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2泊3日京都旅に行ってみた③

最終日のお目当ては、龍寶山 大徳寺です。鎌倉時代末期に開創され、戦国武将の塔頭がいくつもあるらしい。千利休のお墓があることでも有名で、ぜひ行ってみたいと思っていた。

京都の北東に位置する。地下鉄・北大路駅から歩いて目指そうと思う。

北大路駅に着いて、とりあえず朝ごはんの喫茶店に入る。ゆっくり座れる広いお店だ。休日だからサラリーマンではなさそうだけど、数人のおじさんが新聞を読んでいる。こういう喫茶店、子供の頃から大好きだった。自営業だった両親と親戚が、近所の仕事仲間と毎朝適当に集まって適当な情報交換をしたり、商談をしたりしていた。懐かしいな。

伝統的モーニング。こういうのが1番和む

ここでも長居し過ぎて、慌てて大徳寺に向かう。ゆっくり歩いて25分くらいかかったと思う。途中、住宅や地元の商店の中に骨董品を扱うお店がいくつかあり、大徳寺に近付いてるんだな、と感じる。

到着して中に入ると、〇〇院と名前のあるお寺がたくさんあるのが分かった。それぞれに本堂、庭園、茶室などがある。とても広い。

1番行きたかった聚光院は、利休さんの菩提所だ。この日は、幸運なことに、普段は博物館で保存されている狩野永徳 国宝障壁画が本来の場所で見られるタイミングだった。40分のツアーに参加して説明を受けながらゆっくり見ることができた。

 禅寺としてつとにその名を知られていた大徳寺の塔頭、聚光院の方丈障壁画を父とともに手がけたとき、永徳は二十代の若者であった。しかし、永徳が描いた〈花鳥図〉は、比類なき出来映えであると、瞬く間に評判となった。
 早春のせせらぎに勢いよくせり出す梅の大木。その枝に咲く小さな花々の馥郁とした香りが漂ってくるのような画面は、まことに清々しく、見る者を画中の世界へ引き込む力があった。

原田マハ,「風神雷神」,2019,PHP文芸文庫

450年ほど前の作品だ。確かに色は褪せているけど、計算された構図の魅力や、躍動感は変わらない。かっこいいぞ、日本画!

利休さんが秀吉の怒りをかったという山門。想像より遥かに大きな建造物だった
一見、普通の上品な和室。しかし、奥に秀吉と家康が打った碁の盤とそれぞれの家紋入り碁石が展示されていた。京都、凄すぎる
龍源院の受付のネコ
美しい枯山水
枯山水の中に十字架がデザインされている、キリシタン大名の菩提所
どこを見ても絵みたいな風景

半日の滞在予定だったから、気になった4つほどの院を見て回った。しかし、歩いていると、信長や三成の墓所が普通にあって驚く。1ヶ月くらいかけてじっくり見てみたいと思った。

心残りありつつ、京都駅に向う。また必ず来ます。

お昼はこの旅で唯一の京風の食事

夕方は、初日に迎えてくれた友人が、また京都駅まで来てくれた。駅前の辻利でお茶をする。

ちょうどいい時間と駅前というのもあるけど、辻利さんはとても混んでいる。桜色のソフトクリームや、抹茶のお菓子もたくさん売れている。京都ブランド恐るべし。オシャレでかわいい仕上げだし、抹茶の緑がヘルシーな気もする。いろんなバリエーションの商品がある。商品開発、楽しそうだ。

最後に、若冲の生家の八百屋さんがあったという錦市場をチラッと歩く。夕方で、市場の大半のお店は閉まった時間だったが、外国人を中心に観光客が溢れていた。四条通りに続く道にも美味しそうなお店がたくさん並んでるな。

ついに時間切れで、帰りの新幹線に急いで乗った。京都旅、楽しかった。行きたいとこ、まだまだまだまだある。短期の滞在だと、全然終わらない。私は、ガイドブックで新たな次の行き先を探すより、撮り溜めた写真を眺めて過去を愛でるのが好きですが、また行きます。

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