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電子書籍端末としての折り畳みスマホ比較(Google pixel 9 pro fold vs Oppo find N2)

3台目の折り畳みスマホ

アメリカ生活もだいぶなじんできたが、ふとプライベートで使用しているスマホを交換したくなってきた。
これは今の端末に不満が出てきたというよりは自分が単にガジェット好きで、気になるものが出てきたら買いたくなる性分のため。
今使用しているスマホは折り畳みスマホで中国限定で販売されている(いた)Oppo find N2という変わり種のスマホだ。
このスマホの前は別の折り畳みスマホで、MicrosoftのSurface Duo2という表側にサブディスプレイが付いていない手帳型の折り畳みスマホだ。

今回買いたくなったのも同じく折り畳みスマホ。恐らく今後プライベートのスマホをストレート型のものにすることはないと思う。

何故折り畳みスマホ?


これは表題の通り、基本的には電子書籍端末としてスマホを使いたく、通常のストレート型ではどうしても縦長になり読書がはかどらないため。
iPad miniなどを持ち歩けば別にスマホは普通でもいいのだが、iPadはポケットには入らない。しかも、会社用のiPhoneを別途支給されていて、何をするにも2台はスマホを持ち歩かなければならず、さらにiPadを持つというのは面倒すぎる。ちなみにアメリカの街中を歩いていて日本でよく見かける斜めがけのバッグをしている人は皆無である。。たくさんの人種がいるアメリカだがまだ見たことがない。

購入機種候補は

今はいわゆる中華端末を使っているが、GMSが入っていないという事でCarplayなどが使えるAndroidが良く、アメリカ内で買える機種かグローバル展開されているものから選ぶことにした。が、日本でいるなら色々とはずれの場合の処分方法もあるが(メルカリやヤフオク、中古屋に売るなど)、アメリカの場合はebay、mercari、中古屋など同様の手段はあるもののやったことが無いので、できるだけはずれは引きたくないため、Aliexpressは避けることにした・・

  • Google Pixel 9 pro fold  
    最新のPixel端末で画面比率が普通のスマホに近く、使いやすそう。厚みが10.5㎜と薄いのも魅力。SoCがTensorG4というオリジナルだが、正直Snapdragonの足元にも及ばない感じ。だいぶ前のSnapdragon Gen2にスコアで負けている。今のOppo findN2のGen1とほぼ同じスコアだ・・ゲームする人にはつらいのでは。

  • Oneplus open
    2023年発売だが、自分の持っているものの後継機Oppo find N3とベースは同じで、グローバル展開されており、アメリカの家電量販店でも購入可能。発売から時間が経っており値段が安くなることが多い。スペック的にPixelよりも軽く、Snapdragon搭載のため十分早い。

  • Honor Magic V3
    Huaweiから分離したHonorがグローバル端末として出した厚さ9.2㎜の超薄いスマホ。プロセッサも新しめのSnapdragon 8 Gen3なので候補の中で最も早く、これが一番魅力的ではあるが、米国展開されておらず、欧州などでは買えるが、海外通販になってしまう。

これら3機種の中から選定するが、ブラックフライデーという事もあり、上記Pixel/Oneplus Openが大幅に値下がりしたので、この2機種が候補となった。
Honorを試してみたいという気持ちが強かったが、$1500を超えてきたので、海外通販の博打をするにはちょっとリスクが高すぎる。。
悩みに悩んだものの、最終的には最近やたらとPixelのシェアが上がってきているので、一回使ってみようという事で、Pixel 9 Pro foldを購入することにした。Best buyで箱開封品があり、コンディションは見た目新品なのに$250ほどさらに安くなっていたからというのもある。税込み$1,350というのは割と悪くないと思う。iPhone16 pro maxが$1,199+Taxであることを考えると、まぁこんなところか。ちなみにこれを円換算してはいけない。ドルで払うのでドルでいいのである・・・。ちなみにOneplus Openは$1,199+Taxで512GBになるので総合的にはOneplusのほうが何かと使いやすいとは思う。

現使用機種との比較

サイズ感

さて、開封画像などは他の購入者のYoutubeレビューなどを見ていただくとして、自分はあくまで電子書籍端末としての折り畳みスマホの使い勝手をレビューしたいと思う。

下の画像を見ていただければわかると思うが、Oppo find N2はかなり使用者を選ぶ端末で、縦がかなり短い。対してPixel 9 pro foldは20:9のアスペクト比で普通のスマホとほぼ変わらない。横幅はどちらの機種もほぼ同じだ。

蛇足になるが、ケースに張っている黒いものはgobeltというプラスチックのスマホリング代わりのもので、正直これが無いと折り畳みスマホは使いたくないというぐらい気に入っている。薄くて軽く、机においても厚みが邪魔せず、確実に指でホールドできる。机でも、寝ながらでも持ちやすくなるので、重く・厚くしたくない人には絶対にお勧めできる。開いたときを考えて、中央に貼らないのもミソだ。

