人がブスになる瞬間をすくいだしたい

私は、人がブスになる瞬間が好きだ。嫉妬、憎悪、怒り、人間の醜い、汚いと言われる感情が発露し思いっきり顔を歪めたブスな瞬間にこそ人間の本質があると思うからだ。

綺麗なもの、楽しいこと、それだけが見えている方が幸せだとそういう人もいるだろう。

かくいう私もそりゃあ、夢を見られるならばみたいし、ディズニーランドでキラキラしたものに囲まれてハッピーみたいな女子大学生だったりもする。

けれど、現実において全くもってそういった汚いものに遭遇しない人はいないと思うのだ。人生の中で不幸なんてなかった、醜い感情に遭遇しなかったそう言い切る人達はただ見ないふり見えてないふりを無意識にしているのだと思う。

あなたの周りであなたの成功によって嫉妬している人本当にいないですか？あなたがその場を楽しくするために何気なく放った一言で誰かが傷ついたり怒りを覚えたりしてないですか？家族や親友がそんな感情を抱いていないと言い切れますか？

そう問いかけたくなる。汚いものがうっかりこぼれてしまう瞬間に誰しも出会う可能性を持っている。

だからこそ、人間の醜悪な部分を捉えて形にし（それが小説であれ、映画であれ、はたまた個人的なブログであれ）そこからどうやって抜け出すのか、どうやって立ち上がるのかを学び取れるコンテンツが好きだし、これからも触れ続けたい。

たぶん私は人がブスになる瞬間を掬い出して、カタチを与えることで、救い出したいのだと、そう思った。
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