文学_江戸川乱歩『D坂の殺人事件』(前編)
どうも、スタンドFMで200配信以上している、もじゃです。
Stand.FMで個人的に面白いと思ったことを、あなたの友達のように紹介しているチャンネルを運営しています。
歴史、神話、文学について、関西弁で分かりやすく解説しています。
読むのが面倒な人はスタンドFMから無料で、ながら聴きができます。
家事、筋トレ、通勤時など耳が空いている隙間時間にどうぞ。
面白さ
江戸川乱歩と言えば、江戸川コナンの由来として有名ですね。
D坂とは、東京の団子坂のことを指していると言われています。
この『D坂の殺人事件』は探偵の明智小五郎が初登場の作品です。
推理小説としては珍しく物的証拠よりも、心理学的なアプローチによって犯人を特定する物語となっています。
登場人物
私…学校卒業後、無職でフラフラしている。推理小説が好き。
明智小五郎…推理小説が好きな探偵。
他にも
古本屋の主人、蕎麦屋の主人など何人か出てきます
あらすじ
9月の初旬、蒸し暑い晩
D坂沿いに白梅軒というカフェがあり、向かいに古本屋がありました。
私は、白梅軒でコーヒーを飲んで、ずっと向かいの古本屋を眺めていました。
なぜなら、白梅軒の向かいの古本屋には、美人な女房がいたからです。
つまり、私は美人を見たくて、向かいのカフェに入り浸っているニートです…。
その白梅軒に明智小五郎も入ってきます。
私と明智小五郎は白梅軒で偶然知り合い、向かいのカフェの女房の幼馴染とのことでした。
妙な古本屋
しかし、ずっと見ても古本屋から女房は出てきません。
むしろ、障子が閉まってしまいます。
この障子が閉まるとは、当時の古本屋の状況的には有り得ないことでした。
というのも、夏なので暑いし、何よりも古本を万引きされてしまいます。
私と明智小五郎は疑問に思いながら、妙な噂を耳にします。
女房の身体には叩かれたり、つねられたりしている傷があると。
古本屋へ向かう
障子が締まりっぱなしというのは異常事態で、古本も何冊も万引されているので、2人は古本屋へ向かいます。
しかし、大声で叫ぶも返事がありません。
障子を開けましたが、部屋は暗くて見えません。
よく見ると、人が倒れていました。
明智小五郎が慌てて裸電球をつけると、そこには遺体がありました。
すぐに警察へ通報して、現場検証などが行われました。
殺人現場の様子
遺体は古本屋の女房で、仰向けになり首を絞められて亡くなっていました。
しかし、抵抗した様子もなく、部屋も荒らされていません。
警察による事情聴取が始まりました。
20:00ごろ 障子は開いていて電気もついていた
20:30ごろ 明智小五郎が到着
死因は右手で絞殺されたこと
抵抗した様子なし
女房の主人は古本を売りに上野へ夜市に出ているため、24:00ごろに帰宅する予定だとのことです。
足跡、遺留品すべて調べても手がかりはほとんどなかったのですが、
1つだけ、電気のスイッチに指紋がありました。
しかし、それは明智小五郎の指紋だろうとなりましたが、念の為調べることになりました。
目撃情報
古本屋の出入り口は、表の玄関、裏口、2階の窓がありました。
表は私と明智がずっと見ていました。
裏口から出ると、アイスクリーム屋に着くのですが目撃情報はありません。
2階から出ると、必ず近所の人に目撃されるのですが情報はありません。
そんな中、2人の目撃者が現れます。
2人の目撃者は、障子の隙間から部屋の様子を見たとのことでした。
2人とも犯人と思しき人物の腰から足まで見たとのこと。
A「男を見て、着物は黒でした。」
B「男を見て、着物は白でした。」
と、同じ人を見たはずなのに、意見が大きく食い違っていました。
また、主人が帰宅します。
主人にも心当たりはなく途方に暮れましたが、妙な噂について聞き出します。
女房の身体の傷のことです。
主人に問い詰めると、DVの癖はあった様子でした。
しかし、今回の事件に直接関与していそうではありませんでした。
結局、犯人は分からず、私と明智小五郎は別れました。
その時の明智小五郎の着物は、派手な縞々の浴衣を着て、闇の中でもクッキリ見えていました。
事件の真相についてはこちら
また、音声で聴きたい方はこちら
あわせて聴きたい人気配信
無料Stand.FMで毎日更新中
・歴史や神話について100配信以上
・家事や通勤時間などの「ながら聴き」でインプット
・とっつきにくい文学や歴史を関西弁で親しみやすく解説
Twitterで配信の告知や日常を呟いています。
ご連絡はTwitterのDMまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?