はマインドフレイヤ―やビホルダーはもはや邪悪なモンスターではないとはこのエラッタでは定義づけていない)

 我々がエラッタを出すときにはいつも理由がある、特に今回のエラッタではいくつかのテーマをもって、修正を行った。

1)多元宇宙

 以前、今後は世界設定や設定資料集というものが、我々の主要な製品であることを述べたことがあったと思う。その一環として、我々はD&Dが「フォーゴトンレルム」に縛られずに、様々な世界をサポートするものであることをより明らかにしてきた。クリーチャーやその文化の性質は異なる世界では当然異なるため、断定的にそれを表現することは、注意を払う必要がある。例えばオーク、グレイホークのオークとエベロンのオークは当然異なるし、ソードコーストのオーク集落とフェイルーンのオーク集落は全く異なった文化を持つ。今回のエラッタのいくつかはヴォーロの見聞録の5ページに今回のエラッタで追加された(訳注:この本の内容はあくまでヴォーロの視点によるフォーゴトンレルムのことだというもの)注意事項と同じ哲学によるものである。

2)アラインメント、属性

 属性についての変更はシンプルで、プレイヤーハンドブックなどで示されていたほとんどのドワーフは秩序属性、ハーフリングは秩序にして善の傾向があるといった「推奨された属性 」を取り払ったということだ。いくつか前のサプリメントから、我々はこうやってプレイヤー種族にこのような提案を加えるのをやめている、プレイヤーのキャラクターはそれぞれ個性的であり、そういったアドバイスは役に立たないし適切でもないと考えている。ほとんどのハーフリングが善良であるかどうかが、あなたのハーフリングや、作り上げたいキャラクターの人物像に影響があるだろうか。魅力的なキャラクターや印象的なキャラクターというものは、そういった固定観念や偏見にとらわれないものであることが多いだろう。また、殆どのハーフリングが善良である、というときに、どのハーフリングが善良かということを示さずに語るのは適切ではないとも考えた(たとえばAthasのハーフリング(訳注:食人文化があり排外主義の傾向がある)はおおよそこの枠に当てはまる善良さは持ち合わせていないだろう)これらの変化は以前からブログなどで触れいていたもので、重点しておきたいのはこれらはキャラクター作成に提供される推奨属性にのみかかわるもので、既に存在している設定や、世界観にかかわる変化ではないということだ。

3)クリーチャーの個性

 この変更点として、すべてのマインドフレイヤ―やビホルダーが典型的な性格をしているということを示唆する段落をいくつか削除した。私たちはアドベンチャーやキャンペーンには魅力的なキャラクターを登場させるべきだ、とDM達へのアドバイスとして掲げてきたが、これらの表現はそうしたアドバイスと相反するものだった。これらの変化もクリーチャーの本質的な性質や設定的な面についての変更ではない(マインドフレイヤ―は依然としてヒューマノイドの脳髄をむさぼるし、その結果彼らは邪悪な傾向にある)

これらの3つのテーマに共通しているのは、DMとプレイヤーが想像しうる世界とキャラクターを想像してほしいという、我々からのメッセージであるということだ。

それでは良い年と良いゲームを!


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