左がGoogle Pixel 9 pro fold、右がOppo find N2

厚みの違いを見てみると、ケース混みでの比較になるが、かなりPixel 9 pro foldのほうが薄いのが分かる。持ってみても、普通のスマホを持つのとほぼ変わらない感触で、よくこれだけ薄い端末を折り畳みスマホとしてリリースできたなと思わせられる。ケースもLatercaseというアラミド繊維のケースをPixelでは使用しているので、厚みが全く異なる。Oppo find N2については中華専用端末という事もあり、ほぼアクセサリに選択肢がなかったので、この差が出るというのもある。ちなみにfind N2のほうにはサブ画面側にケースが付いていない。

左がPixel 9 pro fold、右がOppo find N2

開くと違いが分かりやすい。横幅はほぼ同じで、縦の長さの違いが判るだろう。また、写真ではどちらも結構折り目が目立っているが、実際にはfind N2のほうはあまり気にならないレベルまで収められている。Pixel 9 pro foldは真っ白の画面などで結構目立つといえば目立つ。

重さ比較

これも実際の使用環境でケースも含めて比較してみる。

まずはOppo find N2から。ケース込みで259gなのでまぁまぁ軽い。しかも縦に短いので、手に収まりが良いためより軽く感じる。
ただ、一度ポケットからすり抜けて角をヒットし割れてしまった。まともにフロントをカバーできるケースが売ってなかったのが悔やまれる。

Oppo find N2 259g ケース込み

次にGoogle Pixel 9 pro fold。ケース込みで289g。今の機種より30g重い。たかが30gと思われるかもしれないが、iPad miniを片手でHOLDするのと同じなので、寝ながら見ると手首と肘に負荷がかかりやすい。スマホリングなしでは持つ気がしない。

Google Pixel 9 pro fold 289g ケース込み

電子書籍アプリでの使用感

さて、自分が折り畳みスマホを使うメインのモチベーションである電子書籍アプリでの比較をするが、使うアプリはKindle。ほかにもHontoなどを使用しているが、挙動はあまり変わらないので、Kindleで比較する。
まずは漫画から。自分がロードバイクに乗るきっかけになった弱虫ペダルから抜粋させてもらう。(そのまま載せるのは流石にやりたくないのでぼかしてます)

find N2では横長になるため、縦持ちで見開き表示。

Oppo find N2での縦持ち表示

次にPixel 9 pro fold。縦持ちでは縦長になるので、1ページ表示。これが使い勝手に影響を与える。

Pixel 9 pro fold縦持ち

Pixelのほうは横持ちにすれば見開き表示になるので、その状態で表示を比較。Pixelのほうが若干大きめに表示される。横幅が変わらないので、端末の大きさよりも差は小さく感じる。もし漫画だけであれば機種変更する必要はないと思う。

左 find N2、右 Pixel 9 pro fold

続いて文章。この文章を読むのがfind N2では苦手だったので、縦長端末を使いたくなった。以下画像の通り、縦に長いことで文章が同じフォントサイズでも多く表示され、読みやすさがかなり変わる。フォントサイズを小さくすればもう少し量を増やすことはできるが、今度は文字が小さくなるので、中年の年に差し掛かってきた自分には若干辛く、大画面は正義、と言えるレベルの差が出ている。このために機種編を考えた自分にとってはまずは正解といえる(ただ、デメリットもあるので、どの程度満足度が上がるかは今後のユースケース次第。。。)

表示されている文字の量が違う。

まとめ

  • 重さ find N2 > Pixel 9 pro fold

  • サイズ find N2 < Pixel 9 pro fold (良しあしというよりは単純に大きいという意味)

  • 漫画での読書 find N2 ≒ Pixel 9 pro fold (横持ち)

  • 文の読書 find N2 < Pixel 9 pro fold
    その他のスペックについてはゲームをしない人間がベンチマークを取っても意味はないし、ブラウジングなどでも差はなくどちらも快適。最近のアプリは縦長スマホ用に作ってあることが殆どなので、普段使いはPixelのほうが有利なように思えるが、このfind N2のサイズ感は唯一無二で、すっぽりと手に収まるのでこれはこれでありだと思う。

今回自分の備忘録もかねて新旧の折り畳みスマホを比較してみたが、横長端末と縦長端末での表示がどれほど違いがあるのか、電子書籍をメインに折り畳みスマホを検討している人の参考になれば幸いだ。
最後に宣伝というわけではないが、折り畳みスマホを使う方にはぜひgobeltをおすすめしたい。見た目は悪くなるが使いやすさが段違いになるので試してみてほしい。特にアフィリエイトなどをしているわけではないので、以下本家サイトのリンクを貼るが、アマゾンでも普通に買える。


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